YRMS-154G[TG]バーザム陸戦試作機(地上高機動試験機)砲戦仕様型
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「赤いな…」
これが僕が、ニューギニア島、太平洋を越え、ラスベガスの砂漠をえて、最初にこの地に降り立った時の感想だ。
コロラド高原。北米大陸南西部に広がる。今、僕の目には夕陽を浴び、真っ赤になった大地と、大地から突き出してきた様にも見えるメーサ(複数の堆積岩がほぼ水平に積み重なった地形が、風化、侵食により、テーブル状の台地になった地形。メーサは、テーブルを意味するスペイン語)の影が、僕の視界を赤と黒に染める。このメーサを超えた先には、広大なグランドキャニオンが広がっている。
「デュフォー少尉。…セ、…デュフォー少尉?…バーケット大尉が戻りましたので、司令テントにお願いします」
不意にかかった声に振り返ると、そばかすが目立つまだ少年と言っていいような連邦軍兵が、緊張気味に敬礼している。夕陽の光で僕からは彼の表情が良く見えるが、彼の方は逆光でよく見えないのだろう。彼の目線は僕の顔の辺りと、襟元と胸のティターンズの階級章や、部隊を表すワッペンを見ているのが判る。そんな彼に僕は、表情がわかるぐらいまで近付くと、緊張で顔を強張らせている彼に言う。
「そんなに緊張しなくてもいいよ。ティターンズの階級が通常より上になるといっても、僕はこの間士官になったばかりの新米だからね」
年もそんなに離れていないみたいだし、仲良くしよう。と、そう言って差し出した手を、
「…は、はい。よろしくお願いします」
と、少し顔を赤くしながら、照れくさそうに握り返してくる。…セブでいいよ。名前。エリックと名乗った連邦軍兵と、そう互いに軽く自己紹介し、取留めのない会話をしながら司令テントへ向かう僕たちに、声を掛ける人がいる。
「…なんだぁ、もう、お友達をつくったのか…。若さって、…素晴らしいな。オイ」
そう言って、僕に分厚い紙の束を押し付けるのは、ロニー•バグウェル中尉。僕の上官にあたる。そして、
「オレたちの機体の『取扱説明書』だ。…寝る前にでも読んどけ、ぐっすり眠れるぞ」
中尉の指差す先を見る。沈みかけた夕陽を浴びた、サンドカラーのどっしりとした機体が二機、並んでいる。バーザム陸戦型。あれが、僕の機体だ。
ニューギニア基地。赤道より、僅かに南に位置する島にある。ティターンズの基地。赤道に近いだけあって、高温多湿。ゆえに、朝から暑い。髪を短く切ってきて良かったな。と、朝から汗で不快になった頭を掻きながら、僕は、自分の荷物が詰め込まれたバッグを手に、広い滑走路のはるか向こうに見える、巨大な輸送機「ミデア」に向かって歩いている。18メートルを超えるMSを複数機その腹の中に内包する事が出来るのだ。その巨大さは、距離感が狂ってしまう程だ。隣に建っている管制塔が無ければ、すぐ近くにある様に見えてくる。…なんで、歩こうとおもったんだろう。そんなことを考え、頭を掻きながら歩く僕の横に、小型の軍用四駆が止まる。
「早起きだなあ、新米。…おはよう。セ、セ…、デュフォー少尉。ロニー•バグウェル、お前さんの上官になる。…俺と、お前さん、たった二人の軍隊だ。」
そう顎で乗れと促す僕の上官、バグウェル中尉を伺いつつ、僕は、セブでいいですよ、名前。そう言って四駆の助手席に座る。
「…なんだぁ。大学を途中退学してまで、軍に…ティターンズに入りたかったのか?」
ハンドルの上に置いたファイルをめくりながら、バグウェル中尉は言う。僕は、
「…家から、離れたかったのです」
ファイルの、僕の経歴の欄を見ていたのだろうバグウェル中尉に、僕は少し不機嫌そうに言う。中尉も何かを察したのか、ファイルをめくると、
「…へぇ、大学じゃ、…地質学?を、専攻していたのか。…なんていうか、その…、珍しいな」
そう言って、僕の顔を覗き込む。
「小さい頃、あちこち連れ回されたせいか、フィールドワーク。好きなんですよ。」
興味無さそうにファイルを捲るバグウェル中尉だったが、MSに関する総合評価のページで指を止めると、
「…MSの操縦技術は良いな。シミュレーターでの成績はトップクラスか…。高機動戦闘が得意なのか?…可変機の適性も高い。…なのに」
…そう、なんで地上勤務。と思う。前線、宇宙での任務を志願していたんだけれど。
「本当は、宇宙に行きたかったんですけど、MSだって、マラサイに、…まあ、出来ればガブスレイなんかに乗れたらなぁ。…なんて」
実際、ガブスレイでのシミュレーションでは、かなりのスコアを出しているのだ。
「ははは、良いね。なんでもヤル気があるってんのは良い事だ。…まあ、任地の不満はともかく、今回、俺たちに充てられた機体は良いもんだぜ。…なんせ、一応新型だ」
…?、新型。ですか?聞き返す僕に、バグウェル中尉は、
「ああ、改修を済ませて、先に『あっち』で待ってるよ」
そう言って、滑走路の彼方で僕たちを待つミデアへと、四駆をスタートさせる。
…これから僕たちは、このニューギニア島から、太平洋を越え、北米、連邦軍マッカラン基地へと飛ぶのだ。
北米、ラスベガス近郊のマッカラン基地で、気の良い、話好きのミデアのパイロットと別れた僕たちを出迎えてくれたのは、数メートル先も見えないような砂嵐。急激に「砂漠化」の進む北米大陸の大自然の出迎えを受けた僕たちに、砂嵐が来る前に着陸出来て良かったと言うパイロット達の声が聞こえてくる。
「この砂嵐じゃ、出発はおくれるな。…どれ、この機会に、おさらいでもするか」
砂嵐で何も見えない窓の外を眺めながら、バグウェル中尉が気怠そうに今回の任務について、確認の為、話し始める。…僕はというと、砂嵐の細かい砂が鼻に入ったのだろう、段々と赤く染まっていく、鼻に当てたタオルをうんざりと見つめながら、中尉の話を聞く。
僕たちの、たった二人だけのティターンズ「軍」の任務はこうだ。地上のエゥーゴ、主に地上のエゥーゴ支援組織カラバに対し、各地の連邦軍の基地を回りながら、地上のエゥーゴを牽制する。という任務だ。そして今回、僕らはこのマッカラン基地の連邦軍と協力し、ここからロッキー山脈を越えた先、コロラド高原、そしてグランドキャニオンを通るルートで、北米大陸の南の海岸線にある中立の打ち上げ基地へ向かう、カラバの支援物資輸送隊を阻止する。というものだ。事前に得た情報によると、カラバの輸送隊はそれなりの大部隊なのだと言う。宇宙のエゥーゴ本隊に送られるMS、もしくは、何らかの新兵器である可能性が高い。と言う情報なのだと言う。
「…ん。砂嵐も落ち着いてきたな。ここからは、車でロッキー山脈越えだ。…コロラド高原に陣取っている、前線のコリン•バーゲット大尉の所に着くのは…、夕方だな」
そう言って、砂嵐が過ぎ去り明るくなってきた窓の外を、そして時計を見たバグウェル中尉は、次に僕の顔、正確には、僕の鼻。を見ながら言う。
「…大丈夫か?砂嵐の細かい砂が鼻の中を傷つける。慣れないうちは、鼻血が止まらなくなるって聞いたが…、まさか本当だったとは」
…中尉は平気なんですか。少しムッとしながら僕が言い返すと、バグウェル中尉は笑って、
「ハハハ、俺は平気だよ。だって、砂漠生まれの、砂漠育ち。だもの」
そう言われて、改めてバグウェル中尉の顔をよく見ると、今でこそだらしがない様に生えた無精髭を伸ばし、整えれば、…なるほど、確かに一般的な中東系の精悍な男性の顔になる。…まじまじと中尉の顔を見る僕。そんな僕に対し、バグウェル中尉はどこかばつの悪そうに顔を背け、さっさと自分の荷物を背負うと、出発だ。出発。と、行ってしまう。…中尉、顔赤かった様な?
