『B-CLUB』27号での出渕裕のイラストが初出で、その後『CCA-MSV』に分類されている。
フルアーマーガンダムの構想を、νガンダムに継承した機体。反乱が長期化した場合に備え、νガンダムの機能強化のため立案された。スラスター付きの追加装甲を全身に装着し、機動性を損なわず防御力を向上させた。シールドも分厚く大型化しているが、メガ粒子砲の配置上、狭い方を上向きにマウントしている。ハイパー・メガ・ライフルを装備し、火力の強化も図られている。
『B-CLUB』27号には「U.C.0100にふさわしいMSモビルスーツとして期待されている」とある。また、駆動系には改良型サイコフレームを使用しているとのこと。
さらに、胸部装甲へのIフィールド搭載、兵装のサイコミュ・アレンジや内装のフルサイコフレーム化なども検討されるが、反乱の早期終結でプランそのものが立ち消えになっている[45]。
追加武装
肩部ミサイルランチャー8基装備されており、ΖΖダブル・ゼータガンダムと同じ部材が採用されている。構想段階ではサイコミュによって射出後の弾道をある程度コントロールするサイコミュ・グレネードの搭載が検討されていたが、機器が小型化できずに断念された。
ハイパー・メガ・ライフル
ビームライフルを超える破壊力をもち、最大出力では当時の戦艦の砲塔数基分に匹敵する威力を発揮する。ビームを絞っての超遠距離狙撃にも対応しており、精密射撃用バイポッドを装備している。ライフル自体にセンサーを内蔵し、射出のタイミングや攻撃対象の距離に応じ、威力をコントロールすることが可能とされており、調整にはサイコミュを利用しているという説もある。
ハイ・メガ・シールド
νガンダムのシールドに重ねて装備する。大口径メガ粒子砲を2門装備するシールド。大容量コンデンサーシステムを内蔵し、ジェネレータはνガンダムのシールド内蔵のビーム・ガン用ジェネレーターを転用することで大幅な軽量化を図っている。シールドだけでハイ・メガ・キャノン級の威力を発揮できるが、コンデンサーへのエネルギー充填に時間がかかるため連射性能は低い。
備考
プラモデルでは「SDガンダム BB戦士 No.209 νガンダム(HWS仕様)」「HGUC νガンダム(ヘビー・ウェポン・システム装備型)」としてキット化されている。後者は組立説明書では特に言及されていないが、パーツの関係上、ノーマル状態のνガンダムを組むことも可能(成型色は若干異なる)。
「元祖SDガンダム NO.39 νガンダム ヘヴィウェポンシステム」ではオリジナルのヘッドアーマー(頭部メガ粒子砲内蔵型)も追加されている他、コの字のフィンファンネルをバックパックからスプリングの仕掛けを使って発射することもできる。ノーマル状態のνガンダムを組むことも可能だが「元祖SDガンダム No.1 νガンダム」と比較してディティール等に差異がある。
漫画『機動戦士ガンダムALIVE』では主人公の新たな搭乗機として登場する。
νガンダム ダブル・フィン・ファンネル装備型
プラモデル「1/144 νガンダム フィン・ファンネル装備型」組立説明書に登場し、その後『CCA-MSV』に分類されている
バックパックのサーベルラックをフィン・ファンネルのジョイントに置き換え、左右にフィン・ファンネルを3基ずつ装備した形態。機体の細部や武装の形状が通常のνガンダムに比べ若干異なっている。なお、本機もヘビー・ウェポン・システムが装着可能である。
このほかゲームなどでは左右にフィン・ファンネルを6基ずつ装備した形態も存在し、ゲーム『ガンダムバトルユニバース』およびその続編では、フィン・ファンネルが増えたことで、機体周囲を覆うIフィールドの形が正二十面体となる
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