・クランバトルとパルダの闇 UC.0095.11月下旬
サイド6イズマコロニーでのクランバトルの激化による治安悪化は深刻な社会問題となりつつあった。特にパルダのサイド6自治政府は対抗策として軍警のMS隊をイズマに送り込んだものの、クランバトルのフィールドとなる宙域および使用施設での取り締まりに消極的であり、クランバトル自体への検挙もパルダ大統領府はなぜか再三の軍警からの要請を却下していた。この不可解な動きに思うところがあった軍警特殊強襲部隊”SAT”所属で元国連宇宙軍ロンド・ベル隊MS隊副隊長のシイコ・スガイは元上司のブライト・ノア大佐経由でフリージャーナリストのカイ・シデンへ調査を要請。時同じく地球のアマラカマラ商会の”大型貨物コンテナ”を複数積んだ大型輸送船がイズマドッキングベイへ入港。検査官は手順に従って検査をしようとしたが、大統領府からの命令で検査なしで通す事になった。
・ミネバ・ザビ暗殺未遂事件〜11月27日
この日イズマコロニーにはジオン残党軍の一つで袖付きの有力者であるミネバ・ザビが密かに来訪。ビスト財団当主のカーディアス・ビストとの極秘会談を行っていたが、クランバトルに偽装したエレノア・リル率いる反G計画派テロリストが一斉に会談現場のホテル近くで行動を開始。複数のザクⅡF2型およびRX-79-BDXが会談現場へ向けて進行。緊急出動した軍警およびSAT部隊とイズマ中心街で戦闘状態となった。治安部隊は多くの犠牲を出しながらもテロ部隊のザクを市街地から引き剥がす事に成功。更にコロニー沖で待機していたロンド・ベル隊第10独立艦隊の強襲揚陸艦[ペガサス]がドッキングベイを突破して強制介入。ペガサスから発艦したエグザべ・オリベ少尉機およびドゥー・ブル大尉機がホテルに迫るエレノア機を排除すべく奮戦していたシイコ機の援護に回り、その隙にカーディアス・ビストおよびミネバ・ザビはホテルから脱出に成功。シイコ機がエレノア機との交戦で中破。一時窮地に立つも情勢不利と判断したテロ部隊がエアロックから撤退した事で窮地を脱した。一方でこの事件の最中に中心街の一角でゼクノヴァ現象が発生しシュウジおよびガンダムX00消失。そしてテロの容疑者としてジークアクスで逃亡していたマチュおよびニャアンをドゥー機が発見しロンド・ベル隊の独立権限でシャリア・ブルがドゥーに回収を命令。これによりジークアクスと共にマチュ、ニャアンはロンド・ベル隊に拘束され、そのままイズマを離れる事になった。なお、アマラカマラ商会から多額の賄賂と見返りにテロ部隊の侵入を手引きしたのは大統領のペルガミノ本人だった事が匿名で大統領府と軍警に送られてきた告発状で発覚。ペルガミノは拘束されたものの大統領府は責任回避のため全ての容疑をマチュらに押し付けて国際指名手配とした。
・ジークアクス地球到達とG計画〜11月30日
地球へ向かうペガサスに収容されたマチュとニャアンは独房に収監およびこれまでの経緯について取り調べを受けていたが、"何者か"の手引きでマチュが独房より脱走。ジークアクスに乗り込んで単独で地球へ向かうという事態が発生。この際に艦長のラシットからの命令で発艦間近のジークアクスを空間騎兵隊の武装兵が包囲するも艦隊司令のシャリア・ブルはラシットにそのまま発艦させるように指示。これによりジークアクスは地球へ単独で向かったがマチュ自身は地球のどこに向かうか考えていなかった。しかしジークアクスのシステムにプログラムされていた"Gナビゲートシステム"が起動。これによりジークアクスとマチュはチベット ラサ北部旧ジオン秘密基地付近に不時着。現地を守備範囲とする国連極東方面海兵隊が機体と共にマチュを保護。不時着時に負傷して気を失っていたため、そのまま国連軍ノースラサ駐屯地内の救護所に送られた。一方でロンド・ベル隊司令のブライト・ノア大佐はグラナダの旗艦ラー・カイラムにて秘匿回線で国連軍統合参謀本部議長のジョン・コーウェンからイズマに現れたテロ部隊の目的がG計画という国連の機密計画の阻止である事、そしてG計画が1950年代に南極に墜落した"オブジェクト"こと正体不明の地球製宇宙船から技術をリバースエンジニアリングする事だと知らされた。そのオブジェクトが南極から消失し、その手がかりがジークアクスとゼクノヴァで消えたガンダムX00にある事も。ブライトから連絡を受けたシャリア・ブルはペガサスをラサへ単独で向かわせ、同時にジークアクスとマチュを回収した部隊が駐屯するノースラサ駐屯地にいる国連独立コマンドUNICF所属でシャリアと繋がりがある元ランバ・ラル隊のヘクター・ハモンド中尉にペガサス到着までジークアクスおよびパイロットの保護を依頼した。一方でジークアクスにG計画の情報がある事を掴んだエレノアらテロ部隊もラサへ向かった。
