妄想戦線
宇宙世紀0093年、シャアの反乱、アクシズ戦争とも呼ばれる第二次ネオジオン構想において、シャアはアクシズを地球に落とそうとする暴挙に出た。
結果として、アクシズショックといわれる正体不明の現象により、アクシズが地球に落下する危機は回避された。
様々な要因の果て、最悪の危機は回避されたが、そのどさくさに紛れて一隻の輸送船が開戦前にアクシズから出港していたことは無視されてしまった。
その中身がアクシズに封印されていたザクF2000であったことを知るのはシャアをはじめ、輸送に携わったものを含めても少数であった。
シャアがザクF2000をどうするつもりだったのかは今となっては知る者はいない。
しかし、これを最後にザクF2000は歴史からも記録からも完全に姿を消すことになる。
次にその姿が確認されたのは数十年後、火星独立ジオン軍、通称オールズモビル所属の機体としてであった。
確認されたザクF2000は若干の形状変化とサイコミュらしき兵装の追加、カラーリングの変更などが見て取られたが、オールズモビルの特性を考えると内部構造にどれだけの改造が施されているかしれない。
それどころかザクF2000がどういう経緯で彼らの手に渡ったのか、パイロットがだれなのか、ひとつ残らず不明(アンノウン)である。
なぜならば、それを知る人物も記録も残さず灰になっているからだ。
結果から過程を推測すると、火星独立ジオン軍は手に入れたザクF2000を改造し、秘密工場で起動実験を行った。
原因は想像するしかないが、その時にザクF2000が暴走、秘密基地を破壊して逃走した。
この時点で記録のすべてが焼失、火星独立ジオン軍の兵士は全員の死亡が確認された。
この事件が表沙汰になった理由は逃亡したザクF2000がその過程で巡回中であったグスタフカールの部隊を障害物を払うかのように壊滅、一人を残して全滅した。
その生き残りの一人からもたらされた情報をもとに調査したところ、完全に破壊された火星独立ジオン軍の秘密基地を発見、推測交じりではあるが前述のような経緯が明らかになった。
ザクF2000はその後、機能停止しているところを別の火星独立ジオン軍によって回収された。
ただ…この時の記録に一つ気になる点があった。
ザクF2000のパイロットであった強化人間は起動実験の際、その直後に発狂、心停止に至っていた可能性が高いという医師の診断がなされていたというが、それが本当ならばその後に起こった基地の破壊からグスタフカール小隊の壊滅までの一連の出来事は一体誰の仕業なのか?という疑問がわくが、真相は件の強化人間の遺体が既に処理されているため検証のしようがない。
さすがに火星独立ジオン軍もF2000を危険視したのかその後は新たにパイロットを乗せることもなく、半ば以上放置していた…あるは人としての本能がこの機体に対する何らかの危機感を感じていたのかもしれない。
しかし二度にわたるオールズモビル戦役により、総力戦になった火星独立ジオン軍はやむなく一人の強化人間をザクF2000に搭乗、発進させたものの、直後に強化人間の悲鳴とともにパイロットの生命反応が消失した。
ただし、それでもF2000は止まらなかった。
パイロットを失っても荒ぶるザクF2000は近くにいるMSを敵味方の区別なく破壊しつつ、まるで血を求めるかのように激戦区に向かうザクF2000だったが、その眼前に一機のグスタフカールの改造機が立ちふさがった。
最後まで見ていただいてありがとうございます。
ザク系の中では特に好きな一機です。
コメント
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オリジナルストーリー👍 他の機体でも期待してますね😁
コメありがとうございます。
作った機体に独自設定を考えるとより深みが増す気がします。
しがないプラモ好きですが、頑張って作ったのでよかったら見て行ってください。
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タイトルにある言葉がすべてです。