戦場ジオラマ作品「live and let live」

ジオン残党軍と連邦軍との間で起きた市街戦と兵士達のドラマをジオラマで表現しました

360°どこから見ても新しい発見がある、見応えあるジオラマを目指しました

舞台は宇宙世紀１００年、ジオン共和国自治権返還に反発して蜂起したジオン残党と、迎撃にあたった連邦軍の陸戦部隊との間で起こった市街戦の直後の情景です

崩壊した建物にうっすら雪が積もっています

今作の主役のナラティブは少数が正式配備された陸戦装備の特殊仕様で、ザクキャノン改は一年戦争時代のものを20年近く改造し続けた骨董品です

被弾したザクは機能停止して擱座しており、その戦いぶりに連邦のパイロットが敬意を表し、敵対者同士ですがコクピットから助け出そうとしています

ナラティブのコクピット内は電飾で光らせています

コクピットシートも作り込みました

ジェットコアブースターⅢです

この機体は支援用の機体で、救援に駆けつけたもののザクキャノンの対空砲火に晒され不時着した設定です

機体下部のキャタピラによる陸上移動が可能で、ナラティブのそばまで自走して作業アームでライフルのバレルを交換しています

赤熱したバレルを地面に刺して冷却中ですが、それを利用して戦闘を終えたジオン兵と連邦兵が暖をとっています

ジェットコアブースターⅢに積載されていた医療用コンテナ内では負傷した連邦兵と残党兵が治療を受けています

医療用コンテナは陸戦型ガンダムのもので、こういう使い方もできるのではないかと思い形にしてみました

中には兵士のほか軍医と看護師が治療にあたっています

戦闘に巻き込まれ崩壊した廃ビルの屋上では、ジェットコアブースターⅢに乗り合わせた技術兵がおり、ちぎれて転がったザクの腕の残留エネルギーを利用して照明灯を設置しています

ザクの腕にエネルギーを溜めておくコンデンサーが付いてるかは分かりませんが思いついたまま形にしました

中層階には戦場カメラマンが助け合う兵士達の写真を撮っています

彼はこの写真で賞をとりました

ザクが擱座した倉庫の裏にはジオンの戦闘偵察機が衝突して突き刺さっており、無事に脱出したパイロットが愛機の変わり果てた姿にショックを受けて頭を抱えています

倉庫の屋根には脱出した際に使ったパラシュートが引っかかっており、パイロットを後ろから同僚の兵士が助かって良かったと慰めています

ジオラマ製作開始時の状態です

今作は製作期間のべ2ヶ月半で完成しました

過去作の「RIGGING 艤装」よりも見どころが多いドラマ性のある作品を作りたくなり、思いつくアイデアと持てる技術を全て注ぎ込んで製作しました

ご覧いただきありがとうございました！