HG 2018.08/18更新

ガンダムナハティガルプロトゼロ

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ガンダムナハティガルの原型
GBN稼働初期に名だたる開発者が集結し、最強のガンダムを作ろうとして生み出された最凶のデータ。

ウイングガンダムゼロをベースとし、ゼロシステムを採用した機体。
しかし、GBN稼働初期ということでゼロシステムが与える操縦者の精神への負荷、GBNに及ぼす影響が未知数であったことから機体開発プランは凍結されることとなった。

プランは凍結されたものの、「せっかく優秀な人が集まったのだから、どうせなら実現できない理論上最強のガンダムを作ろうじゃないか」ということで生まれた機体データ。

開発中、戦闘シミュレーションは何度も行われたが、データとして残ったのは僅かだった。原因としてはシステムが戦闘データをバグとして捉えてしまったことである。あまりに強力すぎる機体はシステムへの負荷もさることながら、機体が示す戦闘ステータスの数値が異常に高かったことがバグとして認識された原因と考えられた。

誰にも操縦されることなく封印されてしまった最強のデータは未だに彼らのデータベースの中に眠り続けている。

機体カラーは黒と赤で関節部は金色に輝く。
機体の胸にはゼロシステムが赤い鈍い光を放つ。オリジナルのゼロシステムと異なり、本機のゼロシステムは「どうせならEXAMやALICEとかも実験してみよう｣というマッドな開発者の遊び心から開発された混ぜるな危険なシステム。思いついたシステムを片っ端から組み込んだため、作った当人達ももはや何システムかよく分からなくなってしまった。
この複合型ゼロシステムは操縦者の精神に負荷をかけるため電脳仮想空間において安全性が確保出来ないこと、複合型ゼロシステム自体がGBNのシステムに干渉を始めることから使用が禁じられた。

本機はウイングガンダムゼロをベースとしているが、変形機構が様々なシステムのエラーを発生させることから廃止された。
代わりに大型のメインブースターを採用し、それだけで大気圏内を自由に飛行できる推力を確保した。また、機体の空気抵抗を極限まで無くす防御翼、ヴォワチュールリュミエール搭載の推進翼を採用し、実現不可能な加速力を備えた。
防御翼はどの体勢でも最高の空力を実現できるよう稼働する。

武装は両腕に装備した機械穿孔電子軌道放出式バスターライフル、腰部超電磁砲、推進翼骨格に内蔵された加粒子砲。
一斉射で月面を抉るほどの威力を持つが、その性能ゆえに消費エネルギーは莫大。

主武装である機械穿孔電子軌道放出式バスターライフル(バスターライフル)は貫通力に優れる高出力バスターライフルだが、2丁を重ねて打つことでその威力を増大させ、核シェルターを容易に破壊する。
バインダーには専用のジェネレーターが内蔵されてあり、装着時の威力はGNフィールドを貫く。また、バインダーはジェネレーターから発生する電磁フィールドに覆われ、強固なシールドとして使用できる。

大気圏内を自由飛行できるだけでなく、大気圏を突破可能な程の推進力を持つ。
防御翼は障害物や迎撃から守るためのものであるが、各システムにより最適化されたこの機体は被弾しない。

本機が高速戦闘で燃え尽きないのは、防御翼による空気抵抗を限りなくゼロにすることが可能であるためである。
これを可能にするのが本機に搭載される複合型ゼロシステム。

本機はブレイクデカールと見間違えるほどの機体性能を持つが、その本質は全くの別物。本機は単純にスペックが異常に高いガンダム。
だが、本機の開発データがブレイクデカールに使用された可能性は否定できず、開発に携わった者は何度か開発データの提供を求められた。
開発当時にブレイクデカールが存在しなかったが、開発データからシミュレーションした結果、ブレイクデカール使用の機体を打ち負かすデータが出たとか出なかったとか…