〜バトンをつなぐ〜

①資料とにらめっこ⑴

劇場版機動戦士ガンダム　哀戦士より

上の画像を参考に下の画像「ランバラル特攻‼️」を作成しました。

上の画像で気になったところにアレンジを入れて作成を進めていきます。

具体例を挙げると

①2機の距離が近すぎないか？（この距離でガンダムがわざわざグフの腕を切り落とすのは不自然）

②グフの逆袈裟斬り後の姿勢に全力感がない。両者最後に一撃に全力を込めた場面。グフの逆袈裟斬りは全力のアッパースイングで、空振りの割に姿勢が直立すぎる。

③ガンダムの目線、どこみてるんやろか。

この3点に自分なりの演出を加えて行きます。

①資料とにらめっこ⑵

劇場版機動戦士ガンダム　哀戦士より

上の画像を参考に下の画像「ジャブローに散る‼️」を作成しました。

同じく気になる点の具体例を挙げると

①もっと迫力を出したい。劇中の前後シーンがあってこその名シーンだと感じました。

②ズゴックの体のバランス。GMよりだいぶ小さくない？そしてこのポーズとれない。

この2点に自分なりの演出を加えて行きます。

②上手下手について⑴

絵描き必見！ 富野が教える「良い構図」の作り方『映像の原則』（セリフと演出から読み解く機動戦士ガンダム解説・特別回）より引用

富野由悠季監督の「映像の原則」によると、向かって右側が上手、左側が下手。簡単に言うと強い人、勝つ人が右側、弱い人、負ける人が左側に配置すると映像に安定感が出るそうです。逆に、左側が勝つシーンにすると、逆転劇を表現しやすいと言う事です。

余談ですが↑（セリフと演出から読み解く機動戦士ガンダム解説）面白かったです。特にファースト世代には刺さります😊よかったら見てみてください⭐️

②上手下手について⑵

私がガンスタにあげたジオラマです。「映像の原則」を知る前に何も考えず作ったのですが、見事に進行方向右から左でした😅（左二つは元の場面があるのですが）

次は迫力ある逆転シーン（左に主役を置くジオラマ）を作ってみたいです😊

③演出について⑴

このシーンで最も見せたかったのは自作したビームサーベルのエフェクトです。かなりでかいです。

ここに注目が行くように、グフとガンダムの後ろ足を頂点とし、ビームサーベルエフェクトを頂点とする三角形になるよう配置しました。元のシーンではガンダムの顔は正面でキメ顔作っていますが、目線を攻撃のヒットポイントに向けました。

次にグフですが、元シーンでは直立に近いのですが、逆袈裟斬りが空振りし、アッパースイング後の無防備な姿勢、後はやられるだけの敗北感を演出しました。

後の「④空間の活用」に通ずる事ですが、グフの腕が右上へ、ガンダムのサーベルエフェクトを右上へ進行方向を向ける事で、空間を広く使っています。

③演出について⑵

復活したシャアの強さを表現した元シーン（左下）。構図が近いのは右下のカットだと思います。が、今回私が最も見て欲しいのはGMのやられっぷりと洞窟全体です。GMの顔ややられた部分（加工した部分）が写真に映るように配置しました。でも、ジオラマを切り取りアップにすると右下の画像の方が迫力ありますね😅ここではあまり見えない洞窟部分は④でお話しします。

③演出について⑶

「静」です。ゆったり動く様子を表現しました。水面に映るザク、小さな水しぶき、交戦状態にない武器の構え方、消灯したモノアイです。また、ザクの後ろで川を渡る水牛を配置し、自然の動物が危険を感じないくらいの平常感を演習しました。

ちなみに水面はアクリル板を使用。DAISOの画用紙に重ねています。そのままで映り込みます。波飛沫はジオラマ用発泡素材。クリアと混ぜてチョンチョンチョンです。船人水牛はトミーテック。1/150サイズで1/144サイズに欠かせません。

