ブルーディスティニー1号のレプリカ機です。パイロットの祖父の形見。
地上用の1号を宇宙でも活動できるように改良しています。
レプリカ機の為、「エグザム」機能は搭載してません。白兵戦に特化したオリジナルに対し本機は中・遠距離に特化した機体になっており、元々は青色だったが目立たぬようにと黒色に塗り替えられてます。パイロットのザッツは射撃が下手な為、この機体は極力使用していない。
以下毎度の妄想設定です。
コロニーにゲリラ組織が毒ガス発生装置を設置したとの匿名の情報があり有志にてザッツも装置除去作業に参加していた。有志という事でタダ働きな為、傭兵達は集まらなかった。
「珍しいな、オマエがタダ働きなんて」ビーンがザッツの乗る黒いブルーディスティニー1号機reに接触回線で話しかけてきた。
「仕方ねぇだろ?連邦の奴らに任せてもきっと来ねえし、匿名の情報なんて他のやつは信じねえよ。それに嫌な勘がするんだよ」
と、不機嫌そうに答えた。
ザッツは祖父から教えられた。過去幾度となく毒ガス作戦が行われ沢山の罪の無い市民が犠牲になったこと。そしてその後に決まって起こることも…。
嫌な勘は当たり、コロニーには数台の毒ガス装置が設置されていた。すぐさま有志メンバーが除去作業を行おうとしていると背後からビームサーベルで突き刺され爆破された。
発生装置にザッツと同じような旧機体が護衛に着いた。
「クソッ!オールドモビルの残党か!。」
ザッツはRFザクやRFゲルググの攻撃をかわしながら装置に射撃を試みるが当たらない。ザッツが囮になりビーンが装置を射撃する予定だったがビーンは敵の攻撃を受け戦闘不能となってしまった。
ドウスレバ…。
ザッツに焦りが見えてきた。
「この子、性能が上がってるのにシステムは古いまま。速度にシステムが追い付いていないのね。osの書き換え必要ね。」
ザッツのシートの背後からリオがひょっこり顔を出した。
「おまえ、なんで!?」
「よそ見してると危ないですよ。ただでさえ全天周囲リニアシートじゃなくて視界も狭いのに。ザッツは避けることに集中してください。」
そう言ってリオは端末を機体に繋げ凄まじい速度で入力していた。
ザッツは敵MSをかわしながらブルーディスティニーの反応速度が上がっていることを肌で感じていた。
「書き換え終了しました。これで当たるハズです。」
「いけーーーーー!」ザッツは狙いを定めビームキャノンを発射した。
ビームは毒ガス装置から大きくそれ、宇宙へ消えていった。「当たれ、当たれ〜」まるで祈るようなかけ声と共にビームを連射するがどれも装置から逸れてしまっていた。
「クソっ。こんなときぐらい当たってくれよ…。」
このままではコロニーの住人は毒殺されコロニーはコロニー落としに利用されてしまう。
ザッツが焦っていると
「ザッツは敵のMSと相手して私が言う座標に標準を合わせてください。」
リオはいつもと変わらない口調でそう言った。RFギャンと白兵戦の最中
「435、2332、890」リオは座標点を言った。ザッツは座標に標準を合わせトリガーを引いた。ビームは敵MSの間をすり抜け毒ガス装置に命中した。
「2802、6812、220」「824、091、5521」「3467、478、894」リオの言う座標に次々と標準を合わせて当てていき、全ての装置を破壊することに成功した。
作戦が失敗に終わったオールドモビルは撤退していった。
オワッタノカ?