準備を終え、マッカラン基地を出発した僕の目に飛び込んできた光景。それは、どこまでも続く砂漠。ではなく、その砂漠に建ち並ぶ高層建築物。…いや、かつて建築物「だった」もの。
「…デラーズフリート紛争の際、ここ北米大陸に『落着した』スペースコロニーの残骸です。…これから越えるロッキー山脈の向こう、南部はもっと酷いですよ」
助手席の窓から見える光景に釘付けになっている僕に、運転している連邦兵が話しかけてくる。彼の話を聞きながら、後部座席のバグウェル中尉を伺う。何くわぬ顔で窓の外を眺めてはいるものの、その眉間には皺が寄っているのが見える。…ティターンズ発足時から仕官している中尉のことだ、僕たちの様な新米士官が知らなくてもよい事まで知っているのだろう。…何せ、ティターンズ結成の経緯には、様々な憶測が派手な尾鰭をつけ、連邦軍内、ティターンズ内にすら拡まっているのだから。…おそらく、隣の運転席の連邦兵も僕たちに対して、軽く煽ってきているのだろう。中尉は相変わらず窓の外を眺めている。しかし、他の連邦兵はと言えば、事を荒立てるつもりはないようだ。
「…早く止まるといいな。鼻血」
唐突なバグウェル中尉の言葉が、場の雰囲気を、車内をほんの少し柔らかくする。後ろの席の連邦兵が笑いながら僕に新しいタオルを渡してくれる。隣を見ると、運転席の連邦兵も笑っている。…どうやら、山脈を越える道筋は穏やかにいけそうだ。
…あとは、僕の鼻血が止まるだけだ。
YRMS-154G[TG] バーザム陸戦試作機(地上高機動試験機)
ティターンズ、ニューギニア基地で開発、生産されたRMS-154バーザム。ティターンズの次期主力機として量産された機体だが、開発時にはRX-178ガンダムMk-Ⅱの後継機として開発されただけあり、より高度な機体運用設計が考えられていた。その一つが、一年戦争時のV作戦を模したものである。機動性を重視したタイプのバーザムを中心に、遠、中距離支援タイプのバーザムを追従させる。という運用方法である。所謂、ガンダムに対する、ガンキャノンやガンタンクといったものである。しかし、これらのプランが出された時点で、すでに主戦場が宇宙に移っていた事、ティターンズの求めるMSの運用法が、チーム戦を主体としたものではなく、一定以上の性能を持ち、大量生産が可能な、量産性、整備性に優れたMSによる、物量に物を言わせた運用方法が望まれていた為、それらのプランは机上のものになる。
…筈だった。…何の手違いがあったのだろうか、自らの技術に人一倍の自信と誇りをもち、人一倍の熱心さを持つ開発技術者(いつの時代もこの様な人間がいるものだ)が、二機(一機は予備機)組み上げてしまったのである。組み上げられたのは、所謂キャノンタイプと呼ばれる、後方支援機モデル。彼は、そのモデルに彼が兼ねてから提唱していたホバークラフト機動の有用性を実証する為、バーザムの脚部内にまだ試験中だった小型のホバークラフトユニットを内蔵。しかし、24mにもなるバーザムの大型の機体をホバー駆動させるには推力が足りなかったのである。
そこで彼がとった行動は至ってシンプルなものだった。ホバーユニットを追加すればいい。彼は鹵獲されていたジオン公国軍の名機、MS-09ドムの熱核ジェット推進ホバークラフトユニットをほぼそのまま転用し、バーザムの腰後部に装着。これにより特定の環境下においては、ドム以上の機動性能を発揮する。…予定だった。残念ながらこの機体は組み上げられた後、実戦はおろか、起動さえされぬままニューギニア基地のMS格納庫の奥で眠りにつくことになってしまう。
まず、この機体の弱点について知っておいていた方が良いだろう(それも、非常に致命的な)。上の画像は基本状態の機体の後ろ側である。腰後部のユニットから、二対の大型のブロック状のユニットが取り付けられているのが見える。これがメインの熱核ジェット推進ホバーユニットである。ではその上、背中の部分、所謂バックパックにあたる部分だ。…いや、実際に正しくバックパックではあるのだが、よく見てほしい。この機体、メインとなるバーニア、スラスターなどといった推進装置が無いのである。これが何を意味するのか、地上においてMSが人型である優位性は、戦車などといった地上兵器に対し、ジャンプなどを利用しての三次元機動にあると言っても良いだろう。このことに対し、こ機体は「ジャンプ」が出来ないという致命的とも言う弱点を持っているのだ。なお、脚部に小型のスラスターがあるものの、機体を浮かび上がらせるほどの推力は無く、主にホバー機動時の姿勢制御に使用される。
二機のみ生産され、格納庫の中に押し込まれてしまった機体。実はこの機体、この時点で完全に完成していた訳では無かった。組み上げられはしたもののバックパックが取り付けられないまま格納庫に押しやられたのだ。本来は、通常のバーザムと同じ物を取り付ける予定だった。これは、開発者がホバークラフト運用の試験を優先した為である。…結局、この機体の運用プランは、現時点での戦況に対し、有用性を認められないとして、MS開発史の闇に消えていく筈だった。
ティターンズ士官、ロニー•バグウェル中尉らが任務に就く際に運用されるMSを選定するにあたり、「せっかくの」新型を使用しないのは「勿体無い」とのことから、ニューギニア基地から遥か海を越え、任地であるマッカラン基地において、実戦に耐えうる様改修を施され、新たにバックパックを追加、様々な武装の追加と、当時のMSを相手にしても互角以上の性能を持つに至ったのだ。…「ジャンプ」が出来ないという、欠点を除いては。
高性能な火器管制システムと武装追加の為の武器プラットフォームで構成されたバックパックを追加されたことにより、支援機としてより幅広い運用が可能となった。本来、バックパックはバーザムと同等の物の為、支援機としての火器類は肩アーマー部の武器プラットフォームに搭載される物だけだった。しかし、バックパックにも武装を搭載することが可能となった為、本来想定された仕様より重武装が可能となったのは、不幸中の幸いと言っても良いだろう。
そして、より重武装化した上半身を支えるのが、脚部内、腰後部から伸びる二対のユニット内の高性能なホバークラフトユニットである。MS、人型の時点で高いホバー性能を持つが、脚部前面の装甲ユニットを展開し、脚部自体を簡易的に畳み、ホバークラフトモードと言う形態を取る事で、より高いホバー機動が可能となっている。
厚い装甲に覆われた、腰後部から伸びるホバーユニット。このユニットの脇に見えるボックス(濃い茶色の部分)内には、主にマシンガンの予備マガジン、小型ミサイルなどの予備弾薬が内蔵される。しかし、再装填の際は、単機では出来ず、二機以上での運用が想定されている。また、ホバークラフトモード時限定ではあるが、左右それぞれに十人程ではあるものの兵員の輸送も可能となっている。…乗りたがる兵はいないのだが。
