機動戦士ガンダム ウォッチ・ドッグス 第二章「強襲」

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 金星の外れ、急造コロニー「ホルストVII」を眼前に迎えたエンドラ改級スサンドラの艦内は慌てふためいていた。

「班長、プロペラント注入完了しました!」

「しっかり確認したか⁉︎それは少佐の機体なんだ!雑じゃいかん!」

 それは装飾を施された隊長機のギラ・ズールだ。強化型バックパックや大型シールドを装備したパーソナル・カスタマイズ機でもある。するとそこに紫と黒のノーマルスーツを着込み、茶色がかった黒髪を後ろで束ねた女とその後ろから青いノーマルスーツの酷い癖毛の男がやって来る。隊長のヒルデマリー・ペーターゼン少佐と副官のアルム・アルバート大尉だ。ヒルデマリーは前の隊長機に、アルムは後ろのアーム・シールドを着けた機体に向かう。二人は開放されたコクピットに飛び込み、ジェネレーターに火を入れた。ヴーンという重低音が鳴り響き、コクピットハッチが密閉された。整備員が離れ、パイロット達が各々の機体に乗り込むと、カタパルトデッキのハッチが大きく開き、ノーマルスーツとモビルスーツの立体音響装置が起動した。ヒルデマリーは機体を前進させ、カタパルトに足をはめた。

「ヒルデマリー・ペーターゼン、MAU《海兵上陸部隊》ヒルデマリー発進します!」

 その掛け声と同時に彼女の機体はカタパルトを滑りながら発進した。後方のアルム達も同様に発進する。
 数キロ進むとホルストVIIに辿り着いた。

「こんなコロニー乗っ取って何か価値があるってのか?」

 クレル・ノンク中尉がふと呟いた。

「貧乏なんだよ」

 アルム・アルバートが答えをやった。

「フレグ少尉、ハッチをお願い。クレル中尉は外で待機しておいて」 ヒルデマリーに従い、フレグ・ヒル少尉がコロニーの手動開閉用ハンドルを掴んだ。機体のマニピュレーターは数度左回転を行い、コロニーのエアロックがゆっくりと開いていく。開き切った際のガタンという音と共にクレル中尉を除く隊員がコロニーに侵入した。ヒルデマリーは左マニピュレーターのトリモチ・ランチャーを整備員らしき人影に発射した。そして駐留しているサラミス改にグレネードを発射し、爆破した。もう一度コロニー内部に繋がるエアロックの前で先ほどのようにエアロックを開いた。

「フレグ少尉、ハッチをお願い。クレル中尉は外で待機しておいて」

 ヒルデマリーに従い、フレグ・ヒル少尉がコロニーの手動開閉用ハンドルを掴んだ。機体のマニピュレーターは数度左回転を行い、コロニーのエアロックがゆっくりと開いていく。開き切った際のガタンという音と共にクレル中尉を除く隊員がコロニーに侵入した。ヒルデマリーは左マニピュレーターのトリモチ・ランチャーを整備員らしき人影に発射した。そして駐留しているサラミス改にグレネードを発射し、爆破した。もう一度コロニー内部に繋がるエアロックの前で先ほどのようにエアロックを開いた。

 内部は如何にも軍事コロニーというような灰色と多少の緑がある。「アルム」 アルムはバハル・ライフルの出力を絞り、格納庫に向けて撃った。格納庫は大きな爆炎を上げる。

 内部は如何にも軍事コロニーというような灰色と多少の緑がある。
「アルム」
 アルムはバハル・ライフルの出力を絞り、格納庫に向けて撃った。格納庫は大きな爆炎を上げる。

ヒルデマリー機は左腕を振り上げ、隊を前進させた。ヒルデマリー機は別の格納庫にビーム・アサルトライフルを乱射する。そこから二機のFD-03グスタフ・カールが姿を現した。

ヒルデマリー機は左腕を振り上げ、隊を前進させた。ヒルデマリー機は別の格納庫にビーム・アサルトライフルを乱射する。そこから二機のFD-03グスタフ・カールが姿を現した。

