ジオン公国軍が対MS格闘戦を想定して開発した陸戦用モビルスーツ。ランバ・ラルが搭乗した先行量産型グフ (YMS-07B)を基にした制式量産機で、「後期生産型」とも呼ばれる。
MS-07シリーズ、いわゆる「グフ系」の機体は、重力下で存分に機能する機動性と、来たるべき対MS戦に備える格闘性能の向上を目的として、装甲の強化、冷却システムの大容量化が施され、脚部にも空間戦闘用のものとは異なる仕様の補助推進システムが搭載されている。グフ系のMSの内、Bタイプに分類される機体は、軽量化によって内部容積に余裕が生まれたため、開発段階で設計されていた固定武装を内装化し、戦闘力を大幅に向上させた機体となっている。
公国軍の陸戦用の機体としては、ザクIIF型の重力下仕様であるJ型や、そこから派生した各種局地専用MSが知られているが、早い段階でベース機であるF型の限界を把握していた軍部は、専用の陸戦用MSの開発をジオニック社に依頼。これを受けた同社はJ型で得たノウハウを用いた試作機を開発。その際、陸戦用MSの開発計画を統廃合し、MS-08系バックパックを採用するなどの設計変更を受けた上で量産化された。量産は主にグラナダやキャリフォルニアベースでJ型の生産ラインを更新して行われている。
グフのヘッドモジュールは、試作機であるYMS-07の各種機能や構造をさらにブラッシュアップし、生産性を向上させている。更に、地上における移動力向上のため、開発当初からド・ダイYSとの連携がオプションとして想定されていたため、連携用の通信強化端末としてブレードアンテナが標準装備されていた。
胸部はザクの量産に伴って各部部品などの高性能化・小型化の影響を受け、コクピットの配置や冷却装置のハウジングなど、構造的にかなりの変更を受けている。特にザクIIJ型で深刻な問題であった機体冷却技術は格段の進歩を受けており、補助デバイスをエネルギーサプライのターミナルに分散配置する事で、圧倒的な運動性の向上に成功している。コクピットハッチはパイロット保護を優先した二重装甲となっており、装甲はザクの物よりも軽量かつ強固な複合装甲を採用していた。
腕部モジュールも流体パルスシステムのトルク対容積比の改善と軽量化をはじめとする機能向上をもたらした結果、内部容積に余裕が生まれたため、固定武装の装備を実現。ノンオプションでの戦闘力を大幅に向上させており、Bタイプグフは右腕部にヒート・ロッドを、左腕部に5連装75mm機関砲を装備した仕様が多く、使いこなせれば手持ちのオプションより使い勝手が良い場合もあったという。ショルダー・アーマーはザクIIでは左肩のみの装備であったが、グフは両肩に装備しており、スパイクもザクIIのものより大型化し、ショルダータックルなどの格闘攻撃にも威力を発揮した。
武装・必殺攻撃
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ヒート・ロッド
グフの固定武装として採用された電磁ムチ。微細な圧電アクチュエーターを含む特殊構造のデンドリマーと、それを覆う伝導率の高い重合体で構成されており、対象との間に大電流の回路を形成して制御装置や搭乗者を感電させる。
ロッドの伸縮を実現している充填剤は、位相を変える事で分子量を制御する高分子重化合物で、ロッド全体として伸縮自在の構造を持っており、ロッド自体のストロークや容積すべてが腕部に収納されている訳ではない。
5連装フィンガー・バルカン(5連装75mm機関砲)
グフの固定武装として採用された機関砲。プロトタイプグフに装備された3連装マシンガンをアップグレードしたもの。
機関砲は下腕部から指先にかけてマガジン・薬室・バレルなどの機構が内蔵されているため、マニピュレーターとしての機能は殆ど無いとされ、シールドなどは専用の物以外は使用できない。また、前腕部に弾倉を収納しているため、戦闘中の給弾が出来ないという運用上の欠点も目立った。
ヒート・サーベル Type-βIV
グリップに充填された形状記憶処理済みの高分子化合物によって瞬時に発熱体を形成し、灼熱化した巨大な剣を形成する斬撃用兵装。ヒート・ホークに比べリーチが長く、ルナ・チタニウム合金製のシールドを両断するほどの威力を誇る。
発熱体の主成分はセラミックス系の微粒子で、基本的には使い捨ての武装となる。
シールド
グフの腕部に装備される専用のシールド。マニピュレーターとしての機能を殆ど持たない左手のために開発された。
遠距離からの狙撃対策というよりは、近距離戦闘時の実体弾や打撃・斬撃を減免するための機能を重視した構造となっている。裏面にはヒート・サーベル用のラッチを備える。
コメント
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キレイですね〜
引き込まれるような、赤色ですね
綺麗な赤いメタリック🤩 とても美しい仕上がり👍
基本的にメタリックで塗装してます。
週末に、秋葉原工作室さんで塗装しガンスタさんにも投稿しております。
HG.RG.MGが中心です。
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