連邦軍マッカラン基地所属コロラド方面指揮官、コリン•バーケット大尉に呼ばれ、司令テントに入った僕とバグウェル中尉の目に飛び込んできた光景。それは、閉め切られ、タバコの煙で真っ白になったテント内。おもわず咳き込んでしまう僕。隣の中尉は、おお。などと声を出している。そんな僕たちに気付いた人物が、テント中央に置かれた大きな簡易テーブルの向こうで声を上げる。
「すまない。…タバコの煙で出迎えるのは失礼だったな。…コリン•バーケット。ここの隊で指揮を取らせてもらっている」
両腕を広げ、歓迎する。と、バーケット大尉は、少し、僕の様子を伺いながら顎髭を撫で笑う。同時に、テント内にいた何人かの兵士たちがいそいそと、咥えていたタバコの火を消し、入り口を開け、窓を開けると、持っていた資料のファイルや着ている軍服で、パタパタと換気を始める。妙に僕の方を気にしながら換気をする兵たちに、大丈夫ですよ。と声をかけるものの、テントに入って咳き込んだ時、やっと止まった鼻血がこびり付いていたら嫌だなと、鼻の辺りに手をやっていたことを思い出すと、もしかしたらタバコがダメなのだと思われたに違いない。そう思うと、申し訳ない気持ちになるのだが、そんな僕の気持ちにはお構いなく簡易テーブルの向こうのバーケット大尉、そして、いつの間にかテーブルの前にいるバグウェル中尉が僕を呼ぶ。
「…それでは、改めてバグウェル『大尉』、デュフォー『中尉』。とお呼びすれば宜しいのかな?」
と、どこか慇懃に言うバーケット大尉に、バグウェル『中尉』は、
「おいおいよしてくれ。…確かに俺らは、ティターンズだが、偉ぶるつもりなんてこれっぽっちもねえよ。大尉、あんたの方が俺より遥かにベテランだ。指揮もあんたが取ってくれ。…上への報告に俺らが仕切った。て嘯いてくれりゃいい」
こいつも、この間士官になったばかりの新米だしな。と、僕の頭を小突きながら言う。…中尉。なんかとんでもないことを言っているような。
「俺らのことは遠慮せず存分に使ってくれ。任務も人間関係も円滑に進めたい。…それに、喫煙OKの職場環境は俺にとっちゃ天国だしな」
言って、ジャケットのポケットからタバコの箱をチラリと出すバグウェル中尉。…え?中尉、タバコを吸うの。ニューギニア基地から何時間も一緒にいるけど、そんな素振りは見せなかったのに。…驚く僕をよそに、喫煙仲間を見つけた二人の男はがっしりと握手をしている。見ると、周りの兵たちもタバコを掲げ笑っている。
…うん、ここの人たちとなら上手くやっていけると思う。…僕は、タバコを吸わないけれど。
バーケット大尉と意気投合したバグウェル中尉と別れ、僕は一人、宿舎テントへと月明かりの下を歩いている。手には分厚い、僕たちの機体、バーザムのマニュアル。「取り扱い説明書」と雑に印刷された紙の束。正規に組み上げられた機体ではない為、マニュアルも正規の物が無いのだという。…まあ、適当に流し見でもしたら、枕にでもしよう。そう思いながら宿舎テントに入った僕に、何人かの兵が、少し驚いた様子で僕たちに充てがわれた簡易ベットの場所を指差し教えてくれる。ありがとう。と、礼を言い周りを見れば、さっきまでリラックスしていたのだろう、前を開けていたシャツを締めたり(中にはズボンを履く人もいる)して身なりを整える者、吸っていたタバコを消す者、読んでいた本(とはいっても、布面積の少ない水着(たぶん)を着た女性の写真ばかりの物だ)をいそいそと簡易ベットの下に置く者など様々だ。そんなどこか緊張した様子の兵たちの間を通り、僕に充てがわれた簡易ベットに座る。…僕の簡易ベットと皆の間には、たった今、積み上げられたかの様に装備品用のコンテナが重ねられて。…うーん。やっぱり、ティターンズは良く思われないのかな。そんなことを考えながら、分厚いマニュアルを読むのもそこそこに、僕は眠りにおちる。
「男所帯なもんでな。…テントの中、汚かっただろう」
朝、司令テントの中でバーケット大尉に、声をかけられた僕は、
「いえ、綺麗でしたよ。…おかげでぐっすり休めました」
と、笑顔で挨拶を交わすものの、僕の意識はこの司令テントに入った時から、ある物にくぎ付けになっている。…それは、テント内中央に置かれた簡易テーブルの上に広げられた、地図。それも、緻密で精巧な、この辺り一帯の、今回の作戦区域全体を網羅した物だ。
「たいしたもんだろう。エルナンの仕事だ」
そう言って、バーケット大尉は隣に立つ小柄な兵士を紹介してくれる。エルナン伍長。この部隊の偵察隊をまとめている。…すごい。手書きなんですか。僕の問いにエルナン伍長は照れくさそうに頬をかく。平面なのにまるで高低差まで分かる様に書き込まれた地図。その精巧な地図に僕はもう夢中だ。
テントの中に、何人かの兵が、バグウェル中尉が入ってくるのを確認すると、バーケット大尉は言う。
「では、ブリーフィングを始めよう」
皆が、司令テント中央の簡易テーブルに広げられた地図に注目する。地図には、メーサと深い峡谷を避ける様に赤いラインが引かれている。このラインがカラバの輸送隊のルートらしい。輸送隊は大型のコンテナ車を中心に複数の小型コンテナ車で構成される。護衛のMSは四機から六機。いずれも旧公国軍のもの、ザク並びにグフタイプ。おそらくドムはいないだろうとのこと。コンテナの中身は不明。小型のコンテナは通常の支援物資の様だが、大型の方は、MS、もしくはそれに伴う兵器の可能性が高い。その輸送隊は、コロラド高原を南下し、グランドキャニオンを越えた先にある中立のシャトル打ち上げ基地へと向かう。これを抑える。
バーケット大尉の説明を、エルナン伍長が付け加える様に続ける。
「…この一週間。ルート上をカラバの航空戦力が巡回している。プラスモデル。…ゼータタイプが三機だ」
輸送隊の規模の割に護衛MSが旧型なのは、ゼータプラスが本命。と言うことだ。…エルナン伍長の言葉に付け加えられたバーケット大尉の言葉に、その場にいた全員が身を固くするのがわかる。
「我々の戦力は、我が隊のジムが三機。61式が五輌、そして、バーザムが二機」
バーケット大尉は続ける。俺は、輸送隊への砲撃を担当する61式を指揮する。そう言って、地図上の赤いライン、輸送隊の進行予想ルートから、峡谷を挟んだ南側の丘の陰になる位置に、懐から出した白地に赤い丸の模様の箱を置く。次にバーケット大尉は、僕を、そしてバグウェル中尉を見ると、
「中尉に隊のジム三機を預ける。…輸送隊進行ルートを抑えられる位置に展開。護衛のMSを任せたい」
大尉の言葉に、中尉もまた懐からラクダの絵が描かれた箱を、…じゃあ、俺はここだな。と、地図上の進行ルートより北東の位置にあるメーサの陰に置く。
