グリプス戦役後期から第一次ネオジオン抗争において、搭乗するパイロットの力量も相まって多大な戦果をあげたニュータイプ専用モビルスーツ“キュベレイ”
特にネオジオン指導者のハマーン・カーン自らが駆る機体は、主武装たるサイコミュ兵器ファンネルの強力さもさることながら、当代随一の火力を誇ったZZガンダムのハイメガキャノンの直撃を受けても辛うじて爆散を免れる程の高いビーム耐性を備えていた。
此処に取り上げるのは、そんなハマーン機の耐ビームコーティング性能の検証用として秘密裏に開発された、コードネーム “オラトリオ”と呼ばれる機体である。
開発に当たっては俗に「キュベレイMk Ⅱ」と呼ばれ複数製作されたマイナーチェンジモデルのうちの1機をベースにしたとされているが詳細は不明。
最大の特徴は、本機の代名詞とも言える両肩のフレキシブルバインダーに施された極彩色の装甲である。一説によれば、この装甲にはエウーゴの百式にも採用されていたビームコーティングの技術に加え、サイコミュシステムの研究過程で得られた知見を元に、搭乗者のサイコウェーブを感知・増幅することで機体全面にサイコフィールドと呼ばれる被膜を形成させてビーム攻撃を無力化させるという、後世のサイコフレームにも通じる意欲的な意匠が施されていたという。
耐ビームコーティングの研究用として開発された本機だが、逆にジェネレーター出力の殆どを装甲の機能に振り分けられているため、ファンネルを用いた攻撃はオミットされている(腕部のビームサーベルによる接近戦は可能だが緊急避難用)。
本機のテストパイロットを務めたのは10代前半の少女であったとされる。一説では、プルシリーズと呼ばれるクローン・ニュータイプの中でも、要求された能力を満たせずに主戦力から放逐された「ロスト・ナンバー」であったようだが、戦うこと以外に生きる価値を見いだせなかった哀れな少女は、粛々とその任に就いたという。
初めて本機を目にした時に少女がポツリと呟いた、
「教会のステンドグラスみたい…」
明日をも知れぬ戦いの中、ただ「守り抜く」ことにしか存在意義を与えられなかったモビルスーツのコクピット。
「明日も再び此処に戻ってきたい」そう願う少女にとって、其処こそが“オラトリオ”(祈りを捧げる場所)であったのだ。
ご覧いただきありがとうございました!
パチ組で組んでも十分過ぎるくらい美しいキュベレイマーク2ですが、
さすがにミキシングは気が退けるとは言え、何かせずにはいられないと悪い虫?が騒ぎ出します。
アーティファクトは老眼のオッサンには堪えるのだけど、そんな工芸品(アーティファクト)っぽさを何とか表現出来ないものか…
取り出しましたるはこの「アワビシート」
釣具屋にいくと置いてあったりしますが、これをルアーに貼ったりするとより自然の魚のような光沢感が出てリアリティが増す(とされている)アイテムです。
こいつをペタッと貼っていきます。
大きなバインダーをどうにか上手く生かした表現がしたいと思ってやってみましたが、思いのほか艶めかしさが出てきてくれました!
後はアシタノデカールでアクセントを入れて、トップコートを3回ほど吹いて軽くコンパウンドで磨いております。
バインダーごとに表情を変えるという目論見で切り取り方や貼るパターンを変えておりますが、明らかに最後のほうが貼り方が上手く詰められるというね(笑)
アーティファクトに憧れて
コメント
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アワビシートを買いに行こうと思いました。
とても綺麗でビックリしました‼️
ありがとうございます!
shouichi様のファラクトも拝見しましたがツヤッツヤで美しいですね!
アワビシートは基本ペタペタするだけのお手軽加工です。ご参考にしていただければ幸いですm(__)m
ありがとうございます😭
参考にさせていただきます♪
凄まじすぎてもうため息しか出ないです。
あなた天才ですか?
ありがとうございます!
天才か否かはさておき(笑)、キュベレイみたいな表面積大きめのキットなら自分のような老眼のオッサンでも割と簡単な部類の工作だと思いますよ。
素晴らしい輝き😳
アーティファクトの小さなバインダーにこれを貼り付けるとか…まさに…め、目がぁ〜的な作品ですね
私などには指もプルプルして絶対に無理な作業です😨(笑)
tamamaサンありがとうございます!
あちゃー誤解させてしまいましたかね…これはあくまでもアーティファクトに憧れる老眼のオッサンが手がけたHGガンプラでございました。こんなん、本家のアーティファクトにペタペタ貼ろうと思ったらそれはもう苦行というか罰ゲームです!(笑)
あーそうだったのですね、大変失礼しました😅
バインダーの切り貼りしたアワビシートのディテールが凄くててっきりアーティファクトかと…(笑)
サムネでてっきりアーティファクトだと思って見ていたら、よく見ると帯がアーティファクトでなく青い機体でした…w😨
失礼します。キュベレイは大好物なのでこんな素敵な作例はコメントせざるを得ませんでした…!
あわびシート、参考にさせて頂きます。アンベリールこれでいくかな…
ありがとうございます!
アンベリール格好いいですよね~HGで
出てくれたらまず買います(笑)
拙作ではございますが参考にしていただけたら嬉しいです!
このキラキラどうなってんの?と思って見てみたらアワビシートとかあるんですね!
貼るの難しそうですが綺麗に仕上がってて凄いです(≧∀≦)
ありがとうございます!
もともとは、水星モデルのシェルユニットやユニコーンのサイコフレームのような光沢感を手近な素材で表現出来ないかというところからスタートしました。アワビシートは粘着も強いし、表面にスリット?加工がされているのである程度の曲面にも貼り付けられますよ。
コメント失礼します。
どうやって、塗装されたのか?最後まで見入ってました。「アワビシート」!素晴しい着眼点ですね。
工作、塗装も丁寧で、機体の美しさが際立っています。
ありがとうございます!
アワビそのままでも光沢感あるのですが、やはりトップコート重ね吹きと磨きで更なる効果が出てきました。普段以上に気を使いました(笑)
失礼します。 素晴らしい発想です。ルアーのシールだったのですか。凄く神秘的で、ず~と眺めてました🧐
ありがとうございます!お近くの大型釣具店とかで売っておりますし、Amazon とかでも扱ってますよ(^^ )キュベレイのような良い意味でハッタリの効いたMSには合うんじゃないでしょうか。
コメント失礼します。
思わず見とれてしまいました。
塗装ではなくアワビシート(初めて知りました。)を使うという発想、ほんと凄いです。
ありがとうございます!他にも似たようなキラキラしたシール素材は売っているのですが、キラキラし過ぎないけど見る角度によって自然な変化が見られるというのはやっぱりアワビかな、と。
コメント失礼します。ア…アワビブラックシート!こんなツールがあったのですね!奥が深い…着眼点が凄いです!
ありがとうございます!
まあツールと呼べるのか、普通に模型屋さん巡っているだけでは先ずお目にかからない素材でしょう。上手くハマって良かったです(笑)
2022年からガンプラ着手しました!世代的にはファーストですが、良いと思ったモノはどんどん作っていきたいです。
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