グフフライトタイプ 長距離支援型

「……改修に改修を重ねてコイツにここまで過ごすこともなるとはなぁ」


基地内でその機体を見上げた男は,タバコを吹かせながらも今までの戦いを思い出すかのよう大した弾薬も残っていない事も察してか,男はただ迫ってくる連邦との戦いに己が残していった味方への想いを掲げながらも彼はただ今までの戦争や散っていった同志達の最期を思い出していた。

「ったく、こんなもんを見上げても仕方ねェじゃねぇか」

ふと赤いグフフライトタイプを見つめていた彼と共に生き残った男は愛機に目を向けていたその姿にタバコを吹かしながら背後より近寄り,静かに過ごす彼と共に見上げている。

「いゃ、この一年で色々あったなと思ってな」

彼もそう応えながらも今までの事を思い更けつつ相方がいなくなっていくのも気づかないまま一夜,愛機と共に過ごしている。

「……この戦が俺等の最後の足掻きだ。お前さんもよくここまで生き残ってくれたな」

「……俺はただ味方の死に様を見届けていただけさ」

グフのパイロットからの通信に赤いグフフライトタイプを乗る男はこの後,数多のMSを落とした事によりその地域では「赤い悪魔」と畏れられながら彼等が亡き後,語り継がれる事となる。