ブルースカイ・ガンナー

まずは三面図から。

【世界観】

過去に錬金術というものが存在したおかげで。世界の大陸のほとんどが海に沈んだ今でも、人々は営みを失うことなく生活を続けることが出来ている。

人々の新天地。空に浮かぶ数々の浮島。それは錬成された『柔らかい石』。

今は失われたその錬金技術は、物言わぬかりそめの大地と遺跡の遺物となって恩恵を世界に与えていた。

西の浮島群。その中心部、大都市カショーロ。

そこは観光と交易に富んだ街。
海中に沈んだ点在する遺跡より、錬金の遺物をサルベージして、発展の要とし栄えている。

過去の遺物は、現在での再現は不可能な文明レベルとされており。数々の機器、知識、技術がこぞって引き上げられた。

とりわけ、人々の生活を潤したのが、金偽錬金で蒸留された水。通称、『ミダスの軟水』。

エネルギーを秘めた水は、遺跡の錬金装置によって生成され。蒸気機関技術に革命的な進化を促した。

産業・流通。そして、空に生活を移した人々の足、飛空艇の燃料として、それは最早欠かせないものとなっていた。

人々を発展させ幸せにした新たなエネルギー。
だが、当然。それを独り占め、我が物にしようと良からぬものも出てくる。

徒党を組んだ輩、主に空賊などが、都市周辺の遺跡を襲撃することも頻発していた。

事態を重く見た、首都の首脳陣は。警察の他に、私設の自衛組織『バレル』の立ち上げを宣言。
遺跡防衛と治安維持のため、人材を広く募った。

腕に覚えのある飛空艇乗り達は、続々と西の浮島に集う。

そんな中の一人に…………彼女の姿はあった。

【キャラクター】

アリサ・クォレル。
17歳。女性。
飛空艇乗りで、何でも屋を営む。
荷物の運搬、人物の送迎から、輸送艇の護衛まで。
若輩ながら、幅広く仕事をこなすしっかり者。明るく柔らかい物腰だが、譲れないものには一歩も引かない芯の強さを持っている。

東の浮島の街ポルカドットより、叔母を訪ねてカショーロへやってきた。

幼い頃から父に仕込まれた操縦技術は、現在までも研鑽しており。空賊の襲撃騒ぎに居合わせ、撃退したことで腕を買われ、バレルの一員に誘われる。

遺跡の調査任務に異常に興味を示すのは、何が理由がありそうだ。

あと、そこそこの辛党。w

【メカニック】

青の聖騎士号（ブルーパラディンごう）。
アリサの愛機。幼い頃、飛空艇乗りの父が、遺跡から持ち帰ったエンジンユニットと思わしきものと何かのパーツ。それらに自家製の機材を組み合わせた、半分オーパーツの飛空艇。

なお、同じ遺跡の調査に向かった父は、その後消息を絶っている……。

平均的な飛空艇よりは、若干小柄な機体だが。素早い立ち上がりの加速と高い旋回性能、高速機動を誇る優秀な機体。

主武装は機首下に取り付けられた、２門の大口径の機銃。

背部下に装填されている、６発の追尾式ロケット弾。

主翼先端下に付けられたユニットは、展開することで光輪を発射することが可能。

？？？

なお、ミダスの軟水を燃料としているが。燃料としてだけではなく、水から錬成効果を得ることが出来るようだ。

そして、切り札となるのが………