機動戦士ガンダム ウォッチ・ドッグス プロローグ「異星人」

  • 721
  • 0
  • 0

 0 異星人
 
 宇宙世紀。西暦を飛び越え始まった開拓の暦。月、コロニー、火星、アステロイド、木星と人類は新たな大地を目指していた。そしてそれは金星を目指す。愛と美の女神ヴィーナスの名を与えられたこの惑星に人の手を加えて良いのだろうか。

「どうも気持ちが悪いのです」 金星開拓公社《VFC》のアンクレ・ロロ事務局長が言う。「何がだ?今は順調じゃないか?」 同じくVFCのプロジェクト・リーダーであるレオナルド・パゾリーニ中将。金星開拓公社《VFC》とは金星開拓のため人と物の移動を管理し、拠点を築くための組織だ。公社とは名ばかりに、実際は軍の関与が大きい。「私はニュータイプだとかそういう人種ではないし信じてもいませんけど、なんだか嫌な予感がするんですよ」「どういう?」「身の危険と言いましょうか…とにかく邪悪なものなんです」 アンクレ・ロロはそのひどく抽象的な言い方に自分でも違和感があった。彼は繊細なのだ。「まあ、このロサ・ギガンティアIIもそろそろ用済みになるだろうよ。ホルストVIIもこちらに持って来れるようになるだろうしな」

「どうも気持ちが悪いのです」
 金星開拓公社《VFC》のアンクレ・ロロ事務局長が言う。
「何がだ?今は順調じゃないか?」
 同じくVFCのプロジェクト・リーダーであるレオナルド・パゾリーニ中将。金星開拓公社《VFC》とは金星開拓のため人と物の移動を管理し、拠点を築くための組織だ。公社とは名ばかりに、実際は軍の関与が大きい。
「私はニュータイプだとかそういう人種ではないし信じてもいませんけど、なんだか嫌な予感がするんですよ」
「どういう?」
「身の危険と言いましょうか…とにかく邪悪なものなんです」
 アンクレ・ロロはそのひどく抽象的な言い方に自分でも違和感があった。彼は繊細なのだ。
「まあ、このロサ・ギガンティアIIもそろそろ用済みになるだろうよ。ホルストVIIもこちらに持って来れるようになるだろうしな」

 ちょうど同じ頃ラビアンローズ級ロサ・ギガンティアIIのエンジンブロックに近づく二つの機影が監視映像に姿を現した。「ん?」 監視員の一人が目を凝らして拡大されたそれを見る。勿論、ミノフスキー粒子なんて撒かれるはずはないので、これは実体映像だ。その機影はMSだった。色は緑と分かる。その頭部に当たる部分がカメラを凝視する。その数秒後、映像は砂嵐に変わった。「これは…ミノフスキー粒子⁉︎しかも戦闘濃度じゃないか!」 隣にいる環境管理員が叫んだ。 その直後、ロサ・ギガンティアIIは大きな揺れに包まれた。「何だ、この揺れは!」 それは重力ブロックにいたアンクレ・ロロ達にも伝わっていた。「敵襲か⁉︎」「そんなまさか…ここは金星ですよ中将」「いや…」 パゾリーニの言葉を遮るようにVFCのスタッフが部屋に入ってきた。「局長、中将、機関部で爆発を確認しました!お二人は直ちに脱出艇に急いで!」「何が来たんだ!」 アンクレ・ロロは恐怖を紛らわせるために叫んだ。「監視映像にモビルスーツらしき機影がありました。恐らくそれでしょう」「チイッ!」