「僕ら、MS隊で輸送隊の進行ルートを封鎖し、戦車隊で砲撃を行うんですね」
大尉が僕の顔を見る。
「…でも、峡谷を挟んで、敵MSからの反撃を受けない位置からの砲撃は分かりますが、この位置では戦車隊が、輸送隊を視認出来ないのでは?」
この地図を見るに、輸送隊を護衛するMSからは、戦車隊は丘の陰になり見えない。しかし、それは戦車隊からしてみても同じことだ。…言いながら、僕は大尉の置いた赤丸模様の箱、…タバコの箱だ。を動かそうとする。バーケット大尉はそれを止めると、頬を掻きながら、
「…ふむ。それなんだが、少尉には我々の『目』になって貰いたい。エルナン伍長を付ける。少尉のバーザム単騎で…」
言って、地図の一点を指差す。すかさず、隣にいたエルナン伍長が弓矢が描かれた箱をその位置に置くと、
「少尉の周りは私達が見張ります」
伍長の言葉を引き継ぐ様に、バーケット大尉は言う。
「少尉には、峡谷を挟んだこの高台で、輸送隊に対し、レーダー照射による砲撃支援を行っていただく。61式はカラバの航空戦力に対してはひとたまりもない。…故に戦車隊の位置は気取られる訳にはいかない。少尉にはすまないが、…戦車隊の囮になって貰う」
…そうだ。航空戦力の事を忘れていた。テーブルの向こうで大尉はありったけの対空装備を準備すると言っている。中尉は、ジムのパイロットたちと航空戦力に対応する為の動きを確認している。…うーん、最悪一機でゼータプラス三機を相手にするのか。地図上に置かれた弓矢の描かれた箱を凝視しながら、僕は考える。怖くないと言ったら嘘になる。震える手を握り締める。隣で、エルナン伍長が、広く展開した偵察部隊が航空戦力を確認次第すぐに伝えてくれる。と言っている。…つまり、先制のチャンスがあるかもしれない。おそらく、装甲はこちらの方が上、僕は大尉から渡された兵装リストから、「散弾ミサイル」の名前を見つけると、『赤丸の箱』と『弓矢の箱』を少しずらして言う。
「…分かりました。僕に考えがあります」
武装解説
バックパックを武装プラットフォームとして新たに作られた本機は、様々な武装を相手、状況に合わせて換装出来る様になったことで、思いがけず、非常に高い汎用性を持つ機体になった。
地対空炸裂弾頭ミサイル
上の画像内において、右肩後ろ、武装プラットフォーム右側に装備された小型ミサイル。三発×2の六発が装備されている。誘導性能こそ高くはないが、目標に接近、又は予め設定した任意のタイミングで、散弾を炸裂させる。半径150mの範囲にまるで「花火」の様に散弾をばら撒くことから、「散弾ミサイル」と呼ばれる。なお、ミサイル自体が小型の為、射程、飛距離共にそれほど長くはない。
高機能地対空長距離ミサイル
左肩後ろ、武装プラットフォーム左側に装備されたもの。一つの発射ユニット(白い筒状のユニット)内に二発装填されている。発射ユニットを連結させ多連装にすることが可能。発射前もしくは、事前の設定により、飛距離を犠牲に高い誘導性を持たせるか、誘導性能を犠牲に飛距離を伸ばすか、などといった細かい調整が出来るのが特徴のミサイル。威力もさることながら、飛翔速度が非常に速く、その速度はマッハを超える。と、素晴らしい性能を持つのだが、非常に「高価」と言う、最大の弱点を持つ。
35mm対空バルカン砲
右肩に装備される対空用。二基装着されている。MS相手では少し心許ないが、通常の航空機などに対しては、十分過ぎるほどの性能を持つ。砲身のカバー部分はなかなか頑丈な為、申し訳程度ではあるものの小型のシールド、装甲としても使用される。
右手の保持しているのは、100mmマシンガンを、左の肩にはジムクゥエルのシールドを装備。これが、今作戦におけるデュフォー少尉の機体となる。対し、ロニー•バグウェル中尉の一番機(デュフォー機は、二番機)は、バックパックの武装プラットフォームには何も装備せず、両肩に対MSガトリング、MS用高機能セミアクティブ誘導ミサイルを装備し、右手にビームライフルとMS戦に特化した兵装になっている。尚、一番機と二番機の区別の為、一番機の頭部にはバルカンポッドシステムが装着される。
〜幕間〜
薄暗い球体の中。バーザムのコクピット。開け放たれたコクピットハッチから、少しずつその高さを下げていく太陽の光が僕を照らしている。…太陽の日に直接当たる為、手に持った分厚いマニュアルの上に、サブモニターの上に汗が落ちる。汗でベタベタになった、砂が入ってジャリジャリになった頭を掻きながら。…髪、切ってきて良かったと、いや、もっと短くても良かったなと。そんなことを考えながら装備と機体のマッチング調整をしている僕に影がかかる。顔を上げると、ハッチから覗き込むバグウェル中尉と目が合う。
「すまないな、Sサイズのシートを用意できなくてな」
言って、よく冷えたドリンクを渡してくる。僕は、それを受け取りながら、
「大丈夫ですよ。…もう、何回目の『すまない』ですか」
そう、ブリーフィングが終わってから、隊の全員から「すまない」と言われているのだ。中尉にいたっては、顔を合わす度に言ってる様な気がする。…そういう作戦なのだからと。皆、気にしてくれるってことだと思うけど。…ちなみに僕は、この「囮」作戦、結構乗り気だったりするんだけれど。
「…シートは、大丈夫ですよ。…ほら、こうすれば」
僕は、少し腰を浮かすと、ロール状に丸め、シートの上にコの字に敷き詰められた毛布を見せる。
「おお、そういう方法があったか…」
感心する中尉。意外にしっかりホールドしてくれますよ。…まあ、めちゃくちゃ暑いですけど。そう言って頭を掻く僕を見て中尉は笑う。…僕も笑う。
「…いいか。無理はするなよ」
急に真面目な声で、中尉が言う。その表情は逆光で見えない。そのまま、ビームライフルは俺が使うぞ。と言うと、さっさと行ってしまう。僕は、ハッチから身を乗り出すと、中尉の背中を見送る。その向こうには、砲塔部分を迫撃砲に変えた61式の影が沈んでいく日の光を浴びどこまでも伸びていく。
220mmカノン砲
最大射程50km。有視界においても20km前後ならばかなりの命中精度を持つ。使用する弾薬も通常榴弾(HE弾)を始め、徹甲弾(AP弾)、装弾筒型徹甲弾(APDS弾)、装弾筒型翼安定徹甲弾(APFSDS弾)と多岐にわたる。元々、マッカラン基地のメカニック達が、擱座した旧ジオン軍陸戦艇の砲を改造していた物。彼ら曰く、戯れに作ってみたはいいものの、ジムタイプのMSには当然の如く搭載出来ず、持て余していた所に丁度良くやって来た重(?)MS。それはもう喜びましたとも。もう、撃って見たくてどうしようもなかったのだから。しかし、この砲は、結果的に二発。たった二発しか撃たれなかった。試射の際の二発のみ、ただ、その命中精度は凄まじく、二発目の調整後は、30km先のMSに静止目標ではあるものの見事命中。この結果により、この砲は実戦に耐えうる物として正式にこのバーザムの武装として登録される。が、この機体、後に様々な基地を渡り歩き、主に基地防衛の任に着くのだが、この砲自体が攻撃用の為、使われることなくこの機体は撃破消失してしまう。そう言った経緯を持つこの砲は、まさに、ロマン砲と言っても過言ではないだろう。…あ、あと発射の際には、機体を安定させる為、脚部装甲が展開しアンカーの役割を果たします。