「熊さんがお出ましねぇ!」 ヒルデマリー機はシールドのファランクスを掃射しながら、降下する勢いで一機の頭部に蹴りを加える。

「熊さんがお出ましねぇ!」

 ヒルデマリー機はシールドのファランクスを掃射しながら、降下する勢いで一機の頭部に蹴りを加える。

シールドを前に構えたもう一機をフレグ少尉のメガ・マシンガンが襲った。マシンガンを食らった機体は爆散し、もう一機をヒルデマリーがビーム・トマホークで切り裂いた。

シールドを前に構えたもう一機をフレグ少尉のメガ・マシンガンが襲った。マシンガンを食らった機体は爆散し、もう一機をヒルデマリーがビーム・トマホークで切り裂いた。

 するとベイの方から数機のMSが飛んできた。「クレル中尉はどうした!」「ベイに残ってやがったんだ!」 ジェガンを乗せたRGZ-95リゼルがフレグ少尉のギラ・ズールに突進してきた。リゼルはモビルスーツ形態をとり、飛び降りたジェガンはフレグ機に向けてビーム・サーベルを振り下ろした。

 するとベイの方から数機のMSが飛んできた。

「クレル中尉はどうした!」

「ベイに残ってやがったんだ!」

 ジェガンを乗せたRGZ-95リゼルがフレグ少尉のギラ・ズールに突進してきた。リゼルはモビルスーツ形態をとり、飛び降りたジェガンはフレグ機に向けてビーム・サーベルを振り下ろした。

「フレグ少尉!」 ヒルデマリーはビーム・トマホークでフレグ機を襲うジェガンの脇腹を突き刺した。

「フレグ少尉!」

 ヒルデマリーはビーム・トマホークでフレグ機を襲うジェガンの脇腹を突き刺した。

フレグ少尉は残ったリゼルのコクピットにビーム・サーベルを突き刺す。二機は凍ったようにコロニーの地表に落ちていった。

フレグ少尉は残ったリゼルのコクピットにビーム・サーベルを突き刺す。二機は凍ったようにコロニーの地表に落ちていった。

 アルムはバハル・ライフルでRGM-86RジムIIIとMSA-009SSジェロを狙撃した。新たに迫った二機のグスタフ・カールをバハル・ライフルの銛で突き刺そうとするも避けられる。グスタフ・カールはアルム機の背後に回った。

 アルムはバハル・ライフルでRGM-86RジムIIIとMSA-009SSジェロを狙撃した。新たに迫った二機のグスタフ・カールをバハル・ライフルの銛で突き刺そうとするも避けられる。グスタフ・カールはアルム機の背後に回った。

「躱したか、だが…!」 突いたバハル・ライフルの反対から三又のビーム刃を持つビーム・トライデントを発振させ、グスタフ・カールのコクピットを貫いた。

「躱したか、だが…!」

 突いたバハル・ライフルの反対から三又のビーム刃を持つビーム・トライデントを発振させ、グスタフ・カールのコクピットを貫いた。

「アルム!」 ヒルデマリーはビーム・アサルトライフルでグスタフ・カールの右腕を蜂の巣にする。グスタフ・カールは残った左腕のグレネード・ランチャーを放ち、こちらに接近してきた。ヒルデマリーがファランクスで牽制すると、グスタフ・カールは腰からビーム・サーベルを取り出し切りかかってきた。ヒルデマリーはビーム・トマホークを発振しこれを受け止める。スパークしたメガ粒子の閃光が両機の表面装甲に飛散した。

「アルム!」

 ヒルデマリーはビーム・アサルトライフルでグスタフ・カールの右腕を蜂の巣にする。グスタフ・カールは残った左腕のグレネード・ランチャーを放ち、こちらに接近してきた。ヒルデマリーがファランクスで牽制すると、グスタフ・カールは腰からビーム・サーベルを取り出し切りかかってきた。ヒルデマリーはビーム・トマホークを発振しこれを受け止める。スパークしたメガ粒子の閃光が両機の表面装甲に飛散した。