④演出について⑷

「動」です。海面スレスレを疾走する様子です。⑶と比較し、川と海の違いがあれど、速さの違いを感じられるのではないでしょうか。

⑶同様アクリル板、水面のキラキラ感を出すためくしゃくしゃアルミホイルにクリアブルー、グリーンをランダムに塗装したものを下敷きに。バックの超大波はDAISOキッチンコーナーで見つけた透明円柱容器。

海面の波を作成するのに画材のメディウムを使いました。水面の緩い波はストリングメディウム（ハチミツみたいな柔らかさ）、立った波はジェルメディウムハードを筆で叩きつけています。そして波頭に白ドライブラシで完成です。

ウェーブライダーに襲いくる大波や纏わりつく波は綿にジェルメディウム染み込ませて作りました。所々にガラスビーズをまぶすことで、波のきらきら感を演出できます。

参考資料として、様々なサーフィンの画像を使いました。

④演出について⑸

「総員第一戦闘配置につけ‼️」と言う作品です。

カイ:「ニヒヒヒヒっ。アムロちゃん、お先〜」

アムロ:「カ、カイさん❗️」「ガンダムのメンテナンスまだ終わらないんですか⁉️」

と言う会話が聞こえてくる場面です。

「動」と「静」の合わせ技。本来なら主役だが、動けないガンダム（静）を左側に配置し、右側から追い越すように出撃するガンキャノン（動）を配置することでガンキャノンの優位性を演出しました。さらに左手にライフルを持たせ、右手でガンダムに触れる（タッチ・交代する）ことでこのシーンの主役はガンキャンであることを強調しています。

・・・見切れていますが手前に調子に乗るカイを制止するハヤトのキャノンがいます笑

⑤空間の活用⑴

A4サイズのジオラマをいかに大きく広く見せるかを考えました。劇中の地下洞窟は手描きのとても美しい一枚絵でした。意外なことに黄色や緑が多く使われ、色の濃淡でとても奥行き深くなっていました。

さすがにジオラマでそれらの色は使えないと思い、色の使い分けで奥行きを演出している部分を、同じ形をしたパネルを少しずつスライドさせて配置することで奥行きを演出しました。（写真上の青で囲ったところ、赤線がスライド配置したパネルです。）

さらに右後ろに独立した石柱を配置し、奥行きを感じられるようにしました。

ベースはスタイロフォームに紙粘土。塗装は適当なグレー複数、白でドライブラシです。

⑤空間の活用⑵

正面からの写真（写真上）ではベースに対してGMシャアズゴは平行に配置されているように見えますが、実は上から見ると右手前から左奥へ配置されているのです。（写真下）

この配置のねらいは狭いベースでも窮屈さを感じさせないこと、そして奥行きを出すことです。この奥にまだ洞窟は続いている感を演出しています。

ちなみに天板はプラ板木目塗装です。木に見えるかな😅

⑤空間の活用⑶

同じくA4サイズジオラマを大きく広く見せる工夫。

この作品もベースに対し2体は平行ではなく、それぞれ対角線に対し平行に並んでいます。切り飛ばされたグフの腕がガンダムより遠くに配置され、正面写真では少し小さく見えることで空間の奥行きを演出しています。

また、ファーストの地上戦では同じぐらいの大きさのMSが戦うため高さが出ず迫力不足になります。そこで空中にビームサーベルと切り飛ばされたグフの腕を配置して迫力を増しました。

余談ですがジェットストリームアタックの回は高さを使った戦闘シーンが秀逸だと思いました😊

⑤空間活用⑷

空中に向かってビームライフルを放つ百式。このビームの先に見えませんか?ドダイに乗ったハイザックが。或いはギャプランか？アッシマーか?

ビームの先を三角形の頂点として配置し、見る人の目線がその先に向かうよう演出し、空間を活用し作品の奥行きを出しました。

背景は青空の画像をあてています。

最後に

長文最後までお付き合い頂き有難うございました😊バトンを繋いでくれた皆さんのように実践的なテクニックではありませんが、作品作りの一助になれば幸いです。

作っていると「なんか違う」と途中で放置しちゃうこともたくさんあります。（上の写真・「ジャブローの風」8年放置）そんなこと気にせずどんどん作り、どんどん発表し、みんなで交流し楽しいガンプラライフをおくれたらなぁと思います。