機体解説 gMS-Ω ガンダムクアックス

設計段階から脱アナハイムを目指したコンセプトであり、これまでのMSからは想像もつかないほどの軽装甲だか、強力なブースターとそこから生み出される高出力高機動に耐える強固なフレーム、そして、これまでアナハイムの専売特許であったサイコミュ兵装実装によって戦闘試験ではΩサイコミュ停止状態でアグレッサーのジェガンおよびリ・ガズィを圧倒するなど優れた機体となった。しかし、肝心のΩサイコミュの性能に関しては戦闘試験でアグレッサージェガン5機を瞬殺するもパイロットが意識不明となり試験中止。代理パイロットはΩサイコミュ自体起動できないなどフルスペックを発揮できず、技術研究開発本部グラナダ工廠に試験中断のまま保管されていた。しかし、UC.0095.10月。第二次ネオ・ジオン抗争終結直後に行方不明となっていた高機動試験機RX-78-X00がサイド6で発見された事で状況が変わった。

アナハイムの高機動実験機がサイド6イズマコロニー周辺宙域にてサイド6軍警察と交戦。軍警察ネモを撃墜した事は深刻な外交および安全保障問題となると危惧したパルダのサイド6自治政府はイズマコロニーにX00撃墜を命令した特殊急襲部隊SATを派遣すると同時に国連へ救援要請を出した。一方で国連側もサイド6駐屯軍からX00出現の情報を得ていたため、ロンド・ベル隊をグラナダへ向かわせ、その先遣隊が先行してグラナダからイズマコロニーへと向かった。この際にX00の戦闘データからジェガンでは相手にならないと判断した技術研究開発本部は統合参謀本部にサイコミュ停止状態でも従来機を圧倒的に上回る性能を持つΩのロンド・ベル隊配備を進言。ロンド・ベル隊でも参謀のシャリア・ブル中佐からの進言で司令のブライト・ノア大佐が配備要請を出した。アナハイムからはαサイコミュを搭載しているX00とΩの共振による異常現象発生を危惧し配備中止を求めたが第二次ネオ・ジオン抗争でネオ・ジオンとの繋がりを疑われていた事もあって統合参謀本部はΩのロンド・ベル配備を決定。サナリィでΩのテストを行なっていたエグザべ・オリベ少尉を正式パイロットとして実戦投入となった。

エグザべ・オリベ少尉はこの時点でΩを操縦できる唯一のパイロットでシャリア・ブルが指揮する先遣艦隊旗艦のペガサス級強襲揚陸艦[ペガサス]に配備され、X00発見後は威力偵察の後に鹵獲若しくは撃墜を命令されていた。一方でΩサイコミュに関してはエグザべが試験していた際にも起動しなかった事から停止状態を前提として、もしも起動すれば程度で起動デバイスを渡されており、実際にX00との戦闘で起動デバイスは反応せず、停止状態でX00と格闘戦を繰り広げるも、超エース級と言われたX00のパイロットと互角に戦ったためニュータイプであるエグザべの操縦技術とΩの性能を証明した結果となった。なお、3度目の戦闘の際にΩとエグザべはX00と共にイズマコロニーのスラム街に墜落。その際に軍警のネモから機体を隠すためコロニー外壁へ機体を移したが…。

???[…あっちの方が強そうじゃない?]

そしてΩサイコミュは予想外の形で起動した。

オペレーター[Ωサイコミュの起動シグナルを受信]

シャリア[動いた?]

スタークジェガンで待機中のドゥー[ボクはそうなると思ってたよ。クアックスはエグザべじゃない誰かを探してる。…"キラキラ"が見える別の誰かをね]