「僕に、考えがあります…」
僕は、開け放たれたコクピットハッチから、半分身を乗り出す様にして、レーザー発振装置を構え、そのスコープ越しに砂漠の風景を見ながらブリーフィングの時のことを思い出す。
「…囮であるならば、もっと大立ち回りをしたいと思います」
言って、僕は高台の位置に置いた「弓矢の箱」をずらし、輸送隊のルートから峡谷を挟んだ開けた平地に動かす。この位置ならば高台と同じ様にレーザー照射が可能なはずだ。
「順番としては、中尉のMS隊が輸送隊を足止め、そこに僕のレーザー照射による61式の砲撃。と言うことでしたが、その順番を逆に、砲撃を先に。この場所からだとレーザー照射をしている僕が真っ先に気付かれ狙われるでしょう。でも、それは構いません。機体の装甲はこっちの方が上だと思います。それに、峡谷を挟んだこちらへの攻撃、マシンガンや弾速の遅いバズーカでは、直撃でもしない限り有効打にはならないと思います。機動性もこちらが上。平地であるならば尚更です」
言いながら、ラクダの箱。中尉のMS隊を、僕に気を取られているであろう、輸送隊の護衛MSの背後を取る様に動かす。その様子を、バーケット大尉は頷きながら見ている。中尉が続ける。
「これならば、敵は、俺らMS隊と少尉に気を取られ、砲撃を行った戦車隊どころではないよな」
はい。挟み撃ちの形になるので。と僕。
「ゼータプラス。…カラバの航空戦力が来るまでは、な」
バーケット大尉の言葉に場の雰囲気は一気に暗くなる。…ゼータプラス。エゥーゴのフラッグシップ機である、MSZ-006ゼータガンダムを、カラバが主体となって大気圏内用に再設計したものと言われる機体だ。言わば、ゼータガンダムの量産型。その機体が三機、この空域を巡回している以上、必ず横槍をいれてくると、バーケット大尉は思っているのだ。…それでも僕は、努めて明るく言う。
「その点についても何とかなるかもしれません。エルナン伍長とこの辺りを下見に行って分かったのですが、この開けた場所の足元は硬いんです」
僕は、弓矢の箱の周りをぐるりと指で囲いながら言う。この辺りは、比較的しっかりした岩盤になっているんですよ。僕の言葉に周りが目を丸くする中、バグウェル中尉だけが何かを思い出したように頷く。
「…ああ、地質学か」
実はずっと来てみたかったんですよ、グランドキャニオン!世界遺産!!…思わず叫んでしまう僕。話が逸れてしまったな。
「…ええとですね、僕の機体はホバー機です。ホバー機は開けた場所ほど、地面が平らなほど機動性は良くなります。そんなホバー機の機動性を悪くする方法。一番手っ取り早いのは、足元を悪くする。…だと思います。おそらくゼータプラスのパイロットも同じ事を考えないでしょうか?…足元が頑丈ならば、こちらの機動性を落とされる事はありません。装甲の厚さはこちらの方が上。だったら…」
回避を主体に立ち回れば…。僕の言葉に、呆れたように頭に手を当てたバーケット大尉が言う。
「…お前。まさか、落とす気か、ゼータプラスを」
はいっ!そのつもりです。…ですので、ありったけの対空装備をください!…僕は背筋を伸ばし叫ぶ様に言う。
峡谷を挟んだ向こうに幾つもの「砂柱」が立つ。その様子を僕はレーザー照準器のスコープ越しに見ている。61式戦車隊による砲撃だ。その砲撃は、僕がレーザーを照射した位置に寸分のズレも無く着弾している。巻き上げられた砂煙、そして、爆煙。その中に幾つかのピンク色の光。輸送隊の護衛MSだ。その数、六。…よし、次は僕の番だ。急いでシートに身を沈めると同時に、機体の、武装のロックを解除。コクピットハッチが閉まり切るのも待たず、ホバーを全開、機体を岩陰から素早くスライドさせるとメインモニターが映り次第、ロックオンもせず峡谷の向こうのMSに向け、バズーカを二発撃つ。当たらなくてもいい。
「…よし。こっちに気付いてくれた」
峡谷の向こうから嵐の様にマシンガンやバズーカの攻撃。でも、この距離、この機体、このバーザムの機動力なら恐れることは無い。挑発する様に峡谷の端、崖の手前まで行って、更にノーロックで二発バズーカを撃つ。うち一発が、ザクの上半身を吹き飛ばす。…ラッキーショット。
「…中尉!今です」
思わず声が出る。聞こえはしないのだけれど、峡谷の向こうに、護衛MSの背後に展開するジムとバーザムの姿を確認すると、再びノーロックでバズーカを撃つ。そのまま素早く後退、弾切れになったバズーカを破棄すると、近くにあった岩陰に機体を滑らせ、コクピットハッチをオープン。レーザー照準器をハッチから身を乗り出すように構える。スコープ越しに照準レーザーを、一回目の爆撃で身動きの取れなくなった輸送隊。その護衛MSに向け照射する。バグウェル中尉のMS隊が上手く護衛MSと距離を取ったタイミングで、僕はヘッドセットのインカムに叫ぶ。
「…大尉っ!第二射。お願いしますっ!!」
間髪入れず、再び峡谷の向こうに無数の「砂柱」が立つ。よしっ、思わずガッツポーズをとる僕。しかし、その瞬間。開け放たれたハッチ以外のモニター。バーザムのコクピットは全天周モニターだ。の端に、「黄色い煙」がいく筋も立ち上がるのが見える。
「…来たっ!」
僕が布陣した開けた場所には、エルナン伍長率いる偵察隊が広く展開している。彼らが、カラバの航空戦力を確認次第、発煙筒を上げる手筈なのだ。その発煙筒の煙は、そのまま「囮」になる僕をカラバ航空戦力に知らせる意味もある。…シートに身を沈め、カラバ航空戦力を迎え撃つべく、機体に100mmマシンガンを保持させ、開けた位置に躍り出る僕に、エルナン伍長から通信が入る。
「来たぞ!…航空戦力。…数は、二。二機だ」
二機?…一機少ない。三機編成じゃ無いの?…ヘットセットの中から聞こえる伍長の声に焦りが混じる。
「…見えた。敵機を確認。…一機は、ゼータプラス。…もう一機は、…なんてこった。あのカラーリングっ!…くそ、カラバじゃ無い。…本隊、敵はエゥーゴ本隊だ」
伍長の声にセンサーを、メインカメラを最大望遠。そこに映っていたのは、二機の飛行機を彷彿させるMA。一機はゼータプラス。でもその機体色は資料で見たカラバの物とは違う。…そしてもう一機。旧世紀の戦闘機を思わせる、…資料で見た。ウェイブシューターと呼ばれるフォルム。…あれは、Zガンダム。
