40年の進化を追い続けて

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はじまりの頃の思い出

第一次ガンプラブームと言われる最初期のリアルタイムから今日まで、生活の一部としてガンプラを親しんで来ました。

当時のキットは肩など関節部分に薄く繊細な部品を貼り付ける事で可動部位が外れないように動かせる構成が多用されてました。

付属のセメダインをちょっと付けてははみ出さないように細心の注意を払って接着しますが、たまにはみ出して動かせなくなったり、接着付属で何度も外れやり直すうちにガタガタになったり、早く完成を見たいあまりに、接着剤が十分に乾いてしまうのを待てず先に進む事で強度のないすぐに壊れるものを量産してしまう子供でした。

スケールの進化と変形ギミック

時は進みZ、Z Zと放映され、まずは1/144スケールがリリースされ、そのうち主役機は1/100スケールで劇中の合体や変形ギミックを再現可能な内容で出される事を覚え、完成品トイなど買って貰える家庭でなかったため、少ない小遣いをコツコツ貯めて1/100スケールを慎重に組み立てる事で合体変形をさせて遊ぶのが何よりの楽しみとなってましたが、現在その当時のキットを手に取ると

よくこのキットのギミックをきちんと楽しめる程度には組めてたんだ…

と驚きます。

新技術と進化するキット

シリーズを重ねる毎に前回とは違う仕様、新技術がどんどん追加され、その度に興奮していましたが、1/144スケールで変形してしまうZガンダム(HGUCではない初期のHG)が出た時はついにここまで進化したかと驚きます。

頭部や腹部の白い部分は取り外す必要があるもののこのサイズでそれらを収納なんて無理過ぎると思い、またウェイブシューターとして背中のウイングバインダーの動きは簡素なものとなりましたが、実に合理的でむしろコレが正解じゃないのか??と感じたのです。

更にそのキット、多色成型をしており、現在のAランナーのようにランナー内での色分けではなく、1つのパーツが、多色成型、例えば脹脛は白だがそのスラスター部は黄色の樹脂が流されており、1パーツで2色、前腕部に至っては青、赤、黄の3色で完璧な色分けがパーツを切り出すだけで出来ていると、当時塗装などほぼしてなかった僕にとっては組むだけでおおよその色がついた完成品になる、至れり尽くせりが過ぎる夢のような内容だったのです。

同じような多色成型で Z Zや、ドラグナーの脚の赤青ストライプを再現してみたり、もし入手可能ならまた手にしたいと願うのですが、しばらくしての再販品ではその多色成型はなされず1色のランナーになってしまいガッカリしたような気がします。

HGUCでは大幅なパーツの入れ替えも伴う差し替え変形となり、限りなく完全変形が好きだった僕は落胆しスルーしてしまいます。

ですがそれも両形態をグラグラやポロリもない安定した状態で再現可能にする構造として、多くのユーザーに受け入れられる舵取りで、1つの正解だと思います。

RGの進化と小型パーツの挑戦

それからまた時は流れ、いよいよRGとして取り外す部位もなくウェイブシューターではなくウェイブライダーとなる完全変形の Zガンダムが出てしまい、発売日には買いに急ぎ即組み立てて完全変形を堪能しました。

あまりにも小さいパーツゆえ、繊細過ぎる扱いが要求され、特級呪物並みに恐れられるキットでもありますが、シールを使わずにほぼ完璧な色分けまでされて、非常にコスパのいい完全変形トイとして僕の中では殿堂入りのキットです。

プラ材質とキットの進化

ガンプラの進化ももう極まったなと感じていましたが、最近のキットでも出る度に驚きの要素がこれでもかと盛り込まれ、特に素材となるプラの材質を変えて、より色味や質感の良いものとなったり、塗装勢からは怖れられるABSから別の粘りのある材質に代わり、ポリキャップレスで小気味良い可動が得られたり、刃物での切削、加工性も向上して、より扱いやすく進化。

この素材が薄い小さい引っ掛かりだけでパーツ同士が安定して接続可能になり、MGEXのストフリ等では外装がポロリする事なくスムーズに脱着可能となり、外装パージしたい機体にはスタンダードな素材として使われる事を強く望みます。

エントリーグレードや最近のスコープドックで驚かされたのが、パーツの構造や金型までも見直す事で、従来の可動域やギミックを損なう事なくパーツ点数が減ってサクサク楽しめるキットになっていた事。

パーツ点数の多さに箱を開けてはそっと閉じて積んでしまう悲しみも減りそうですね。

それから個人的に常に思ってた事ですが、組み立てるにあたりプラモデルである以上避けられない面倒なゲート処理、何とか楽にしてくれないかと願ってましたが、メッキに使われていたアンダーゲートが多用されたり、タッチゲートやパーツのエッジに細く薄く配置されたゲート、組み立てたら見えなくなる位置に配したりと、ちょっといいニッパーで丁寧に切り出すだけでヤスリなしでもかなりいいぞ!と組み立てのハードルが凄く下がったのも嬉しい要素です。

まとめ

僕の制作スピードが飛躍的に向上した最大の要因ですね、億劫な処理が軽減され、その分の労力と時間を塗装や小改造などにまわせるようになりました。

さて、この先はまたどんな驚きを提供してくれるのでしょうか、体感するためにまだまだ卒業出来そうにありません。

コメント

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  1. meg-ocero 12か月前

    ガンプラの進化・進歩もですが、ガンダムが世に出てからの約40年…日本だけでなく世界の技術は飛躍的に進化しましたよね☺️
    これももっと良いものを、もっと満足をという人間の欲望、性からもたらされたものだと思いますが、これからの将来…技術の進歩だけでなく、平和で豊かな暮らし(素晴らしいガンプラライフ笑)を世界中の誰もがおくれるように、その技術が役立っていけば良いなと思っております😌
    ガンプラで世界を平和に!
    バンダイさん、こんなスローガンどうですかね?w

    • yutaka153 12か月前

      例えばですが、これまで幾度となく石油燃料に代わる画期的な水を原料とする燃料などそれこそ平和的利用価値の高い技術が現行品の既得権者達に踏み躙られたり、商業的に価値があれば隙あらば盗用し(流出したCADデータで海賊版リリースを平然と告知する民度の騒動は記憶に新しいです)
      技術を悪用、私利私欲のために使いたがる輩がいる限り世界平和は訪れません。
      まして警察も司法もまるで機能しない侵略で埼玉など治安の劇悪化が止まらないのに、一企業に平和を担うスローガンを勧めるのは余りにも重荷が過ぎます。
      平和は平和を乱す根源の対処でしか訪れません。

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