妄想戦線
フレームの色違いのバリエーションがあるアストレイであるが、その中にシルバーのフレームがあったことを知るものは少ない。
なぜならば当機はヘリオポリス崩壊時に失われたと思われていたからだ。
ヘリオポリス崩壊後、シルバーフレームが格納されていた区画の調査が行われた結果、破壊された銀の右手部分のみが発見された。
調査員は腕を回収後、その破壊痕からシルバーフレームは戦闘の余波をまともに食らい、消失したと結論を出したし、それ以外に考えられない状況だった。
そのため誰もがシルバーフレームは失われたと思われていたが、奇妙な事にその後、シルバーフレームと思われる機体の目撃証言がある。
曰く、「その機体はいきなり目の前に現れ、いつの間にか消えていた」
曰く、「巨大な件で切りかかってきたと思ったらいつの間にかライフルに変化して狙撃された」
曰く、「鬼火のような光をまとったあいつは死神に違いない」
目撃者たちの証言にはオカルト的な話も交じっているが、結論から言えばありえなくもない。
そもそもシルバーフレームはゴールドフレームの対になるように作られた機体であり、能力も同じ出るので各ガンダムの武装も使用可能なのでミラージュコロイドがあればこのようなこともできなくもないだろう。
わからないのはこの機体のパイロットの目的である。
被害は連合、ザフト関係なく出ているので、どちらかの陣営に与しているわけではないらしい。
何より理解不能なのはこの機体の目撃例がすべて戦場に限定されていることだ。
この奇妙な機体の存在は戦争の中に埋もれ見落とされたが、ゴールドフレームの天ミナ調査に乗り出したものの、「何かがいるのは間違いない。だがそれが何かはわからない」という結果だった。
あまりにも情報が少ない。
本当に要るのか疑わしくなるほど実態がつかめなかった。
まるで幽霊のように・・・あるいは本当に、戦場に散った魂たちが失われた機体にとりつき毛㎜背に舞い戻って戦場をかき回している・・・そんなオカルトな噂を信じてしまいそうになる。
何を望み・・・何を求め・・・何を手に入れたのか・・・それは誰も知らない。
戦場では日々・・・いや、瞬間ごとにも多くのものが失われる。
命、思い、資源・・・失われたものは消え去るのか?
或いはどこか流れ着く場所があって、そこで形をとることも・・・あるのかもしれない。
最後まで見ていただいてありがとうございます。
シルバーがなんでないのかと思いました。
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しがないプラモ好きですが、頑張って作ったのでよかったら見て行ってください。
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