ガザウォーク
一回やって見たかったんだよね
超時空要塞とは、関係ないよ
アクシズ
漆黒の宇宙を背に、ハマーン・カーンは威厳に満ちた態度で玉座に腰掛けていた。
そこへ、一輪の薔薇を胸に挿したマシュマー・セロが興奮気味に駆け込んで来た
マシュマー「ハマーン様!ハマーン様ぁッ!素晴らしい吉報にございます!」
ハマーン様「静かにしろ、マシュマー。品性を欠いているぞ。……して、吉報とは何だ?」
マシュマー「はッ!アクシズ前方に突如現れた光の亀裂より、異世界の未知なる機体が回収されました!
ハマーン様「キラキラ?」
マシュマー「我が開発チームが調査しましたところ、なんとその機体、人型から航空機形態、さらには鳥脚の『ガウォーク形態』なる中間形態へ変形する優れもの!
我がガザCの試作機開発が、一気に実用化へと近づきます!」
ハマーン様「ほう……異世界の可変機か。天は我らアクシズに味方しているようだな」
マシュマー「はい!すべてはハマーン様の神聖なるご光芒のおかげにございます!」
ハマーン様「ふむ。ところで、パイロットは乗っていたのか?」
マシュマー「はッ、男女2名が乗っておりました。仮死状態ではございますが、なんと驚いたことに……
熱々相思相愛のカップルのようで!」
ハマーン様「カップル……?」
マシュマー「はい!互いに手を固く握り締め、寄り添うように眠っておるのです!」
ハマーン様「……若いカップルか?」
マシュマー「あ、はい!パイロットのひとりは……」
ハマーン様「は? もうひとりは?」
マシュマー「もうひとりは、歳の離れた女です!」
ハマーン様「……はぁ?(わずかに眉がぴくりと跳ねる)」
マシュマー「いわゆる『年の差カップル』というやつでしょうか!」
ハマーン様「(声のトーンが急激に下がる)……年の差……!」
マシュマー「いやぁ、私には理解できませんな!きっと若い男に無理やり迫って、言い寄ったりしたんじゃないですかねぇー!」
ハマーン様「……言い寄った……!?」
マシュマー「だって男の方はまだ少年のような、未成年のような若い男ですよー!絶対そうですよー!」
ハマーン様「……少年……!?」
完全にハマーンの雰囲気が変わっていることに、気づいていないマシュマーは嬉々として語り続ける。
マシュマー「もうー、嫌ですよねー!同じ年代の男に相手にされないもんだから、多分グイグイ行くタイプですよ、あのオバサン!」
ハマーン様「オバサン……ッ!!(額に青筋が浮かぶ)」
マシュマー「だから、以前好きだった相手の男にも捨てられたんですよ!間違いありません!」
ハマーン様「す、捨てられた……ッ!!!(手元のグラスがピキッと音を立てる)」
マシュマー「なもんで、世間がまだ良く分かってない!若い男に、無理にグイグイ行っちゃったんですよー!
この子なら、大丈夫!って
若い男の方も、ちょっと嫌がってるのに分かってないんでしょうねー!」
ハマーン様「分かってない……!!」
マシュマー「ホントは嫌われてるのに!愚かというか、哀れというか!
もう
オバサンたら………!!」
ハマーン「貴様……ッ!!!!」
司令室全体に、恐ろしいほどのプレッシャー(威圧感)が吹き荒れた。室内の照明がチカチカと点滅し、重力が歪んだかのような錯覚さえ覚える。
マシュマー「は? え、あ……? ハマーン、様……?」
ハマーン様「……誰のことを言っているっ!」
マシュマー「は、はいッ!?」
ハマーン様「そこへ正座しろ!今すぐだ」
マシュマー「せ、正座ァ!? あ、あの、ハマーン様!? 私何か失礼を……!?」
ハマーン様「黙れッ!
年下の少年に執着する女がそんなに哀れか!? あぁ?
年の差がある女は同じ年代に相手にされないオバサンか!?はぁ~?
一生懸命……生きてんだよっ!!
何か言ってみろ…、マシュマー!
ぉおおッ!!!
マシュマー「ひぃぃぃぃっ!? お、お赦しを〜〜〜っ!!(爆速正座)」
アクシズ医務室
その頃、医務室のベッドで目を覚まそうとしていた一条輝と早瀬未沙
輝「う、うーん…
未沙「?、、こ、ココは、、ね、眠い、、
司令室の方角から、ハマーンの地響きのような怒声と、マシュマーの悲鳴、そして「ハマーン様!落ち着いてください!アクシズが壊れます!」というゴットンたちの叫び声が響き渡る
手を取り合う二人、、、
ハマーン様「おい!起きろ!」
未沙「……? うん……、輝……?」
ハマーン様「おい、起きろ!!」
未沙「え?……なに、もうちょっと寝させ……」
――バチーーンッ!!!!
医務室全体に凄まじい乾いた音が響き渡った。
未沙「イッターーーーッ……!!」
頬を突き抜けるような激痛に、未沙は飛び起きて頬を押さえた。
軍人として鍛えられてきた未沙にとっても、今まで受けたどの衝撃とも違う――まるでメガ粒子砲の直撃を受けたかのような、人生最大の衝撃!
未沙「な、なにッ……!? 暴力!? あなた一体誰?なんなのよッ!?」
茫然としながら見上げると、そこには漆黒のオーラを纏い、威圧感全開で自分を見下ろす――ハマーン様が立っていた。
ハマーン様「おい! オンナ!」
未沙「な、なに……!?」
ハマーンは未沙の肩を掴み、顔を限界まで近づけると、血走った目で問いを突きつけた。
ハマーン様「その男、いや少年、どうやってモノにした……!?」
未沙「は……? え……!? 輝のこと……!?」
ハマーン様「3秒以内に答えろ……!! どんな手を使った!? 歳の差をどう埋めた!? 向こうから来させたのか!? それとも力ずくかッ!? 3……2……!!」
未沙「ち、違うわよ! 私が強引に行ったんじゃなくて、遭難した時に流されて、その……いろいろあって事故で異星人の前でキスしちゃったりとか……!!」
ハマーン様「遭難で!異星人でキスだと……ッ」
「貴様ッ……!!」
ガザファイター
ガザゥ゙ァルキリー
正座マシュマー




続くコトバは「そこに正座しろっ!!」です。
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