「はい。ミッションは成功です。」リオの返答に安堵しザッツは汗だくのヘルメットを脱ぎ捨てた。
コールド社に一人の男がヴィンセントに会いに来た。
「作戦は失敗したが、アンタの言う通り傭兵を雇って毒ガスまで設置したんだ。こっちは危険な橋を渡ったんだ約束の融資はして貰えるんだろうな?」
「ええ。約束は守ります。御社への融資は責任もって行います。」
ヴィンセントは男の条件を快諾した。
上機嫌で男は部屋から出ていった。
「本当に融資されるのですか?」銀髪の女性が訊ねる。
「僕と彼に接点があるのをバレるとまずいんだよね。後はよろしく頼むよ。リオ。」
「かしこまりました。」彼女はヴィンセントにお辞儀し部屋を出た。
数日後、男の死体が発見された。
軍の見解によると彼は会社の倒産に自暴自棄になりコロニー毒殺テロを企てたが失敗に終わり彼は会社で従業員を巻き込み毒ガスでの無理心中を行ったとして処理された。
2度に渡って計画は失敗に終わったがヴィンセントは上機嫌だった。
コロニーの住人は犠牲になったが、たった一人でコロニー落としを阻止した『悲劇な英雄』としてザッツを祀り上げる筋書きだったが毒ガスによる惨殺は未遂に終わり事件やザッツはメディアに取り上げられることはなかった。ヴィンセントにとっては大失敗だったのだが。
「嬉しい誤算だったよ。当たらないハズの射撃が次々に当たっちゃうんだ!遠く離れた針の穴ぐらいの的にも一発でさ。一から計画の練り直しだ。予想以上の戦争が生まれそうだ。」
そう言いながら直立姿勢で話を聞く銀髪の女性のブラウスを開きソファーに押し倒した。無表情の彼女に
「そうそう、もう一人の君に会ったよ。まさか生き残りがいたとはね。」
無表情の彼女の表情が一瞬崩れた。
「偶然にも君と同じ名前なんだ。運命感じちゃうね。Re:0(リオ)。」
彼女を愛撫しながらヴィンセントは言った。
「僕は見てみたくなった。ザッツと彼女が憎しみ合って殺し合うところを。」
おわり。
ザッツ・ノーズ:28歳、フリーの傭兵。前職は連邦軍に所属していたが上官を殴り退役。仕事がない時には廃コロニーや基地跡で発掘屋の仕事も行なっている。射撃は苦手で止まっている的にも当たらない。過去のトラウマが原因か?
リオ:銀髪、ジト目な少女。アクシズの基地跡にコールドスリープで眠っていた。ザッツが発掘中に見つけた。クローンタイプの強化人間。記臆が無く年齢不詳。医師曰く遺伝子も操作されており老化が遅く実年齢は不明。身寄りがいない為、ザッツの所に居候している。
ビーン(ヴィンセント・コールド):コールド社社長。会社の繁栄の為、過去長きに続いた戦争を起こす様に、暗躍する。ビーンと名と身分を偽り戦争の核となる人物を捜索中。7人の妻がいると言っているが、実際は独身。
Re:0(リオ):ヴィンセントの秘書の女性。ヴィンセントのボディガードや暗殺や折衝など闇の仕事もこなす。銀髪でリオと同じ遺伝子を持つクローンタイプの強化人間。リオよりも早くコールドスリープから目覚めた事と老化防止処理の失敗作でリオとは10歳ぐらいの見た目の差がある。『Re:0』は実験のコードネームで0からやり直すの意味。ブラックマーケットのオークションにてヴィンセントに落札されてヴィンセントの所有物となった。
皆さんよろしくお願いします。
コメント
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真っ黒機体はやっぱり渋くて好きですね… 最高w
コメントありがとうございます。 黒色好きですが表現が難しくて大変難儀しています。
全体的に重武装となった黒いブルーディスティニーですね笑
ガンダム7号機のバックパックも重厚な機体と親和性が高くて違和感なく装備されています笑
コメントありがとうございます。前回白兵戦重視の紅いイフリート改を作ったので、真逆の遠距離支援用のブルーディスティニーを作りました。7号機のバックパックは無加工で着いたのでお手軽でした。
ガンプラ作って早2年。上達はしてませんが缶スプレー片手に頑張ってます。
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