妄想戦線
終わらない戦国の時代、戦国アストレイは今日もまた戦い続けていた。
何を求めて戦うのか、何を守るために戦うのか・・・記憶の果てに流れ去った願いを思い出すこともなく剣を振る。
何もかもがおぼろげだが、きっとこの刀を振ったこの先に臨んでいた願いがあると信じて敵を切る。
そして今日もまた、戦国アストレイは戦場に立っていた。
ただ一人、無数の敵の躯の上に・・・天は曇り、雨が降り出す。
その顔から滴る雨は彼の涙にも見えた。
「嗚呼、ワタシハナゼ・・・ワタシハナニヲ・・・」
幾度目かの問いかけか、そしてそれにこたえる者はいない。
代わりに答えたのは雷鳴だ。
轟音と閃光、その果てに世界が裂けた。
比喩ではなく、目の前に空間が裂けた。
そして裂け目から現れる人型・・・自分に似た形状の人型・・・戦国アストレイは知らない。
それが別宇宙ではアストレイレッドドラゴンと呼ばれる存在だということに・・・。
「っ!?」
とっさに、なぜそう思ったのかはわからない。
あえて言うなら恐怖だろうか?本能だろうか?
とにかく目の前の存在を認めてはいけない。
この状況はあってはいけない。
目の前にいるそれを認めてしまえば自分が■■する。
同じ思いを相手も抱いたのか、同時に戦闘行動に入った二機は奇しくも同じ近接タイプであり、刀とカレトヴルッフがつばぜりあう。
四本腕の戦国アストレイが手数で、レッドドラゴンが一撃の重さで互いを圧倒しようとするがうまくいかない。
互いに決め手のないままに膠着した時間が過ぎるが、その内心は焦燥が募っていた。
理由はわからないが”時間”がないということだけはわかる。
何かに限界が訪れようとしている・・・それだけはわかる。
幸いというべきなのかどうか、目の前の存在もまたそれを理解しているのか決着をつけようとしている事が理解できた。
互いに渾身の一撃をぶつけ合った瞬間、何かが終わって始まった。
気が付けば”それ”は一人で立っていた。
雨はいまだに降り続いている。
「私は・・・我は…誰だ?」
その姿は戦国のようでありレッドドラゴンのようでもありそのどちらでもなかった。
彼らは知らなかった。
戦国アストレイとアストレイレッドドラゴン・・・お互いがお互いの異次元同位体であったことを・・・同じ世界に同じ存在は一つしか存在できないことを・・・もし相手を生かしておいたら諸共に消滅していたことを・・・ゆえに二機は本能的な衝動で殺しあった。
予想・・・いや運命の埒外だったのはここからだ。
あまりに時間をかけすぎてしまったせいか、あるいは何か別の要因があるのか、崩壊が始まった二機は己の全てをかけた一撃により・・・”混ざった”のだ。
後に戦国火龍アストレイと呼ばれる存在が誕生した。
それが善か悪か・・・それともほかの何かになるのか・・・それを知るものはまだいない。
最近戦国アストレイが何度か再販していたので、積みプラしていたレッドドラゴンとミキシングしてみました。
仮組、レッドドラゴンは普通に自立が難しいですね、空上半身にあんなでかいものつけていたらそうなりますね。
世代の違いなのかキットに若干の差があるのでそのまま取り換えだけというわけにはいきませんでした。
足のけいじょっぷに差があります。
戦国の方は後はめが難しい形状なのでレッドの方を使いたかったのですがうまくいきませんでした。
戦国のサブアームにカレトヴルッフが合わなかったので加工したら少し強度が落ちているので気を付けています。
サブアームは一回切り離して稼働するように加工しています。
おおざっぱに仮組してみました。
肩アーマーは後はめ加工しています。
気が付けば手首パーツが八個になっていました。
バインダーの翼部を意味もなく延長してみました。
最後まで見ていただいてありがとうございます。
好きな機体+好きな機体=大好きな機体という公式
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しがないプラモ好きですが、頑張って作ったのでよかったら見て行ってください。
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