ゼルトザームをオリジナル設定で改造しました😄 左腕をケーブルでバスターランチャーと接続することで本体エンジンと直結して威力を増大させています
アブソルートは「絶対的」という意味で、バスターランチャーによる絶対的な力を得たということを表しています。
頭部は5つ目から2つ目に戻しています。新たにブレードアンテナを増設、さらにバスターランチャーにも3枚のプレート板アンテナをつけて敵機との距離、環境情報など様々な情報を解析して一撃の精度を高めています。
ここからは「ビルドダイバーズリライズ」の二次創作です。リクがシバに負けてGBNがサービス終了となり、その10年後にGBNとサラが蘇る物語の続きです。マサキ視点の物語ですが、この前日譚はまた別の作品で書く予定です。
センサーが異常を感知。
重力場の歪みにより、どこかの空間とエルドラが繋がったことが画面に表示される。
マサキは異常があった地点をコックピットのモニターに映す。
東大陸の外れ、まだ小さな農村が点在する地域だった。
「マサキ……マサキ」
マスクを通して骨伝導で通信が聴こえてくる。通信相手はエルドラの守護者、アルス。
「こちらマサキ」
「先程の重力場の異常を調査してください」
「あなたがまた呼び寄せたのか?」
「違います」
マサキはアゴに手を当ててしばし考える。
「マサキ、エルドラを守るのです」
「承知した」
マサキはゼルトザームを立たせる。
激しい戦いのせいで右腕が破損していた。
エルドラにある3つの大陸のうち南と西はすでにアルス軍によって制圧されている。
残る東の大陸だが、レジスタンスは日に日に勢力を増してアルスの作り出した「ガンプラ」を鹵獲して自分たちで使うまでになっていた。
そのため、最近の戦いではゼルトザームが傷つくことも多い。
「ヒトツメども、ゼルトザームの装備を集めてこい。そのうち1部隊は生存者の捜索。もし生存者を発見した場合、その場で無力化しろ」
モニターにエルドラの文字で「了解」と表示される。
ヒトツメたちはアルスが作り出した戦闘用ドローンである。
そのプログラムは単純で、アルスおよびアルスが隊長と指定した者の命令を聞くのみだ。
出来ることは偵察、ガンプラの操縦(ただし戦闘パターンは少ない)、マニュピレーターに搭載された電磁ニードルで生命体を屠殺することぐらいである。
一応学習能力はあるので、個別に教え込めば他のことも出来るようになる。
「アストナージ、グルス、ハッパ。ゼルトザームの修理だ」
他のヒトツメたちと違うオレンジ色のヒトツメ3機がゼルトザームの修理をはじめる。
その間に他のヒトツメたちから報告が来る。生存者ゼロ。
「了解だ。お前たちは専攻して先の重力場異常の地点を調べてこい。ガンプラを使うことも許可する」
3機のヒトツメがエルドラアーミーで出撃していく。
モニターに修理完了の文字。
「さて、俺も行くか」
マサキは操縦桿を前に倒し、ゼルトザームを高くジャンプさせた。
それは小さいガンプラだった。
出現した直後から破損しており、エルドラアーミーで十分倒せるように見えた。
マサキは先行したヒトツメ3機分のカメラを表示させて様子を見た。
小さいガンプラは3機のエルドラアーミーに臆することなく戦っていたが、動きに精彩がない。
(時間の問題か)
そのとき、小さいガンプラの後方から航空支援機が現れた。
青い戦闘機はビームを数発撃ってエルドラアーミーたちを牽制する。
その隙に小さいガンプラは高く飛び上がった。
「コアチェンジ!ドッキング、ゴー!」
青い戦闘機がバラバラになり、それらのパーツが小さいガンプラに合体した。
マサキのこめかみに痛みが走る。
(なんだ?俺はこのガンプラを知っている?)
間髪入れずアルスから通信が入る。
「マサキ、そこから離れなさい」
「何故だ。戦況は我らが有利で、俺が支援すればあのガンプラを倒せる」
「少し様子を見ます。撤退を」
「何のためにだ?」
アラート音が鳴り響く。
高エネルギー反応を感知。長距離ビーム兵器の可能性あり。回避。
といった文字がモニターに次々と出現する。
マサキが小さいガンプラに目を向けた時、いつの間にか持っていたロングライフルから強力なビーム粒子が発射された直後だった。
咄嗟に操縦桿を横に倒すが、左腕を持っていかれる。
「ぐぅっ?!」
すぐに大きく後方へ跳ぶ。モニターにはエルドラアーミー3体のカメラがすべて砂嵐になっている。
着地したゼルトザームは片膝をつく。
「マサキ、撤退を」
「分かっている!」
マサキはモニターの向こうに見える青いガンプラ、いやガンダムを睨んだ。
「次はこうはいかない」
一番近い基地へと撤退したマサキは整備士ヒトツメたちを呼ぶ。
「ゼルトザームを改良する」
黄色ヒトツメたちが見ている前で、マサキは空中にコンソールを出現するさせた。
「腕は修理しない。その代わりバスターランチャーと接続しろ。ガンプラのエンジンからもエネルギーを使うのだ」
ヒトツメたちが反対と言わんばかりに騒ぎ出す。
「黙れ。ゼルトザームは絶対の存在でなければいけないのだ……改修後は本機体をゼルトザームアブソルートと呼称する。いいか、バスターランチャーの連射機能、拡散機能、3倍の威力で撃てるようにしろ。3倍化はデメリットがあっていい」
黄色いヒトツメたちは敬礼すると作業に取り掛かった。
一人になったマサキはマスクごと片手で顔を覆う。
「ガンダム ……この不快感は何だ……」
記憶喪失の状態でアルスに拾われてから、アルス言う通りレジスタンスを倒してきた。
すべてはエルドラを平和にするためだ。
そこへ現れたガンダム 。
忘れていたはずの何かが浮かび上がりそうになる。
「マサキ」
振り向くとアルスのホログラムが立っている。禿頭、全裸の若い男性の姿だ。
「服を着ろ」
「必要を感じない」
マサキはため息をつく。
「マサキ、あのガンプラを仲間にしたい」
「仲間にだと?」
「あれはゼルトザームのように特別なガンプラだ。エルドラの平和のために必要だ」
「ガンプラだけあればいいのか?」
「いや、乗り手も必要だ」
マサキはアルスに詰め寄る。
「何を考えている?」
「ヒロト。彼はリクを倒す切り札となります」
「いつも言っている男だな。リクとは何者だ?」
アルスが不敵に微笑んだ。
「エルドラ復活のために必要な因子です」
フッとアルスが消える。
直後、ハンガーから大きな音が響く。
見ると、バスターランチャーの盾に塗料がぶちまけられていた。
「まて」
黄色いヒトツメたちが止まる。
「そこにこの文字を描け」
空中のコンソールには「絶」の文字。
「あと目は2つでいい。アレも2つだった」
それだけを言い残してマサキはハンガーを後にする。
こめかみに残る痛みに眉をひそめながら。
チャームポイントは「絶」です😄
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出戻り組です。そのまま作るよりアレンジするのが好きです。製作ペースは激遅です。
名前をRX-1979からジュウロウに変えました(2020/8/27より)
コンゴトモヨロシク
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