第7作は、ガンプラ制作を再開する以前から頭の中で、こんなん作ってみたいな〜ってずっと構想していた企画のひとつ。少し経験を積んでからやろうと思っていたものを実現できて感無量です。
モチーフは「機動新世紀ガンダムX」のガンダムXです。Wに続き間もなく30周年を迎える事もあり、このタイミングで制作に乗り出しました。武者になったXは〝新凰頑駄無〟として「武神輝羅鋼」に登場しましたが、主役機なのにあんまり目立たない脇役に追いやられた不当な扱いに納得できず、いち主人公としての武者化を目指しました。
ベースキットは一応『LEGEND BB 武者號斗丸』になりますが、いろいろ混じっています。やりたかった企画だし…と拘っているうちに少し贅沢なミキシングとなってしまいましたが…満足です。命名〝慧月珠〟! まあ読めませんよね(汗) いろいろ迷いましたが、どうにか〝月〟を入れたくて…そういえば月読命ってツクって読むな…慧(エ)、月(ツク)、珠(ス)…エツクス…エックス!! 無理やりですが…(笑)
『LGBB號斗丸』の頭部、胸部、腰部、足部に『アルセーヌガンダムX』の肩部、脚部を組み合わせています。腕は『LGBB武者飛駆鳥』のものがすっぽりハマったので助かりました。腕甲は『LGBB武者頑駄無』のもの、腰部周りの鎧には『HGAWガンダムX』のアーマーを、足首には『78代目武者頑駄無』の鎧を移植しました。
兜鎧は『號斗丸』のものに『78代目武者』のトサカを移植。兜飾りは当初『新凰頑駄無』のものをと考えていましたが、やはり金メッキに拘りたくなり、『LGBB烈光頑駄無』と『LGBBバーサル騎士ガンダム』のメッキパーツを組み合わせる贅沢仕上げとなりました。腕と脚にも切り出したメッキパーツを仕込んでいます。
肩と腰横にはホログラムシールで煌びやかな仕上がりに。サテライトシステムを象徴するバックパックは『HG 1/100 ガンダムX』のものをそのまんま背負わせました。SDの身体には不釣り合いな大きさですが、何故そうしたかは次段にて。
この企画のメイン。約30年前に作った思い出の『HG 1/100 ガンダムX』のこのメッキ輝くリフレクターが忘れられず、これを採り入れる事がこの企画の絶対条件でした。バランス的にやや大振りですが、やって良かった。美しい…残っているところには残っているのですね。譲っていただいた方に感謝です。
月光巨砲!!
サテライトキャノンもまんま使ってやろうとも考えましたが、あまりに芸が無いと思い留まり、『新凰頑駄無』の月光砲を改造しました。モチーフどおりの展開だと兜飾りが干渉するので手に持つかたちを取りました。月光砲ほ先端と尾部にHGのパーツを移植しています。ビームソードの柄も収納可能です。
月は出ているか?
モチーフは月面基地からのマイクロウェーブを受けていますが、慧月珠は月自体に蓄えられた光エネルギーを浴びて力にする設定です。その雰囲気をイメージしてフラッシュを焚いて撮影。メッキパーツの輝きが半端ない。そして隠し要素。胸のクリアパーツの中にブルームーンの画像を仕込んでいます。
ホバーリングモードも再現。正直このモードは記憶にありませんでしたが…。
どうせエックスを作るなら…とまた欲が出てガンダムXディバイダーも再現する事に。1/144のディバイダーを仕入れてそのまんま持たせる暴挙に走ってしまいそうになりましたが思い留まり、オリジナルで制作する事にしました。
ちょっと見えにくいですが、バックパックを『號斗丸』のものに差し替えています。刀身はビームソードを意識してメタグリーンで塗装。
ディバイダーは『新凰頑駄無』のバックパックを主軸に余剰パーツやラインストーンでデコレーションしました。月光の翼の金メッキで一気にイイ感じに仕上がりました。
100均の根付紐ストラップを弓の弦のようにあしらってディテールアップ。
君は、生き延びた先に何を見るのか?
名付けてフルムーンモード!! 原作では有り得ないかたちですが、サテライトキャノン+ディバイダーで最大火力を実現!!
ある意味、ダブルエックスだな…。もちろんダブルエックスの武者化はいずれやりますが、メッキパーツ盛りだくさんで思った以上に豪華絢爛に仕上がってしまった…。これを超えるダブルエックスを創り出せるだろうか…。不安…。
歴代ヒロインの中でティファが一番好きです。可愛いぃ〜! 私も狭いコクピットでティファを膝に乗せて肩を抱いてガンダムランデブーしてぇぇぇぇ~!! すみません、取り乱しました。錯乱してフォトスタンドまで作っちゃいました。初めて目の笑顔シールが役に立った(笑)
私説・SD戦国伝/弐十國戦記〜光と闇の大戦〜
【第7話/月の声】
かつての光と闇の大戦時、最大規模の激闘が繰り広げられた事で荒廃と汚染が今尚解消されない不毛の地。かつてこの地がまだ国であった頃、この救いなき大地を開拓しようと志す者たちもいたが、やがて統治大将軍は国を捨て、民も一人また一人と去っていった。荒れ果てた土壌には草も生えず、動物さえ寄りつかないものの、そこには大戦時に埋没した数あまたの金銀財宝が眠っていると言われ、発掘や宝探しを生業にする輩たちにとっては夢の大地とされ、いつしか自由殿(フリーデン)と呼ばれるようになった。
自由殿に捨てられた孤児である慧月珠は、瓦礫屋をしながら自堕落な日々を送っていた。基本的に廃品を掘り出しては隣国に売りつけるその日暮らし稼業だが、不毛の地のどこかに埋没したと伝わる〝光の神器〟を見つけ出し、一攫千金を夢見ている。そんなある日、各地で異変が起こり、突如として不毛の地に激震が走った。大地を突き破り、巨大な城が天に伸びるかのように屹立した。目の前の現実離れした光景に呆然と立ち尽くす慧月珠だったが、その耳にある声が届く。
〝慧月珠よ…悪に立ち向かい、光の神器を取り戻すのだ。月の力がそなたに味方せんことを〟
慧月珠の前に巨大な翼のような装備が声と共に落ちてきた。青白い光を纏っている。
〝月の声を持つ少女を捜せ。月が導いてくれる〟
次回を待て!!
















次は最初の〝闇〟来たる…。
コメント
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烈光頑駄無とバーサル騎士でこんなにもガンダムXっぽい兜飾りになるんですね!めちゃくちゃ良いアイデアです!
メッキパーツが活きててキレイなミキシング。
コメントありがとうございます。
完全な予算オーバー&結果オーライですが、なんとか様になって良かったです。
やはりSD武者にはメッキが映えます!!
元祖SD、BB戦士と共に育ったガンプラ野郎世代ですが、気づけば何一つ手元に残っていない事を寂しく思い、齢40にして制作を再開しました。改造や塗装どころかスミ入れすら初心者ではありますが、〝モチーフに忠実な究極の武者化〟をメインコンセプトに有りそうで無かった作品の創作、逝く前にもう一度作りたいキットの復刻に励みます。皆様の技術やアイデアを勉強させて頂きながらコツコツやっていきますので温かい目でご覧いただけると幸いです。
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