・ラサ北部警備区域旧市街地攻防戦〜12月4日
ノースラサ駐屯地に収容されたマチュは丸2日目を覚さなかったが命に別状はなかった。しかし、その間に駐屯地に近づく連絡にない味方識別のMS隊を哨戒ヘリが発見。直後にヘリが撃墜されたため駐屯地は警戒態勢に移行。この時駐屯地司令のベクター・ヘイグ大佐は駐屯地のMS全機(3機)での迎撃を命令したが、駐屯地に避難している難民と最新鋭機ジークアクス護衛のためペガサス到着まで海兵隊機を残してハモンド機単独で地の利がある駐屯地と偽装部隊の中間にある旧市街地跡での迎撃を進言。元ジオンのエースパイロットだったハモンドの腕を信じてヘイグ大佐も単独出撃を了承。これにより旧市街地跡に潜伏したハモンドのグフカスタムはエレノアら偽装部隊到達時に奇襲を敢行。この時エレノアらはエレノアのBDX以外にジムII14機で編成されていたが、市街地跡という見通しの利かない地形と地の利があり、なおかつグフカスタムを手足のように操る歴戦のエースパイロットであるハモンドを前に偽装部隊はエレノアのBDXが中破戦闘不能。ジムIIも10機がハモンド機に撃破された。しかし、ハモンド機も弾薬切れと連戦による機体の損傷により追い詰められていた。
・ジークアクス参戦とペガサスの合流
追い詰められていたハモンドだったが、そこで意識を取り戻し、元08小隊隊員で駐屯地の難民キャンプにNGO職員として来ていたミケル・ニノリッチの協力で応急修理を済ましたジークアクスに乗って現れたマチュの来援で形勢は逆転。ハモンドのグフカスタム単機でも苦戦していた所に最新鋭機のジークアクスが参戦したところで偽装部隊に勝ち目は無かった。ジムII部隊を率いるリビル・エイケンは残存機に退却を命令。エレノア機の後退を支援しつつ偽装部隊は姿を消した。時同じくしてラサ基地からの増援部隊を連れたペガサスがノースラサ駐屯地に到着。更に駐屯地近くでイズマで行方不明になっていたシュウジとガンダムX00を海兵隊機が発見。ジークアクスとガンダムX00という鍵が揃った事でGナビゲートシステムが新たな目的地を表記。そこは一年戦争時に国連軍とジオン軍の激しい攻防戦が繰り広げられたラサ北部警備区域内の旧ジオン秘密基地跡だった。報告を受けたシャリア・ブルはブライトに報告すると同時に駐屯地内にいた元08小隊のミケルとラサからの援軍としてジムⅢでペガサスと共に来た同じく元08小隊のテリー・サンダースJr少尉をラサ秘密基地への道案内に、そして護衛としてサンダースと同じくラサから来たジムII1機、そしてペガサスからは技術将校兼情報将校のコモリ少尉がミケルのサポートに就く形でロンド・ベル隊基地捜索部隊を編成。ジークアクスとX00を先頭に12月7日、基地跡坑道に入った。一方でノースラサ駐屯地司令から報告を受けた統合参謀本部は特殊作戦群エコーズをオブジェクト保護を名目にラサへ派遣した。
・"門番"との遭遇と新たな謎
坑道内に入ったロンド・ベルの捜索隊はGナビゲートシステムを頼りに坑道内を目的地と思われる基地格納庫跡へと向かっていたが、目的地目前でミノフスキー粒子濃度の以上上昇により極近距離を除く通信がダウン。これによりペガサスとの連絡が不能となった。更にマチュが目的地の方から近づく何かを感知。ミケルもホバートラックのアンダーグラウンドソナーでMSの駆動音をキャッチし照合をかけた。そして照合結果とマチュたちの前に駆動音の主である所属不明のガンダムEXが姿を現した。更にその足元にはマチュたちの到着前にこの場に辿り着いてガンダムEXに撃破されたエコーズのジェガンが横たわっていた。ガンダムEXのパイロットはマチュたちに立ち去るように告げたがマチュたちは拒否。マチュとシュウジというイズマ以来のマヴでガンダムEXに立ち向かった。2機に対して1機のみのガンダムEXだったが、パイロットの操縦技術と機体性能の高さから2人にとって撃破は至難の業だったが、それはガンダムEXのパイロットも同じで、マチュとシュウジの完全に息の合った連携でなかなかに攻めきれず、一瞬の油断でこちらが撃破されかねず、禁じ手の坑道破壊も考えていた時、ガンダムEX側にプログラムされていたGガードシステムがマチュとシュウジを"資格者"として認証。これにより戦う理由が無くなったガンダムEXのパイロットは2人に戦闘の意思がもうない事を伝え、目的地である格納庫跡へと案内した。