 ちょうど同じ頃ラビアンローズ級ロサ・ギガンティアIIのエンジンブロックに近づく二つの機影が監視映像に姿を現した。
「ん?」
 監視員の一人が目を凝らして拡大されたそれを見る。勿論、ミノフスキー粒子なんて撒かれるはずはないので、これは実体映像だ。その機影はMSだった。色は緑と分かる。その頭部に当たる部分がカメラを凝視する。その数秒後、映像は砂嵐に変わった。
「これは…ミノフスキー粒子⁉︎しかも戦闘濃度じゃないか!」
 隣にいる環境管理員が叫んだ。
 その直後、ロサ・ギガンティアIIは大きな揺れに包まれた。
「何だ、この揺れは!」
 それは重力ブロックにいたアンクレ・ロロ達にも伝わっていた。
「敵襲か⁉︎」
「そんなまさか…ここは金星ですよ中将」
「いや…」
 パゾリーニの言葉を遮るようにVFCのスタッフが部屋に入ってきた。
「局長、中将、機関部で爆発を確認しました!お二人は直ちに脱出艇に急いで!」
「何が来たんだ!」
 アンクレ・ロロは恐怖を紛らわせるために叫んだ。
「監視映像にモビルスーツらしき機影がありました。恐らくそれでしょう」
「チイッ!」

 すると彼らの重力ブロックの前に何かが現れた。先程と同じ緑のモビルスーツだ。それはピンクの一つ目を持つ刺々しい緑の巨人。所謂ザクのような機体だった。「ヒィ…」 次の瞬間モビルスーツはマニピュレーターを重力ブロックの窓に押し込んだ。ブロックは一瞬で潰れ、モビルスーツはゆっくりとマニピュレーターを引っこ抜いた。 宇宙世紀0118年3月7日のことだった。

 すると彼らの重力ブロックの前に何かが現れた。先程と同じ緑のモビルスーツだ。それはピンクの一つ目を持つ刺々しい緑の巨人。所謂ザクのような機体だった。
「ヒィ…」
 次の瞬間モビルスーツはマニピュレーターを重力ブロックの窓に押し込んだ。ブロックは一瞬で潰れ、モビルスーツはゆっくりとマニピュレーターを引っこ抜いた。
 宇宙世紀0118年3月7日のことだった。

こちらのギラ・ズールとラビアンローズ級はビルダーズノートのデジラマメーカーにて作成しました上の写真は加工前になります

こちらのギラ・ズールとラビアンローズ級はビルダーズノートのデジラマメーカーにて作成しました

上の写真は加工前になります

監視映像のギラ・ズールはXで話題のひやめし様の「HEISEI-VHS」を使用させていただきましたとても味が出て監視映像としてピッタリだったので採用させていただきました

監視映像のギラ・ズールはXで話題のひやめし様の「HEISEI-VHS」を使用させていただきました

とても味が出て監視映像としてピッタリだったので採用させていただきました

コメント

コメントをして応援しよう

コメントにはログインが必要です

樫元優大さんがお薦めする作品

機動戦士ガンダム ウォッチ・ドッグス プロローグ「異星人」

機動戦士ガンダム ウォッチ・ドッグス 第三章「星の光に絆され…

17
機動戦士ガンダム ウォッチ・ドッグス 第十四章「メルトの夜明け」

機動戦士ガンダム ウォッチ・ドッグス 第十四章「メルトの夜明…

 突然、機関砲の掃射がウミヘビのワイヤーを引き裂いた。 「……

17
機動戦士ガンダム ウォッチ・ドッグス 第十三章「メタモルフォーゼ」

機動戦士ガンダム ウォッチ・ドッグス 第十三章「メタモルフォ…

 「いいか諸君! 今日、我々の朝がやってくる! 愚…

4
機動戦士ガンダム ウォッチ・ドッグス 第十二章「センチメンタル・ビート」

機動戦士ガンダム ウォッチ・ドッグス 第十二章「センチメンタ…

 アディス・フレクソンが最後に見たのは、強烈な熱と光が降りか…

4
機動戦士ガンダム ウォッチ・ドッグス 第十一章「アンノウン・サテライト」

機動戦士ガンダム ウォッチ・ドッグス 第十一章「アンノウン・…

 グレッドはタントラのブリッジから外を見つめていた。星々が煌…