UF-0 “UN”QUBELEY

　宇宙世紀⁇⁇年。人類は長期に渡る戦争に疲弊し、その文明を地球、火星、月の三天体のみとして暮らしていた。コロニーは、もはや殆どが忘れ去られデブリとなり、一部のコロニーが辛うじてスラムとしてあるのみである。その時代ではアステロイドベルトの外側は、存在すら忘れ去られていた。

　そんな中、もはや形骸化しつつある火星軍が、アステロイドベルトの外側から飛来する謎の飛行物体を視認する。その見た目はヌラヌラとした液体金属のような異形のMSであった。火星軍は久方ぶりの臨戦体制をとった。しかし、戦闘慣れしていない若い兵士が、その見た目に恐怖のあまり戦闘を始めてしまった。しかし、機体は全くの無傷であり、それどころか瘡蓋のような構造体を形成し、まるで生物のように自己修復をした。たちまちに火星軍はそのMSに蹂躙され、軍体制は崩壊した。

　火星軍の通信を傍受した、地球連邦軍は月駐屯基地から警戒と交信の為、少数精鋭部隊と非戦闘部隊を発進させた。人類初となる地球外生命体との交流に、多数の学者もシャトルに乗り込み、ランデブー予測ポイントに待機した。しかし、そのポイントにかの飛行物体は現れなかった……。

　地球では、謎の飛行物体がコロニーの落ちた地に密かに着陸していた。その美しくも禍々しい機体の面影は大気圏突入によってなくなり、コアユニットのみがそこにある。「ここが地球…。なんて青く美しい星なんだろう。せめて自分の瞳でその姿を見てみたかったな。」その少女(もはや少女とも言えぬ物体)は、水槽の脳でそう思った。彼女は最後の力で、太陽系外の地球帰還願う仲間に地球圏内のことを伝えるのであった。

　その数百年後、地球圏外から高性能MSが現れる。恐怖した人類は、文明を自らの手で月光蝶により滅ぼした。一部脱出した人類はムーンレィスとなる。

長文失礼しました！こんなオラ設定で、MGキュベレイを制作しました！