九尾の狐。
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「我は影さえ持たぬ暗黒の光…
我が憎いか?
憎めよ。我を憎め。永遠の時の淵でまた会おうぞ。」
全長30m 質量は不明。
大破したキュベレイに宿りし禍々しき物の怪。
古来より九尾狐と呼ばれ恐れられた妖狐は時空を超えカラクリと融合し宇宙世紀に復活した。
敵対する全てのMSを破壊しパイロットの恐怖心を糧とする異形の殺戮マシーンとして…
「我は憎む!光あるものを、生命を、人間を!」
あらゆる物理攻撃が効かない異形の者に人々が絶望する中、突然、後尾が分離し、もう1対の物ノ怪が飛び立った!
「このキュベレイ、見くびっては困る。」
「よくもずけずけと人の中に入る。恥を知れ!俗物!」
…新たな物ノ怪はかってのパイロットの思念が実体化したものだったのだ。
「お前のような敗北者に私の身体を利用させてたまるか!」
そう言い放ち眩い光に包まれる分離した機体は
新たな姿へと変化を遂げる。
「どう言われようと己の運命は自分で切り開くのが私だ!」
愛機「キュベレイ」と彼女が愛した男の機体「百式」が融合したような姿となったカラクリは答える。
「我が名は九美麗 祝式の称号を持つ者なり!」
カラクリは天を指し叫ぶ。
「時空を超えて、私と共に戦え! 槍の少年!」
「け、獣の槍が現れたと思ったら、いきなり金ピカの姿になっちまったよ?それに…ここは何処なんだ?」
金色の鎧に身を纏い、獣の槍を携えて遥かなる時空の彼方より現れし少年。
「な、なんだあの機械は?…白面…」
突然、見知らぬ場所に放り出された少年は戸惑いながらも本能で敵を知る。
「なんだか知らないがアイツが災いを呼ぶ俺たちの敵である事は間違いない!獣の槍よ力を貸してくれ!」
白無垢のカラクリも叫ぶ。
「行け!ブーケ・ファンネル!」
花束を模したようなビームライフルの先端より花弁型のファンネルが九尾霊を撃つ!
光と影。同じカラクリ(MS)より生まれし物ノ怪の力は拮抗し、獣の槍の少年も本来の力が発揮できぬまま戦いは長期戦となった。
「ここには守るべき仲間たちも妖怪もいない、なんで俺は戦っているんだ?そもそもコイツは白面の者なのか?」
「ちきしょう、こんな時にアイツがいてくれたら…」
次第に疲弊してゆく少年。
その背後から懐かしい声と共にヤツが現れた。
「うしお!何ウダウダ言ってやがる!とっとと、この白面モドキをぶっ倒すぞ!」
奇跡が起こった。甦ったのか、はたまた異なる時空から呼ばれたのかは知らないが、再び2体は一つになったのだ。
「行っくぜえ、とらーっ。」
「知るかよ、うしおーっ。」
槍が九尾霊の身体を貫く。
「お前は白面じゃない!ただのケモノ(仮物)だ!」
2体で最強のコンビ。
うしおととらは行く!
果たして決着は如何に…
-完-
という訳で、今回も色物を作ってしまいました。
制作は今年の2月から始めてチマチマと作り4ケ月もかかってしまいました。丁寧に作った訳ではなく単に手が遅かっただけです。
まず1体目。九尾霊はHGキュベレイ2体とその辺に転がっていたジャンクを組み合わせて作りました。
当初はモビルアーマー風にと考えていたのですが、この時観ていたアニメ「うしおととら」に感化されて白面風にと変更。
目ん玉を何度も作り直したのですが、なかなか上手く出来ずに。最終的には漫画をコピーして下書きにし、ようやく完成。
尻尾は分離させてSD風キュベレイにする事ができます。
まぁ、実際に羽?の部分はSDキュベレイの部品を使っているんですが。
2人は一つ。
2体目は知る人ぞ知る「祝式」に似せて作りました。
百式とキュベレイを単にミキシングしたのではイメージ通りにならないので頭部はパテ盛りで制作しました。
もっと細かく色分けなどすれば良かったのですが、出オチ狙いで作ったので本当に適当です。
素組みの2体。(キュベレイは2体分)
計3体のHGをバラして作る価値があったのか?
今更ながら勿体無い事をしたと思っています。
だけど、今回1番出費が嵩んだものは…
ねんどろいど「うしおととら」
駿河屋で2体で3万強で購入。
大事に飾っておきます。
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40年ぶりにガンプラ作りを始めました。皆さんの作品を参考に少しでも面白いモノが作れたらと思っています。
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