どこまでも続く青い空を、黒い翼の白い機体とブルーグレーの機体が、まるで猛禽類が地上の獲物を狙う様に円を描く様に舞う。その円の中心。猛禽類に狙われた哀れな獲物は僕だ。コクピットの中には、敵機の照準レーダーに曝されている事を告げる警告音と、僕の荒い息遣いだけが響いている。…警告音。…回避。…爆発。何度も繰り返す。こんな芸当を続けられるのは、単にこのバーザムの機動性が良いからに他ならない。…まだだ、僕が猛禽類に狙われたちっぽけな獲物では無い事を教えてやる。荒い息を吐き、回避の際の急激なGに耐えながら、僕は、チャンスを待つ。僕のバーザムの背に装備された散弾ミサイル。弾頭の中に満載した小さなベアリングが、花火の様に半径150mに炸裂する。ただし適当に撃っても駄目だ。相手は音速を超える速度で飛んでいる。追尾性能は無いに等しい、相手の動きを読み、炸裂した花火の中に自ら突っ込んでいく様なタイミング。それを、僕は聞き飽きた警告音の中、待つ。
とはいえ、僕だって回避行動だけを取っているわけでは無い。爆煙の中、空中の二機に対し、100mmマシンガンで反撃。有効打は期待しない。あくまで牽制だ。バーザムの高性能なセンサーは、空中の二機をしっかりと捉え続けている。100mmマシンガンと、右肩の35mm対空バルカンが、二機の猛禽類に小さな牙を向け続ける。
「…セブッ!少尉!…そっちにジムを何機かやるッ!…もう少し、もたせろッ!」
ノイズ混じりのバグウェル中尉の声がヘッドセットの奥から聞こえる。が、僕にはそれに応える余裕は無い。…何度目かの警告音。…何度目かの回避。爆発。…煙。そして100mmマシンガンの弾が放たれる振動が、レバーを握る手に、トリガーを引く指に伝わる。数発ごとに曳光弾の光る弾道は、黒い翼の白い機体。Zガンダムに伸びる。そのZガンダムは白い機体を左にロールさせると、ピッチアップで急速にターン。僕から見て、こちらに腹を見せる様にして回避する。…?…まただ。…もしかして。…急に鳴る警告音に、意識を機体後方に向けると、レーダーに複数の光点。…ジムだ。峡谷の向こうの友軍機が、峡谷をジャンプで越えて来てくれたのだ。ジムの攻撃と同時に、峡谷の向こうの中尉のバーザムもビーライフルによる射撃で空中の二機に対し攻撃する。見ると、空中の二機はフォーメーションが崩れたのだろう。僕はその隙に機体の武装をチェック。散弾ミサイルは六発。…まだ撃っていない。高性能地対空ミサイルは一発。一発は開幕で撃っている。…まあ、外れたけど。そしてチェックと同時に、ジム隊に叫ぶ。
「絶対に前に出ないでください!遠距離から援護を。機動性の高い僕を相手にしている内はMSになりません!」
高機動の機体を相手取るには、同じ高機動。僕の機体がホバーによる機動戦闘をおこなっている限り、あの二機は絶対にMSにはならない。二本足で走るのでは、ホバー機動には勝てないからだ。このシチュエーションは、対可変MSとのパターンは、何度もシミュレータでやった。…シミュレータの中だけとは言え、高機動MS適正Aプラスを舐めるなよ。
フォーメーションのバランスを崩した二機だったが、素早く立て直すと再び制空権を得る為、動き出す。そうだ、僕以外に対空装備の機体はいないのだから。僕は相手がMA状態維持する距離を見極める為、前に出る。すると、ブルーグレーのゼータプラスの様子がおかしい事に気付く。…どうやら、二手に別れる様だ。峡谷の向こうから撃ってくる中尉のビームライフルが煩わしいのだろう。中尉もまた、巧みなホバー機動で、ゼータプラスを相手に応戦を始める。一方、僕の方は、ジムの援護もあってか、先程よりは警告音が鳴る回数は少ない。セオリーとしては僕より、ジムを撃破しに行きたいだろう。でも、僕を抜けば、ありったけの対空装備に背後を晒す事になる。それがわからないZガンダムのパイロットでは無い。しかし、それに気付いた僕の動きに油断を見たのだろう。Zガンダムが突進して来たのだ。足元にビームガンの斉射を受け、バランスを崩す僕の機体に、一瞬でMSの形態になると体当たりをして来たのだ。その衝撃にコクピットの中で悲鳴を上げる僕。Zガンダムは素早くステップし数歩下がると、ビームサーベルを抜き放ち横なぎに一閃。悲鳴を上げたとはいえ、ちょっと口の端を噛んだけど、僕の身体は無意識のうちに機体を後退させる。しかし、ビームサーベルの切先はバーザムの胸部を切り裂き、それによって生じた爆発は、コクピットハッチを吹き飛ばす。その瞬間、目にしたZガンダムの動きから二撃目を感じ取った僕は、素早くスロットルを開け、ホバーを全開。同時に脚部装甲のアームを展開し、先端のクローを地面に突き刺すと、ビームサーベルを突き出してきたZガンダムのニ撃目の攻撃を地面に突き刺したクローを基点に機体を回転させ回避する。凄まじい横方向のGに、一瞬意識を失いそうになりながらも僕の手は、足は機体を動かす。その回転した勢いのまま、Zガンダムに機体丸ごとぶつかっていく。
「…機体重量はこっちの方が上だぁっ!」
吹き飛ばされるZガンダム。しかし、すぐに体勢を整えると、MAに変形し、空中へ逃げようとする。僕はその隙を逃さない。急上昇するZガンダムの前方にむけ、散弾ミサイルを二発。急上昇中に回避は出来ない。さらに、たまたま、…本当にたまたま。視線をやった先、峡谷の向こう、中尉のバーザムに空中から突撃するゼータプラスを見た瞬間。ロックもそこそこに散弾ミサイルを二発を撃つ。
「中尉っ!退避っ…後方っ!」
…撃ってから言っても遅いだろうけど。どうやら僕の声は聞こえたらしい。中尉のバーザムとゼータプラスの間に、散弾ミサイル。散弾の花火が咲く。自らそれに突っ込み爆散するゼータプラスを視界の隅に捉えながら、上空に目を遣ると、機体の一部から煙を吐きながら旋回するZガンダムの姿。散弾の花火をやり過ごしたみたいだ。
空中で一旦距離を取るZガンダム。旋回を始めたという事は、撤退する気は無いという事か。僕は素早く機体をチェックする。…武器のチェック、高機能地対空ミサイルが一発。散弾ミサイルが二、右肩の対空バルカンが数クリック分。そして、さっき無茶な機動で体当たりを「かまして」やってから、ずっと鳴り響いている、下半身の、ホバーシステムの異常を知らせる警告音。サブモニタは警告表示で真っ赤だ。…この状態ではZガンダムの攻撃を回避することは出来ないだろう。警告音と共に機体の周りにZガンダムの攻撃による爆発が起きる。僕の機体の状態に気付いたのか、峡谷の向こうの中尉のバーザムや、後方のジムが援護射撃を始める。空中のZガンダムはさっきの散弾ミサイルで主翼の一部を破損したらしい。だが、それでもエゥーゴのフラッグシップMSだ。中尉のビームライフルを左にロールし回避する。
