最新鋭試作機ーこの単語でワクワクしない理由はないでしょう!
今回は最新作のジークアクスを制作しました。
すでに多くの方がレビューされている通り、パーツがとても細かくてRGに近い印象。
そこで大きな改造はせず、「塗装で違い」を表現することをテーマにしました。
まずは素体から。
スタイル改修は行わず、合わせ目処理や追加のスジボリも部分的にしか行っていません。
ゲート跡や引け処理を中心に行いました。
背面は、流用した別のバックパックを接続するため、プラ材で簡単に改造しています。
その左側(肩甲骨)あたりに、武器のホルダーパーツを自作しました。
背中の中央の合わせ目が出るところは、段落ちモールドを彫り込みました。
今回のテーマである塗装について、3つのポイントを紹介します。
1️⃣配色
やや和風っぽさを意識した寒色系でまとめて、アクセントの金色も色味が異なる2色を使用しました。
当初は浮世絵として有名な「葛飾北斎の大波」の配色を参考にしていましたが、キャラクターモデルには地味過ぎて諦めました(笑
2️⃣ドット迷彩
バックパック上下のウイング、脚部のミサイルコンテナ側面、右足内側のヒザ・スネ、左足外側スネに、薄い水色のドット迷彩を入れてみました(両手首にもありますが見えませんね)。
もう少し派手に迷彩を入れるべきでしたが、ワンポイントとして見れば謙虚なイメージで収まってます。
なお、左側面側からしか見えないよう配置しています(この後の右側面からの写真と比較すると分かりやすいと思います)。
3️⃣刃紋
日本刀に刃紋塗装を初めてやってみました。
まだまだ歪ですけど、それなりにリアルに仕上がったと思います。
バックパックについては、ガンダムジェミナスの拡張パーツセット(アサルトブースター)を流用しました。
さらに、元のジークアクスのバックパックを取り付けて、高機動型をイメージしています。
脚部のミサイルコンテナはガンダムオプションパーツを流用。
このコンテナ中央部には、3Dプリンターで作成した自作のフィンパーツを取り付けています。
日本刀は戦国アストレイから拝借しています。
この写真のアングルですとドット迷彩が全く見えず、プレーンな印象に感じるのではないでしょうか?
キットの形状やカラーリングが複雑で、設定通りに仕上げようとすると難易度が高いキットだと感じました。
監修した会社の影響もありEVAカラーの作例を多数見かけました。そこでその逆張りで、ロービジ(地味)にする着想から今回の作例が生まれました。
ネーミングについては、寒色系であることと、高機動型であることから「雪崩」としました。
武装類の紹介です。
シールドの「六型」と小さなマークはネタバレ要素かもしれませんね。
ヒートホークとビームライフルは「鋳鉄の表層」を表現しましたが、思うような質感が得られませんでした。
今後の課題です。
制作工程の紹介です。
まずは自作パーツです。機能・構造的な解釈を考えずに、思うがままにフィン状のパーツを取り付けました。
3Dプリンターでの初出力品となり、今後も使用していきます。
現時点での自作パーツのラインナップです。
今後の制作で多用できるよう、現在ロット生産中です。
ピンボケしてますが今回使用したのは一番奥のパーツです。
こちらは刃紋塗装直後の写真。
刃紋塗装自体は、マスキングゾルを使った塗り分けです。
YouTubeで動画があり参考とさせていただきました。
この場を借りて感謝の意を示します。
https://youtu.be/fXKTF5FPYMY?si=XX5NoK6lEp6yjesI
塗装レシピは以下のとおりです。
- 下地:なし
- フレーム:クレオス ダークアイアン(メタルカラーシリーズ)
- ボディ白:ガイア アルティメットホワイト(+クレオス フタロシアニンブルーを少量添加)
- ボディ青:クレオス フタロシアニンブルー
- ボディ薄青:クレオス インターミディエイトブルー
- ドット迷彩:クレオス RLM78 ライトブルー
- アクセント①金:ガイア スターブライトシャンパンゴールド
- トップコート:クレオス スーパースムースクリアー(写真忘れ)
今回はキットのパーツが細かった為、組み立てを考慮してサフなしで塗装しました。
結果として、剥がれが発生しやすかったので失敗だったかもしれません。
また、フレームに使用したカラーは「塗装後に磨くと光沢感を得られる塗料」でしたが、つや消しトップコートによって質感がほとんど打ち消されました。相性が悪かったですね。
日本刀と筆塗りの塗料も紹介します。
日本刀
- 下地:ガイア EXブラック 光沢
- ベース:フィニッシャーズ ライトガンメタル
- 刃:クレオス スーパーファインシルバー
- 柄など:クレオス GXカラー レッドゴールド
筆塗り
- アクセント②金:シタデル リトリビューターアーマー
- フレームなど銀:シタデル アイアンウォーリアーズ
- ミサイル弾頭:シタデル エビルサンズスカーレット
塗装表現をテーマにしたため、多種多様な塗料を使いました。
特にシタデルカラーの扱いやすさには驚きました。以前からチラホラ使っていましたが、主体的に使用したことで気に入ってしまいました。今後、使用頻度が高くなりそうです。
紹介は以上となります。
私の個性が少しは発揮できたかと思います。
それでは次回作をお楽しみに!tobeafactoryのtb(ティービー)でした!
ロービジカラーのジークアクスはいかがでしょう?
コメント
コメントをして応援しよう
コメントにはログインが必要です
ついつい道具を買い漁ってしまう愛知県在住のSEED世代モデラー。いつか模型店を開業しようと検討中。
別名義で作家活動もしており、GUNSTAの2023アドベントカレンダー企画にて記事を担当しました。
https://gumpla.jp/advent_calendar/20231224
to-be-a-factoryさんがお薦めする作品
1/144HG ドレッドノート Type.F
1/100MG ガンダムデスサイズ(EW版) Ver.X
1/100MG ガンダムデスサイズ(EW版) Ver.X
今回はウイングガンダムシリーズで一番のお気に入りであるデスサ…
1/144HG プロヴィデンス Type.V
「元々は格闘戦用の機体だった」という設定を元に、自分なりのプ…
1/144HG フリーダム Type.S
劇場版SEED FREEDOMでの「ストライクフリーダムのコ…
1/144HG ジャスティス Type.R
アスランが乗らないジャスティスがあってもいいー。ザフト系MS…