ガンダム開発計画によって製造された3機のうちの1機。コードネームは「サイサリス」。開発はアナハイム・エレクトロニクス社の第2研究事業部が担当。同部署はジオニック社スタッフが中心となって立ち上げられた部署であり、そのためガンダム試作2号機はガンダムタイプでありながら特にジオン系の技術が色濃く取り入れられている。
一年戦争後、MSの運用を根底から見直し、不可逆的に「戦略核」の概念が提示された。現実的にはミノフスキー粒子によって核ミサイルのような精密誘導機器を運用できなくなった情勢下において、抑止力、ことに自動報復装置としての戦略核は、すでに実効性を喪失していた。軍事的な側面に限って言えば、核兵器に残されたものはその圧倒的な破壊力のみであった。このガンダム試作2号機は、「最強の攻撃力を持つMS」のコンセプトを元に、南極条約で禁止された戦略核の使用を前提に「誘導に頼らずに核兵器を確実に運用可能な機動兵器」として開発され、いかなる環境・状況であっても敵およびその拠点を撃滅する事を目的とした強襲用モビルスーツとして完成した。
単体のモビルスーツとしての性能にも優れており、フレキシブル・スラスター・バインダーと呼ばれる大型バインダーを肩部に有し、これによって重モビルスーツでありながら高い機動性を発揮する。ジェネレーターも高出力である為、通常のMSを遥かに超える過剰な装甲を持ちながら、既存の重MSとは比較にならない程の運動性も獲得している。この機体性能に着目し核武装以外での運用を想定した武装プランも複数用意されていた。
本機は、アトミック・バズーカによる核弾頭の使用を前提としているが、核弾頭使用時に自機も爆心地に居る事になる為、核爆時の熱や放射線の影響を踏まえ、厳重な耐熱・対放射線対策が施されており、大型のラジエーター・シールドや頭部センサー及びインテークの遮断シャッターなどにその一端を見る事ができる他、フレキシブル・スラスター・バインダーも、爆心地からの速やかな離脱を目的とした装備という側面もあった。また、コクピットは耐衝撃性を重視しコアブロックシステムではなく球殻状のコクピット・ブロックを採用。このコクピットにメイン・コンピュータ[1]が収められ、充填された減速材と胴体部の複合装甲と緩衝材によって機体中枢とパイロットを保護する。
特殊機能
フレキシブル・スラスター・バインダー
両肩に装備された、複数の作用点を持つもう一対の腕(あるいは脚)とも言える装備。MSに装備されているバーニアやスラスターは、基本的に機体の範囲外に作用点を持たないが、FTBは機体外に複数の作用点を持つ為、急激なベクター移動に応じた機動を行う事ができる。
行動に制限される事なく機体を可動させる事ができ、装備されているロケット・モーターは1基でも標準的なMS1機を充分に機動させるだけの膨大な出力を有し、地上ではホバー走行も可能としている。
NR-Sh-02-RX/S-00013 ラジエーター・シールド
専用の大型シールド。液体水素などの冷媒を充填した冷却システムを内蔵しており、核弾頭使用時の熱と衝撃から機体とパイロットを保護する。冷却システムは脆く、核弾頭使用時にはこれが必須なため、シールドと銘打っているが戦略的弱点となり得る。また、シールドの防御範囲が脚部にまで及ばない為、脚部にはこれと同等の装甲と冷却機能が備わっている。
裏面にアトミック・バズーカのバレルを収納し、その運搬にも必要欠くべからざるべき装備である。
A.E.blashAEXB-909L ビーム・サーベル
腰部に左右1対2基装備している。重MS用の標準装備として開発されていたものの改良型。ビーム刃を形成する磁場が既製品よりも細く絞り込まれており、出力や磁界強度をマニュアルで変更できる機能が追加されている。アトミック・バズーカ使用後は、攻撃手段はビーム・サーベルと頭部バルカン砲のみとなる。
AE/ZIM.G-BAZ-0186-A
アトミック・バズーカ
核弾頭ロケット弾「Mk-82」を発射する為の大型バズーカ。核弾頭は機体背部、砲身前半部はシールド裏に格納され、使用時に両者を接続して発射する。
正確には実体弾を正確に射出する為の装備であり、弾頭の推進そのものは、弾体に装備されているロケットモーターで行われる。搭載されている核弾頭の初期加速と照準に用いられる以外にもセーフティとしての役割を担っており、このバズーカの射出システムでなければ安全装置の最終解除は不可能。また、砲口のセーフティキャップも射出寸前まで排除できない構造となっている。
Mk-82核弾頭ロケット
アトミック・バズーカに装填されているレーザー核弾頭。書類上は「戦術核」に分類されているが、実際には戦略核クラスの破壊力を有しており、試算では連邦宇宙軍の3~4割を壊滅出来たとされる。弾頭部と推進部が分離された状態で格納されており、使用時にこれらが結合され、発射される。
「自己拘束型熱核爆弾」と呼ばれるタイプの核弾頭であり、内包したミノフスキー粒子の縮退層が保持されたまま炸裂し、超高温と膨大な中性子線を発生させる火球を数秒間に渡って維持する。
60mmバルカン砲
頭部に左右1対2門設置内蔵している。連邦系MSの標準装備でもあり、対空迎撃やドッグファイト時の牽制、対人掃討などに使用される。
コメント
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製作お疲れ様です。ガトー配色のメタリックでしょうか、これは強烈なGP02ですね。
Fujiwara様
ありがとうございます。
ご認識のとおりです。
ガトーゲルググなどを参考に配色しております。
基本的にメタリックで塗装してます。
週末に、秋葉原工作室さんで塗装しガンスタさんにも投稿しております。
HG.RG.MGが中心です。
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