RX-9 ナラティブガンダム
AE社がνガンダム以前に開発したサイコフレーム試験機で、μガンダムと同世代の失敗作からサイコフレームを取り外し、代わりに近代化改修を施して完成させた機体[142][注釈 12]。ルオ商会が「AE社から実験運用を委託された」という名目で「不死鳥狩り」の増援として投入し[133]、ヨナ・バシュタがパイロットを務める[135]。名称の「ナラティブ」とはは「定義するもの」「ニュータイプというものを囲い込んで捕まえるもの」という意思を込めて、ミシェルが名付けた
多目的試験用MSに分類され[118]、上腕部や大腿部などのフレームがむき出しになっているのが特徴[141]。コア・ブロック・システムを採用しているため、全天周囲モニターは導入されていない[150]。試験機という出自から素体の固定武装は頭部バルカン砲のみで、戦場ではルオ商会が「不死鳥狩り」用に取り寄せた武装ユニットを追加換装する[141][注釈 14]。劇中では敵味方から「やせっぽち」と呼ばれる[151]。パイロットは通常のノーマルスーツの上からサイコフレーム内蔵ウェアラブルデバイスを装着した専用の「サイコ・スーツ」を着用するが[150]、その重量のため、コックピットから降りればひとりで歩くことも脱ぐこともままならない[152]。操縦系にはNT-Dシステム(ニュータイプ・デストロイヤー・システム)が秘密裏に搭載されており、一定以上のサイコ・ウェーブ(感応波)を感知すると自動的に起動し、パイロットの制御を離れて対象を撃滅する
拡張性は高いが基礎設計が古いため、性能はそれほど高くない[142][71]。追加装備で無理矢理に性能を上げることでどうにか相手と対等に戦えているが[41][154]、基本性能ではジェスタにも劣るとされ[71]、強大に描かれるフェネクスやシナンジュ・スタインと対比する形で、痩せていて弱そうで頼りないガンダムというコンセプトで描かれる[155]。追加装備はAからCへ登場順に重装備からシンプルなものに変化していくデザインとなり[156][103]、従来のロボットアニメの約束事とは逆のコンセプトになっているが[103][注釈 15]、これは物語開始時に主人公のヨナが背負っていた後悔、恨み、焦りといったさまざまな想念が、物語の進行と共に徐々に削ぎ落とされていき、最後に残った本懐が明らかになるという、登場人物の心情とリンクした演出を意図したものである[70]。コア・ファイターを組み入れたのは監督の吉沢による案で、当初は脚本の福井やメカニカルデザインのカトキが難色を示したものの、ストーリーを反映させる形でシルエットやカラーリングが設定された[
RX-9/C ナラティブガンダム C装備
ルオ商会がフェネクスをおびき出すために収集していたサイコフレームを加工し、増加装甲として装着した姿。劇中では「サイコ・パッケージ」という別名で呼ばれており、「C装備」という名称は事後に便宜的に付けられたとされる
本来の装備プランには存在しない急造品であり、本来は装甲下のムーバブルフレームに用いるサイコフレームが外装に使用されるなど、いびつな仕様・外見となっている。サイコフレーム搭載機に接近するとフレームが展開して赤く発光し、RX-0シリーズのデストロイモードのような姿に変化する
武装は銃口とセンサーをユニコーンガンダムのビーム・マグナムと同規格のものに変更したジェガン用のビーム・ライフル[140]、背部に設置されたビーム・サーベル2基[注釈 21]、B装備用を芯として表面にサイコフレーム、裏面にνガンダムに準じてビーム・キャノンとミサイルを搭載したシールド
劇中では、ゾルタンが搭乗するIIネオ・ジオングとの最終決戦に使用され、ゾルタンに捕獲されていたフェネクスの救出を試みる。フェネクスとの共闘中にはサイコフレームの発光色が一時的に青に変化するが、その後にフェネクスと分断された際には赤色に戻る。最終的には満身創痍でフェネクスの救出を試み、撃墜されて機体は失われる
コメント
コメントをして応援しよう
コメントにはログインが必要です
基本的にメタリックで塗装してます。
週末に、秋葉原工作室さんで塗装しガンスタさんにも投稿しております。
HG.RG.MGが中心です。
HG ザクII(ソラリ機)
レッド・ウルフ隊隊長、イリヤ・ソラリ専用のザクIIF型。ベー…
HG ガンダムEX
地球連邦製MSのうち、地上戦に特化したプロトタイプの1機。敵…
HG ブラックナイトスコードカルラ
『FREEDOM』のラスボス機となるブラックナイトスコードの…
HG ムラサメ改
C.E.75年を舞台とする映画『機動戦士ガンダムSEED F…