「…まただ、…中尉っ!…アイツを峡谷の中に誘き出せませんか、考えがありますっ。…あまりやりたくない方法ですけど」
バズーカ装備のジムと、ほとんど落ちる様に峡谷の底に降りていく中尉のバーザム。見ると、左腕が無くなっている。ゼータプラスとの戦闘で失ったのだ。
「…今度は俺が囮だな。…どうすりゃいい」
僕は崖の方へ機体を「走らせ」ながら、
「なんでもいい!とにかく峡谷の中へ!…僕が散弾ミサイルで「蓋」をしますっ!」
言って、Zガンダムに向かい対空バルカンを峡谷の方へ注意が向く様に撃つ。同時に峡谷の底に着いた中尉たち攻撃。Zガンダムは僕の方にビームガンを撃ったものの、足元に当たる。そのまま機首を峡谷の底に向けると、僕の前を素通りする様に峡谷へと飛び去る。…目の前を飛んでいったZガンダムは主翼とメインスラスターを破損していた。あれなら機動性能はかなり落ちているはず。急なターンで回避される事は無いだろう。ましては狭い峡谷の中だ。
僕はZガンダムがしっかりと峡谷の中に入ったのを確認し、残った散弾ミサイルを発射。同時に高機能地対空ミサイルをロックオンさせる。峡谷の上空が散弾の花火で「蓋」をされ、Zガンダムは狭い峡谷の中を真っ直ぐ進むしか無い。そして間髪入れず、ロックオンした高機能地対空ミサイルを発射する。発射されたミサイルは、音速を超えるスピードでZガンダムに迫る。しかし、Zガンダムは左にロールすると、背後から迫るミサイルを躱してしまう。…ミサイルはZガンダムを追い抜き、そして、峡谷内の壁面に。
「…僕が狙ったのは、『お前』じゃあ無いっ!」
あの、Zガンダムのパイロット。回避の際、機体を左にロールさせてターンすることが多い。あのパイロットの癖なんだ。「飛行機」の旋回はピッチアップ。上昇機動で行われる。つまり機体を傾けた方向に上昇してターンする。可変MSとはいえ、飛行機の形状をしている以上、アイツも同じだ。この狭い峡谷の中で、すぐ壁の側でロールしたら、ターンなんて出来ない!壁面にぶつかり爆発したミサイルは、大小様々な岩を吹き飛ばす。その中に、まるでガラスの破片のような物がZガンダムのうえに降りそそぐ。
「…頁岩(けつがん)っ!だぁぁっ!」
この峡谷を構成している岩。頁岩は泥が水中で水平に堆積したものが脱水、固結して出来た岩石。堆積面に沿って薄く層状に割れやすい性質を持つ。メーサや峡谷の壁面が縞模様なのは、この頁岩や、礫岩(砂利などが砂や泥などの基質で固められた堆積岩)、石灰岩(炭酸カルシウムを主成分とする白色もしくは灰色の堆積岩)などが層状になっているからだ。
ガラスの破片の様に、本の頁の様に薄く剥がれ頁岩は、Zガンダムの黒い翼を、白い機体を切り裂くように破壊していく。剥き出しのコクピットの中で僕は、身を乗り出し叫ぶ。
「やったぁぁっ……うぉうわぁぁぁっ!?」
僕が、落ちる。Zガンダムの撃ったビームが足元の岩に亀裂を入れていたのか、バーザムの重さに耐えられなかった足元が崩れたのだ。僕と、バーザムは落ちる。数百m下へ、峡谷の底へ。
「おーい。生きてるかぁ」
どこかずっととおくで、こえがきこえる。…きがする。…なんかおやくそくのせりふがきこえるようなきがする。
僕は、目を開け…れない!…身体に痛みは…無い…でも、動かない?…熱い?…いや、重い?…どこかで、中尉?の声がする。…ような気がする。…返事をしなくちゃ。口を開くと、中に砂が入ってくる。
「うあっ!…うおえっ、ぺっぺっ…ゲホッ、ゲホッ」
咳き込んだ拍子に、頭、というか顔にかかっていた砂や細かい石が落ちたのだろう。僕はやっと目を開けると辺りを見る。…僕は、コクピットの中にいた。ただ、僕の身体は砂に、小さな岩やら小石やらに埋まってはいたけれど。見れば、右腕はそれほど埋まっておらず、顔、口の周りの砂を払うことが出来た。…そうして、口の中の砂やら何やらを吐き出していると、開け晒しのコクピットハッチからバグウェル中尉が顔を出し、
「…大丈夫か?って、…ぐっはははははっ!…埋まってんじゃねえか!」
…笑った。…笑うより先に助けるものじゃないんですか?砂に埋まりながら、恨めしそうに睨む僕に、中尉は、すまんすまんと言いながら、砂に埋もれたコクピット内に膝をつくと、砂を掻き出し始める。僕の上半身の辺りの砂を掘りながら、中尉は言う。
「…あ〜。変な所触ってしまっても、怒らんでくれよ」
…そんなことどうでもいいですから、…だんだん息苦しくなってきた。…中尉の頑張りのおかげで上半身が自由になり、やっと自由になった両手で下半身の砂を掻く僕に、手を差し伸べ中尉は、
「しっかし、ひどい顔だな、お嬢様。その砂や汚れを落とさんとな。…バーケットのやつにシャワーの使用を申請しておいてやる」
さあ。帰るぞ。そう言って差し出した手を握り、砂だらけのコクピットから引きずり出して貰う。僕は半分砂でいっぱいになったコクピットから出ると、砂にまみれた頭をパリパリと掻きながら、落下の衝撃を全て下半身で受け止め、ほぼ上半身だけとなり、砂や岩に埋まったバーザムを見上げる。…ああ、それでコクピットの中に砂が入っていたのか。ジャリジャリの頭を掻き、まだ口の中に残っている砂をモゴモゴと吐き出す僕に、中尉は、
「今、上からジムが迎えに来るそうだ。…あと、シャワーの使用許可もとった。…存分に使ってくれってよ」
そう僕を呼び、歩き出す。
「もう、下着の中まで砂だらけです」
僕は、中尉の後を追う。
マッカラン基地の広いMS格納庫の中で僕は、組み上げられたばかりのMSを見上げている。…一週間前、カラバの輸送隊を排除する(実際は足止めが目的の任務だったが結果として輸送隊は全滅させる事が出来た)任務の際、大破した僕のバーザムとバグウェル中尉のバーザムを「ニコイチ」にして、新たに組み上げたのだという。よく見ると、このメカニックたちの睡眠時間を犠牲に仕上げられたバーザムには新たな機能が追加されているのがわかる。目線の高さ、足下から見ていくと、脚部の装甲。今、メンテナンスの為、展開されているアーム部のさきにマニピュレータが取り付けられているのが見えるのだ。僕は慌てて近くにいたメカニックに声をかける。
「…あの、すみません。アレ、あそこに腕を付けてしまって、…大丈夫なんですか?」
僕に気付いたメカニックの青年は、油で汚れた顔をこちらに向けると、
「…良いでしょう?…機体を安定させる際、アンカーの役割を持つアームです。アーム部の出力は通常のMS並にあります。でしたら、そこにマニピュレータを付ければ、通常の腕と同じ様に武器も使用することが出来るでしょう。まあ、操作は複雑になるとは思いますが、少尉ならば大丈夫でしょう。…あ、装甲の裏にビームサーベルも追加しておきました。あとでチェックしておいてくださいね」
