イフリート改re

ガンスタ復活おめでとうございます。ガンスタ用に作成しました。今まで鉄血ばかりだったので今回から別のジャンルにも挑戦してみました。

以下毎度の妄想設定です。

ザッツは端末からメールを確認していた。
「今回は残党さん(火星ジオン軍)の方が報酬は高いなー。連邦さんや貴族さんももっと頑張って下さいよー。」
とザッツは呟きながら端末を弾く。
ザッツはフリーの傭兵で依頼とあれば昨日は敵だったが今日は味方などしばしば…。コスモバビロニアによって連邦の統治は崩壊し世界は混沌としていた。各勢力も軍を維持する力もなく半数はザッツの様なフリーの傭兵を雇い補っていた。
「オマエさんは残党側か〜？。俺は連邦側だよろしく頼むぜ〜〜。」
とザッツの背後に長身の筋肉質な男が立っていた。
「ビーン、お前がオレの周りに立たなきゃな？。」
ビーンはニカッと笑い「違いねぇ。オレらフリーは命あっての仕事だからヤバくなったら逃げるが勝ちよ。ここで死んだら7人の妻が路頭に迷うしな~。」
とガハハと大声で笑った。
「オマエのMSは派手でデカイからよく判って助かる。半世紀以上前のザクって機体か？」とビーンはザッツの正面に立つ赤いMS見て行った。
「イフリートだよ。。ジジイの形見のコレクションの一つだった。まぁ赤く塗ったのは俺だけどな。目立つだろ？」

ビーンはザッツと別れ街の中央に位置する豪邸に入っていった。スーツに着替え、老人に会っていた。
「会長ただいま帰りました。」
「ヴィンセント、まだ傭兵ゴッコなんてやっておるのか…。」
「はい。私のシナリオの駒を探しております。戦争が下火な今、武器開発を行う我が一族が生きる術は新たなシャアやアムロが必要なのです。」
ビーンは社長室に入ると銀髪の女性に「今度の争いに連邦側に「黒の三兄弟」をエントリーしてくれ」と指示した。
「ですが、良いのですか？。彼の生存率はゼロに近くなります。」
「その時はザッツは私の駒の器ではなかったという事だ。他の駒を探すさ。」
ビーンは椅子に深く座りブランデーを飲みながら言った。

火星ジオン軍と連邦軍の争いは黒の三兄弟の参加によって連邦軍の圧勝で終わった。
戦争に勝ったはずのビーンの顔は曇っていた…。
「なぜ、ザッツはこの争いを土壇場でキャンセルしたんだ。。」
ビーンは自分の計画が不発で終わったことに不満だった。

「おい！リオ！なんで勝手にエントリーキャンセルしてるんだよ〜。折角の高収入が〜〜」
端末を触りながら銀髪の少女は「報酬の割に作戦が陳腐で怪しいと思いキャンセルしました。」ザッツをじっと見つめ端末の記事をザッツに見せた。
連邦軍の圧勝。火星テロ集団生存者0
ザッツは記事を見て青ざめた。生存者ゼロ。フリーの傭兵が参加している戦争ではあり得ない数字だった…。見切りをつけて逃げ出すフリーも皆殺しと言う事だった。

「連邦軍側の傭兵達は赤いMSを狙っていたらしいです。ザッツ、気をつけてください。あなたの周りで大きく何かが変わりつつあります。」

続く…。

イフリート改re:ザッツの祖父が地球の基地跡からガレキを収拾して修復したレストア機体。元々はイフリート改を完全に再現された青色の機体だったが、ザッツの手によって赤く染められた。他にも装甲や駆動系、バーニア等最新の物に変更されていて宇宙での活動も可能となりヘビーガンやデナン系と同等の性能を持っている。
ミサイルやライフルは経費が掛かるとの理由で取り外され格闘戦に特化した仕様となっている。

ザッツ・ノーズ:28歳、フリーの傭兵。前職は連邦軍に所属していたが上官を殴り退役。仕事がない時には廃コロニーや基地跡で発掘屋の仕事も行なっている。
リオ:銀髪、ジト目な少女。アクシズの基地跡にコールドスリープで眠っていた。ザッツが発掘中に見つけたクローンタイプの強化人間。記臆が無く年齢不詳。医師曰く遺伝子も操作されており老化が遅く実年齢は不明。身寄りがいない為、ザッツの所に居候している。ちなみにリオと言う名はザッツの祖父の初恋の人の名前。

ビーン(ヴィンセント・コールド):コールド社社長。会社の繁栄の為、過去長きに続いた戦争を起こす様に、暗躍する。ビーンと名と身分を偽り戦争の核となる人物を捜索中。7人の妻がいると言っているが、実際は独身。