ヒルデマリーはグスタフ・カールを十字に切り裂いた。グスタフ・カールは爆散し、それを背にヒルデマリー機がビーム・トマホークを振り下ろした。

ヒルデマリーはグスタフ・カールを十字に切り裂いた。グスタフ・カールは爆散し、それを背にヒルデマリー機がビーム・トマホークを振り下ろした。

 外で待機していたクレル中尉にも一機のMSA-003R2ヌーベルネモが切りかかっていた。クレル機はランゲ・ブルーノ砲改を装備した支援装備であるため、左腕に持ったビーム・サーベルでなんとか受けるしかなかった。クレルは右肩シールドのシュツルム・ファウストを発射し、辛くも撃墜した。しかしそうこうしているうちに一隻の補給艦がコロニーを出航するのを許してしまった。「しまった!」 クレル中尉は回線を開いた。「隊長!補給艦を一隻取り逃しました!」「内部は制圧した。今は放っておけ」

 外で待機していたクレル中尉にも一機のMSA-003R2ヌーベルネモが切りかかっていた。クレル機はランゲ・ブルーノ砲改を装備した支援装備であるため、左腕に持ったビーム・サーベルでなんとか受けるしかなかった。クレルは右肩シールドのシュツルム・ファウストを発射し、辛くも撃墜した。しかしそうこうしているうちに一隻の補給艦がコロニーを出航するのを許してしまった。

「しまった!」

 クレル中尉は回線を開いた。

「隊長!補給艦を一隻取り逃しました!」

「内部は制圧した。今は放っておけ」

「…!」 クレル中尉は補給艦の方に向かう機影を発見した。下半身をプロペラント・ブースターに換装した偵察用のRMS-119アイザックだ。クレル中尉は直ちに片方のブースターを狙撃した。アイザックはブースターを半分失って減速する。その隙にクレル中尉は機体を加速させ、アイザックの目の前に接近した。

「…!」

 クレル中尉は補給艦の方に向かう機影を発見した。下半身をプロペラント・ブースターに換装した偵察用のRMS-119アイザックだ。クレル中尉は直ちに片方のブースターを狙撃した。アイザックはブースターを半分失って減速する。その隙にクレル中尉は機体を加速させ、アイザックの目の前に接近した。

ビーム・サーベルでアイザックの両前腕を切り落とすと、ビーム・サーベルを切り、アイザックのコクピットに発振部を突きつけた。「アイザックのパイロット!聞こえているな!直ちに機体から降りろ!命は助ける!」「……………」「味方は皆死んだぞ!」 するとアイザックのコクピットが開き、中からノーマルスーツのパイロットが顔を出した。ヘルメットのバイザーで顔はよく見えないが、体つきから男と分かる。「よぉし、良い子だ」 パイロットが離れたのを見て、クレル中尉はアイザックを抱え、コロニーに向かった。

ビーム・サーベルでアイザックの両前腕を切り落とすと、ビーム・サーベルを切り、アイザックのコクピットに発振部を突きつけた。

「アイザックのパイロット!聞こえているな!直ちに機体から降りろ!命は助ける!」

「……………」

「味方は皆死んだぞ!」

 するとアイザックのコクピットが開き、中からノーマルスーツのパイロットが顔を出した。ヘルメットのバイザーで顔はよく見えないが、体つきから男と分かる。

「よぉし、良い子だ」

 パイロットが離れたのを見て、クレル中尉はアイザックを抱え、コロニーに向かった。

 コロニー内は瓦礫とMSの残骸が残り、あちこちで煙が上がっていた。「全機に告ぐ、作戦は成功した」 ヒルデマリーが言うと、スサンドラがコロニーに侵入した。「ヒリー、無事か?」 アルムが言う。「大丈夫」 ヒルデマリーは軽く返事をした。「全機、これより帰投する」 ヒルデマリー隊はスサンドラに帰還した。

 コロニー内は瓦礫とMSの残骸が残り、あちこちで煙が上がっていた。

「全機に告ぐ、作戦は成功した」

 ヒルデマリーが言うと、スサンドラがコロニーに侵入した。

「ヒリー、無事か?」

 アルムが言う。

「大丈夫」

 ヒルデマリーは軽く返事をした。

「全機、これより帰投する」

 ヒルデマリー隊はスサンドラに帰還した。

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