ファルシア スカンダ

使用キットは「ＨＧファルシア」のみで、特徴的なバックパックの代わりに「ビルダーズパーツＨＤ ＭＳレドーム０１」を接着し、シルエットを薄くしつつ索敵性能を強化。全体的に外装を可能な限り省いています。
配色はニンジャだから紫…なわけでもなく、紫ｘ橙ｘ白の組み合わせが好きなだけで深い意味はありません。
メタリックカラーも含めて上から水性つや消しを塗り、輝きを抑えました。前腕の外側を焼き鉄色に塗って籠手の表現をしています。
ＡＢＳパーツは手首のみ塗りました。

頭部は額から両頬当てにかけて焼き鉄色に塗り、甲冑の小具足「半首」を表現。アンテナは目立つため落とし、０.２ｍｍプラシートで覆いました。
ファルシアはヴェイガン機体の中でもアイラインが細くて目立ち難く、ホイルシールで対応するもよく分かりません。これはこれで忍者らしくて良いのですが、シールの上から蛍光クリアーを塗って分かり易く。
胸部クリアーパーツは無塗装でもブラックライト反応しますが、反応色を青に統一。フラッシュを兼ねていて怯ませる目的。

近接戦は二刀流。ファルシアソード２本目はジャンク胴体からの流用。

二刀流ではビームバルカンが使えないため、射出可能に。

対空戦においては有効な武器が無いものの、素の機動力を上げた軽いフットワークで弾切れを誘い、地上に接近してきた所を襲撃。へたり易いフロントアーマーを短くした事で、脚部の可動域を向上。
レドームは「敵の動きを先読み回避」する目的も兼ねています。

実は飛べます。梵字【勢至菩薩】を脚力強化の意味付けで使い、跳躍力も強化。基本的には地上特化であり、空中戦や宇宙戦も不可能ではない程度の機動力なので、専用機ほど速くは動けません。その代わり地上では俊足。地形適性の設定は考えていませんが、水中だと軽量化の影響により、深く潜るほど水圧で自壊すると思われます。

地上を走りながら足裏スラスターで更に加速といったイメージ。

全く忍ぶ気の無いスパローくん。でもニンジャなので問題ない。

自分の目指す忍者像や設定だとまず想定しない構図ですが、ニンジャ設定だからこそ表現できるバトル前提仕様！
たまにはこんなのも良いですね★　爪で直接攻撃も出来ます。

弄る前。最近のではなく数年前の再販時に買ってパチ組み済みな物をバラして作りました。元々は忍者ＭＳのために買っていたのですが、途中で計画が頓挫しパチ組みに。数年越しの悲願成就！
一度組んでいた物をバラす際にＡＢＳ関節への摩擦や負荷を考慮し、塗装はテンションのかからない一部のみに留めました。
塗装のためにシールを剥がすと逆に汚くなってしまうので、そのままに。

頭部にはプラシートを、胴体背面にはレドーム基部を、それぞれ接着。
バックパック接続軸は３ｍｍでも可能ですが、全体的にシルエット自体を薄くしたいために、拡張はレドームのみにして推進器は足裏へ移動。

頭部の頬当てとハンドパーツは先端部を山型にカットし、尖らせています。手首の接続は外装を使わないと緩くなり易いため、塗り分けし難い握り拳を諦め交換をオミットしました。

脚部は膝先のカバーと、足の羽？を落として軽量化。空気抵抗に影響あるかもしれませんが、基本は推進器を使わない通常移動。

足裏のファルシアベース接続穴はピンバイスで３ｍｍに拡張。
エフェクトの取り付けが緩くなったら塗膜を作って対処しています。

今回も筆ラッカー塗装。スーパークリアーつや消しは成型色に、水性つや消しクリアーは塗装面に塗っています。ニンジャ設定という事もあり、今回は普段まず使わないゴールドも追加してみました。

過去作の忍者ＭＳ【狢】と。当時は未だ４体しか無かったのが３年で２０体も増えました。どちらも同じ理由から勢至菩薩の梵字を転写。
狢も韋駄天も、命名由来は『天誅千乱』より、３段階あるボタン押し込み系の奥義の一種から拝借しています。
どちらも「一定距離を素早く移動できる」奥義で、狢走りが第１段階、韋駄天が第３段階。劇中での韋駄天は長距離ダッシュ出来る代わりに切り返しが甘く、途中でダッシュキャンセルも出来ないため、完全上位互換ではありません。暴発により敵陣中央で止まる場合も多々。

忍者ＭＳとしての狢の方は、スパローの四肢を使っているために姿勢制御可能で機敏に切り返せますが、本作の韋駄天（スカンダ）は推進器が足裏にしかなく直線方向のみ。足の角度を変えれば切り返せなくもないものの、スパロー四肢ほどでもなく。キット的には無改造なので困難ですね。
よって「小回りの狢」「直進の韋駄天」といったイメージを意識してみました。第２段階の奥義名でも作るかは分かりませんが、だとしたら次もＡＧＥ系確定なのを思うと構成が難しそうな気はします。

同じ印を持つこの２体は共闘するのか、それとも敵対か。
ご想像にお任せします。