と、これ以上ないくらいの極上の笑顔で一息に話す。…ああ、そうだ。ここのメカニックの人たち、こういうの好きな人たちなんだっけ。220mmカノン砲を見せてくれた時の彼らの顔を思い出す。…なんだっけ、「ロマンに生きる」だったかな。…って言うか、操作が複雑になるって言わなかった?思わず頭を抱える僕に後ろから声がかかる。
「おお、やってるな。やっぱり自分の機体は気になるよな。…一週間でコイツを仕上げてくれたんだ。礼はしとけよ」
キンっキンに冷えたビールでも奢ってやれ。そう言いながら、バグウェル中尉が僕の横に立ちバーザムを見上げる。まわりでは、やった。ビール!と、ガッツポーズを取るメカニックたち。思わず、ポケットの中の財布を手で確認しながら、僕もバーザムを見上げる。
「見てみろ。…お前、マラサイに乗りたいって言ってただろ。…貰ってきてやったぞ、マラサイの『シールド』!どうだ!格好良いだろう」
…ああ。中尉もアッチ側の人間なの?僕は半ば呆れながら、そういえば、中尉は機体の方はどうするんです。聞くと、
「ああ、それなんだがな。…次の任地は、アフリカ大陸だ。出発は三日後、…俺の機体、クゥエルは、俺らがアフリカまで乗っていくミデアに載せてきてくれるってよ。…それまでコイツの調整、終わらせておけよ。アフリカまで、お前とコイツが護衛機なんだ」
…え。目を丸くする僕をよそに、中尉はまだ用事があったのだろう、手をヒラヒラと振りながら行ってしまう。
「今朝、決まったんだよ。バレー•オブ•ファイア観光。行ってこいよ。行きたかったんだろ」
そうだ、忘れてた。僕は慌てて周りのメカニックたちにお礼を言う。すると近くにいたメカニックの一人が、僕たちの話を聞いていたんだろう。僕に車のキーを放ってよこす。
僕は、そのキーを受け取ると、格納庫脇に停められた四駆車に走るのだった。
この奇妙な成り立ちを持つMSは、その後、ティターンズ解体後は連邦軍の所属となり、地球各地の連邦軍基地を回り、おもに基地防衛の任に就いた。時代を変え、パイロットを変え、防衛する基地を変えながら、それなりの戦果をもたらしていった、このたった一機しか存在しない機体は、UC.0104、オーストラリア南部、アデレードで起きた防衛戦にロートル機でありながらも駆り出され、テロリストグループのMSと交戦。撃破消失している。歴戦を潜り抜けた機体であっても、当時の最新鋭MSには敵わなかったのである。…残っていた、その時のパイロットの音声データがある。
「…テロリストのくせに、…最新鋭機かよっ!…って!……なんだよっ!人型のまま飛んでんのかっ!……マッハでって、…クソッ、こっちに来るなっ!…う。…うわぁぁ」
バーザム陸戦試作機 最終戦績
MS 17機(可変MS、MA含む)
航空戦力 38機(輸送機含む)
地上戦力 42機(武装された通常車両含む)
アデレード近郊にて敵性MSにより撃墜
パイロット
セヴリーヌ•デュフォー 愛称はセブ 21歳 女性
最終階級 少尉(地球連邦軍に再編後も変わらず)
バーザム陸戦試作機の最初のパイロットとなった女性。真面目そうな見た目だが、非常に行動的、ともすれば、豪胆とも言える性格をしている。チームとして共に行動するバグウェル中尉曰く、「おとなしい顔して、上官相手に物怖じしないで意見出来るのは、お前ぐらいだよ」とのこと。
実は、とんでもなく「良い」家の御息女であり、名前もとても「長い」のだが、ここでは割愛させていただく。彼女自身はこの自分の身柄、家を非常に嫌っており、しきたりや作法といったものには興味が無く、幼い頃から、自らを冒険者(もしくは、いや放蕩者と言った方が正しい)と言う叔父について廻っていた様だ(一緒に世界を廻ると計画していた様だが、一年戦争が始まってしまい断念している)。そうして、キラキラしたドレスやアクセサリーの美しさでは無く、アウトドア、フィールドワーク、自然の美しさに興味を持っていった彼女は、ハイスクールを卒業後、家、両親の反対を押し切り大学へと入学。しかし、彼女は入学後間も無く、自分の入学には「家」の力があった事を知ってしまう。失望した彼女は、大学を中退すると、当時発足したティターンズへ、家から離れる目的でと入隊してしまう。入隊後、瞬く間に士官となった彼女は知る由もなかった。彼女の「家」こそがティターンズへと出資している者の一つである事を。そういった事情の為、上層部は戦場からはるか離れた後方支援でもさせておけば良い。と考えていたようだ。だが、彼等は、彼女の両親は知らなかった。まさか彼女に高いMS操縦技術の才があったとは、人並み以上のGに対する耐性があったとは、彼女の在籍したMS訓練校のシミュレータのスコアを軒並み塗り替えていく彼女の才能に、上層部は目を逸らす事が出来なかったのである。
こういった理由で、地上のティターンズ基地を防衛させるという後方支援ではあるものの、MSを配備し、各地の基地を軽いフットワークで回る為、チームとして見る最少単位である二名(この場合、ロニー•バグウェル中尉との二人編成)という、稀に見る部隊が編成されることになった。尚、この時点で、バグウェル中尉は彼女の経歴について知らされている。
ティターンズ解体後は、二人とも地球連邦軍に再編入され、ティターンズ時代と同じ様に各地の基地を回り、基地防衛の任に就いていた。その後、彼女は、UC.0089第一次ネオ・ジオン抗争(ハマーン戦争・抗争)の後、軍を除隊。「家」との確執(軍への出資者だった事など)を認め、赦し、両親とも和解したものの、家には戻らない事を決めた彼女は、大学へ復学、卒業後、教師の道へ進んだ彼女は、地球各地の学校で教鞭をとった。UC.0123には、新興コロニー群、フロンティアⅣへ移住、フロンティア総合学園で優秀な(中には、まるで見本の様な生徒もいた)生徒たちを相手に、元気に教鞭をとる彼女の姿が見られたという。
コメント
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めちゃくちゃカッコよくゴツいバーザムですね!ロマンが詰まっている!
プラモ好きの40代
サッと色塗ってパッと作るあまり複雑な改造はしない人(最近はパッと作ってはいない)
Master GUND-ARM
だいぶ遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうござい…
機動水星武闘伝 G GUND-ARM
雪もちらつき始める中、皆さんいかがお過ごしでしょうか?…さ…
プロジェクトrX
宇宙世紀0079年。後に一年戦争と呼ばれるジオン公国独立戦…
THE rX FILES
「…よし、ここに置いて、…いいぞ」 「パパ、イスはここでいい…