HG グフ 成型色+汚し 少年のときに負った心の傷

(大河原邦男氏のグフのイメージ図、ヒートロッドが思うような形にならなかったのとヒジは外向きでしたね)

初めてグフを作る際の話です。喜びにはやる気持ちを抑えながら鉄則通り、組む前にランナーを一回りチェックしたところ、ランナーに不自然な空白がありました。左右のパーツがあるべきところにパーツが一つありません。そんな事はそれまで経験したことがなかったため、きっと使わないパーツなんだろうとざわつく心を抑えながら組み立てていきます。
しかし、割と早めに発覚しました。胴体と左肩を繋ぐジョイントになる部品がありません。やはり部品が足りなかったのです。当時も不良品(というか欠品)パーツの請求などできたのかもしれませんが、当時の少年(後の整備兵)にはそんな事は思いもしませんでした。
斯くして私の初めてのガンプラ 1/144グフは左腕が繋がらないまま、未完となりました。バルカンも撃てません。これでは飾りにもなりません。

つい最近、ガンスタを知り、皆様の素晴しい出来のガンプラを見ていると自分でも久しぶりに作りたくなり(何度目かの復帰です)、
40年以上前に置いてきた 1/144グフの忘れ物を回収するいい機会だと HG 1/144グフを作ることにしました。幸い丁度、再販品を入手できました。

この呪われた話を聞いてもらって成仏させたいと思ったのです。

バーニアを金で塗ってみたのですが、つや消し吹いたら黄色にしか見えないです。

無事、五体満足なグフの完成です。

(回想シーン)初めてのガンプラ 1/144を開封したときのイメージ。

話は現代に戻り、この HG グフ です。順調に足、胴体、と進めて腕に取りかかろうとしました。まず肩の四角い部分、スパイクアーマーの下になるところですね、説明書にPC3とあります。
ところが私のPCのランナーにはパーツが残っていません。え?? いやいや、そんなことはないと、説明書を最初から全チェックして...ありません、PC3...。
やらせでもなんでもなく、また本当に、胴体と肩を繋ぐジョイントになる部品を繋ぐ部品がありません。これでは片腕どころか両腕ロストです。
頭から足の方に血の引いていく音が聞こました。え?え?って言いながらチェックしなおしたところ、合わせ目が出るのでスパイクアーマーを先に接着していたんですが、スパイクアーマーと肩パーツを繋ぐ部品 B4 を指定されているところに、何故か PC3 を使っていました。どういうこと?
おかげで本来スパイクアーアマー使う部品 B4が余っているのですが、よくよく見ると、PC3とB4 の形状がどうみても同じです。

スパイクアーマーはがっつり接着してしまっているし、PC3の指定のところに余っているB4を使ってみたら、何の問題もなくハマったので、2つを交換したままで作る事にしました。若干、肩とスパイクアーマーがゆるく、肩の上下が硬いですが言われなければわからない感じ。(写真の中のPB3は間違いで、PC3です)

危うく忘れものを回収するどころか、トラウマを二重にしてハモンさんに顔向けできなくなるところでした(意味不明)。

という事で出来あがったのが、このグフです。おめでとうございます。ありがとうございます。

さて、HG グフ、あとは写真を撮って上げるだけという状態で先日ガンダムベース東京に行ってきたんですが(中に入ったのは初)、居ました、旧キット300円のグフ。完成させた後で良かったです。不意打ちで見せられたら過呼吸で倒れるところでした。お前の左腕そんな感じだったのか。

ここまで長文おつきあい頂きありがとうございます。これでようやく成仏できると思います。

第二話に続きます(たぶん)