『随分と、遅かったじゃないか、赤獅子サンよ?』
今し方骸となったザクを足蹴に真紅のMSが鎌首をもたげる。
新型か?ーーその双眸は金に怪しく灯り、此方をまるで睨み付けるかのようだ。
東洋のモンスター……鬼、とはこう言う存在なのだろう。
私は狭いコックピットの中一人で納得していた。
『言葉は不要、か?』
その通信の若い男の声には聴き覚えがあった。
そう、以前の戦闘で私のザクにかすり傷ながら一太刀を浴びせたMSから聞こえた声だ。
あぁ、覚えている、切り結びは些か教本通りであったが何度かの交差の後に徐々に見せる彼の荒々しさに私は高揚せざる得なかった。
「貴様は、私と同じ……」
『あ?』
明らかに不機嫌そうな声をよそに、私は自らのザクの両手にトマホークを握らせ指令を飛ばす。
ーーウィザード、シールド、共にパージ。
ただ戦う悦びを。
『願ってもねぇ、直接抉り取ってやりたかった。ーーそうじゃなけりゃお前にヤラレたヤツは納得しない』
おもむろに手にする斧を投げ捨て、同じくパージされるバックパックとシールドが轟音と共に土煙を演出する。
両腕のユニットが展開され、そこから出るは光刃。
ただ復讐の力を。
今……!同時に爆発的な加速を持って駆ける。
モニターに大きく映るその鬼を前に、私の口元は笑みをこぼしていた。
SEEDコンがあるって言うので突貫作業で作りました。
ある事をあらかじめ知ってれば前回のザクでいったのに……まぁ、気が付いたのがもっと後だったら多分次にアップは来月でジンクスのつもりでした。
まぁ、何にせよGWバンザイ!です。
モチーフはパーフェクトガンダム 3号機ことレッドウォーリア。
レッドをモジってレイド、強襲……安直だね……。
コンセプトとしては、「スタイリッシュ蛮族」……蛮族?
まぁ、ウォーリアと言う意味には闘士とか未開の戦士とかの意味があるし……本家は間違いなく前者の意味でしょう。
目標としては、何も買い足さずに手持ちのパーツや塗料だけで如何にかする、でした。
最も、それの証明するのは不可能だけど。
あと、大して頑張らない!と言うのも目標でした。
この目的としては作業のスピードアップとどういった場所を誤魔化して作れるかの検証の為です。
おかげで開催当日、30分後には改造用パーツ集め終わって、その数時間には大体の形が出来上がってました。
その次の日には塗装……実にテンポの良いRPGみたいにサクサク出来ました。
レッドウォーリアのベースをガンダム じゃないで別のヤツで作ったら結構カッコいいんじゃないか?ってのは数年前から思っていたし、誰でも思いつく事……まぁ、手を動かす事の重要性よ……。
ベースにはエントリーグレードのストライクをチョイス。
理由としては現状手に入れ易さがダンチな事と、何も手を加える予定がないSEED系のキットが家にこれしか無かったからなのです。
頭部は、まず顎の切除とマスク部分のへの字をパテ埋め、メインカメラをプラ板で大型化、アンテナは白(かった)部分の切除&その切った部分が寂しいので適当なモノでディテールアップ……コレだけでレッドウォーリア感が出てきたかと。
胴体は、胸部に30MMのアルトの胴体カバーを幅詰して接着、コックピットブロックにはプラ板で段差付けをしました。
実は背負いものない方が好みだったり……。
腕部は、肩にブースターを付けたかったので30MMのマルチブースターをチョイス。
で、ストライクの肩に付けるのはマウントラッチ部分が邪魔なので思い切って切除、装甲もそれに合わせて良い感じに加工。
ついでにマルチブースターの可動と塗装の利便性を兼ねて肩にはポリキャップを仕込みました。
前腕部にビームサーベルを固定兵装として仕込みたかったので境界戦機のキットの手首とビームサーベル発振機ででっち上げて装着しました。
固定はフレームに直接付けるように装甲を挟み込んで装着。
副次効果として発振機はフレームの穴に合わせて作った為回転機能と良い感じのテンションが両立できました。
ビームサーベル使用時とシールド取り付け時以外は発振機を後ろに向けます。
腰部はそのままなのです。
脚部は、膝に境界戦機のメイレスビャクチの膝アーマーを加工して取り付け、アンクルアーマーにはビルドストライクのモノを前面部分以外をストライクに組み合わせて使用。
ストライカーパックにはストライクノワールのモノをベースに右肩にガンダムルブリスソーンのビームディフューズガンをそのまま使いました。
ビームバズーカなイメージ。
左肩には改造キットのバインダーガンをカウンターウェイト兼補助バッテリーに見立てました。
種系のガンプラだったらやはりこのポーズは外せない……。
武装として、ガンプラバトルアームアームズの斧(?)ライフル(?)を使いました。
盾はストライクルージュ(IWSP)のもの。
フレーバーストーリーが始まる以前に撃墜されたザクのパイロットが最期に見た光景……と言う感じ。
カラーリングは濃い赤は前回のザクで余ったダルレッド、明るい赤は以前買ったまま忘れ去っていたモンザレッド……前回のザクはこんな感じの赤になるつもりだったんだけどなぁ……,グレー部分はグレイバイオレット、シルバーはシタデルを筆塗りです。
後はいつもの如くウェザリングマスターでエッジ強調して艶消しです。
何となく、表現法と言うか作り方と言うか……塗装方法が確立してきた感。
後方支援型、的な。
完全に思い付きだけだけど、思い付きで色んな装備が使えますね。
ノワールストライカーの基部が色々出来て優秀。
突撃浸透型、みたいな感じ。
当初は武装はIWSPを使おうかしてましたが、何となく空が飛べるような感じだと蛮族感が出ない気がするのでボツに。
無骨な装備の方が蛮族感出るかと。
トマホークブーメラン3秒前。
飛翔する刃に触れれば、胴体泣き別れ必至。
今回は本体制作1日、塗装1日、写真撮影4時間、後の時間文章を考え打ち込み作業というスケジュールでした。
……それぞれの工程で言うと文章の時間の方が長いのか……。
なにはともあれ、閲覧ありがとうございました。
後に残れば 地獄に落ちる
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