MS-06F-91/91S　ザクF-91型/ザクF-91型指揮官機仕様

MS-06F-91　ザクF-91型

宇宙世紀0091年にロンドベルからコロニーを防衛する主力機としてベルカウンターを設立。本機の生産計画が始動した。

しかし、しかし資金力の厳しい各コロニーの懐事情から予定されていた新型MS開発は承認されず、量産計画を見直す羽目となる。結果的に民間MS市場で安価で手に入りやすいザクⅡをベースに発展強化型として完成した。

メインジェネレーターは、元ハイザック用のものをアナハイムから無償提供されたものを搭載。（かつてティターンズとのハイザック開発の際、土壇場でタキム社製ジェネレーターが採用された事によって大量に抱えてしまった在庫品のものでアナハイムからすればちょうどよい在庫処分だった）

これによって、メインジェネレーターでビームライフルとビームサーベルの同時運用が可能となった。しかしザクⅡ自体の設計が古く、ビーム兵器を使用することでMSを稼働する分のジェネレーターが安定しないため、胸部にサブジェネレーターを二基と下部に冷却口を搭載。

武装は第一次ネオジオン抗争までのビーム兵器なら各陣営のほとんどのビーム兵器を装備可能。（写真は左腰部に連邦系のビームサーベル、右手にジムⅡのビームライフル、左手にマラサイ用のビームライフルを装備）

ジムコマンドのシールドとシールド裏に搭載されたザクⅡの三連装ミサイルポッドを取り付けたシールドミサイル。

ザクⅡの格闘兵装であるヒートホークである。

ザクの後頭部左側に新型センサーを搭載。これによりセンサー範囲が16,900mとジェガンD型をわずかに上回っている。

バックパックはネオジオン残党の技術者から提供されたリゲルグ用のものを改良したものを採用。

脚部にプロペラントタンクとブースターを搭載したことで機動性と継戦能力が上がっている。

ただし、一部のコロニーを除いて装甲は超硬スチール合金を採用したままであるためグリプス戦役時代の古い対ビームコーティング剤で被弾率を低減している。しかし以前と実弾兵器に弱く装甲面に不安を持っている。

バリエーションとして少数ながら存在する

MS-06F-91G/MS-06F-91SG　

ガンダリウム系統の素材を生産している一部のコロニー部隊仕様ガンダリウム合金を採用して装甲面を強化。

アサド・バビル

ブッホジャンク仕様のザクF-91

試作品のショットランサーを搭載したバージョン

MS-06F-91　ザクF-91型指揮官機仕様

ザクF-91をベースに、ネオジオン残党やティターンズ残党の技術を組み込んで完成した発展機。バックパック側面に、リゲルグの肩部ウイング・バインダーを追加装備しており、基部がフレキシブルに可動する。

これは、行き場を失ったネオジオン残党やティターンズ残党の技術者技術者が加わっている。そのため、制御データは「リゲルグ」「ギャプラン」「バイアラン」実戦データを流用して開発された「フレキシブルバインダー」と呼ばれている。

そのため、理論上地上の重力下で最大30分飛行可能とされる。

指揮官用はパイロットが各種チューンナップを行っている為、機体性能は一般機よりも高い。

正確には、一般機の方が初期の対ロンドベル対策兵器の新型MS開発計画の一部を簡略化した廉価版であり、この指揮官機仕様こそが初期案に最も近いMS-06F-91本来の姿である。

「サイド1、8バンチ宙域に連邦軍所属のMS3機侵入。識別番号照合……。ろ、ロンドベル所属の新型MSです！」

「つ、ついにロンドベルがやってきたのか！　ベルカウンター隊全機警戒せよ。これは、ロンドベル隊による威力偵察の可能性あり！」

宇宙世紀0093年――。

第二次ネオジオン抗争のアクシズショック直後、サイコフレームの共鳴により、アクシズから吹き飛ばされジェガンが、地球の近くのサイド1の7バンチに漂流した。

ロンドベルに対する恐怖で出撃したベルカウンターは、すぐさま現場へ向かい交戦する。

ベルカウンター隊はザクF-91型とザクF-91S型で構成された一個中隊規模で、士気は高い。

ロンドベル隊のジェガンはシャアのネオジオン軍との戦闘によって、弾薬や推進剤はわずかで疲労が溜まっていた。

漂流したロンドベル隊はわずかな武装で抵抗するも、次々と撃墜されていく。

「なんだ？　威力偵察にしては弱すぎる」

「これも何かの罠なのか？」

ベルカウンター隊は困惑しながらも、一機のジェガンを鹵獲、パイロットを拘束し戦闘は終了した。

この出来事は、アクシズショックの対応に追われた連邦軍は対応に遅れたが、ロンドベル隊はパイロットの保護の為に交渉することとなった。

というストーリーです。