・ウラキらの目的とギニアス・サハリン
ガンダムEXのパイロットはかつてデラーズ紛争の際にアルビオン隊の一員としてガンダムを駆って活躍しながら存在を消された"幻の撃墜王"ことコウ・ウラキだった。彼はデラーズ紛争後にテストパイロットになった後、グリプス戦役でカラバに参加。第一次ネオ・ジオン抗争までカラバ地上部隊に所属した後に復権したジョン・コーウェンからの密命でガンダムEXのパイロットとしてこの秘密基地の門番を務めていた。この場所にいたのはウラキだけでなく、門の向こうには技術士官扱いでアナハイムから来たニナ・パープルトン、そしてウラキの戦友だったチャック・キースもバックアップ要員として来ていた。彼らの目的はかつてこの基地の司令官だったジオンのギニアス・サハリン技術少将がアプサラス計画の際に技術転用のため調査した"ある物"の調査継続とGナビゲートシステムに導かれて現れた者が来るまでこの場所に踏み込ませないための護衛だった。そして、その"ある物"こそがオブジェクトへの道を示す直接の手がかりになると同時にギニアスがなぜアプサラスを完成させられたのかの答えだった。
ニナ・パープルトン[この船は地球で作られたものじゃない。僅かに解き明かした動力システムの一部技術を転用してギニアスはアプサラスを作り上げた。ギニアスの日記からわかったこの船の正体に関わる単語はただ一つだけ。それは…"ガミラス"]
![・ミネバ・ザビ暗殺未遂事件〜11月27日この日イズマコロニーにはジオン残党軍の一つで袖付きの有力者であるミネバ・ザビが密かに来訪。ビスト財団当主のカーディアス・ビストとの極秘会談を行っていたが、クランバトルに偽装したエレノア・リル率いる反G計画派テロリストが一斉に会談現場のホテル近くで行動を開始。複数のザクⅡF2型およびRX-79-BDXが会談現場へ向けて進行。緊急出動した軍警およびSAT部隊とイズマ中心街で戦闘状態となった。治安部隊は多くの犠牲を出しながらもテロ部隊のザクを市街地から引き剥がす事に成功。更にコロニー沖で待機していたロンド・ベル隊第10独立艦隊の強襲揚陸艦[ペガサス]がドッキングベイを突破して強制介入。ペガサスから発艦したエグザべ・オリベ少尉機およびドゥー・ブル大尉機がホテルに迫るエレノア機を排除すべく奮戦していたシイコ機の援護に回り、その隙にカーディアス・ビストおよびミネバ・ザビはホテルから脱出に成功。シイコ機がエレノア機との交戦で中破。一時窮地に立つも情勢不利と判断したテロ部隊がエアロックから撤退した事で窮地を脱した。一方でこの事件の最中に中心街の一角でゼクノヴァ現象が発生しシュウジおよびガンダムX00消失。そしてテロの容疑者としてジークアクスで逃亡していたマチュおよびニャアンをドゥー機が発見しロンド・ベル隊の独立権限でシャリア・ブルがドゥーに回収を命令。これによりジークアクスと共にマチュ、ニャアンはロンド・ベル隊に拘束され、そのままイズマを離れる事になった。なお、アマラカマラ商会から多額の賄賂と見返りにテロ部隊の侵入を手引きしたのは大統領のペルガミノ本人だった事が匿名で大統領府と軍警に送られてきた告発状で発覚。ペルガミノは拘束されたものの大統領府は責任回避のため全ての容疑をマチュらに押し付けて国際指名手配とした。](https://gumpla.jp/wp-content/uploads/2025/11/1000007952-1024x982.png)





コメント
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そちらに転がされました?意外性があって良いですね🥰👍✨👍✨
お話の幅が広がり先をどうされるのかより、楽しみになってきました🥰😍💕
次回を楽しみにお待ちしておりますm(_ _)m😀😆💖
ナカムラ工廠です。ガンプラは始めたばかりでキットが手に入りづらいので部分塗装でやってます。あと、ミリプラと合わせたデジラマで独自世界の一年戦争モノをやってますのでよろしくお願いします🙇
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