地球連合加盟国の一つ大西洋連邦が、オーブ連合首長国公営企業モルゲンレーテ社の技術協力を受け、オーブ管轄の資源コロニー「ヘリオポリス」で極秘開発した5機の試作型MS(G兵器 / 初期GAT-Xシリーズ)の1機。
本機は「ブリッツ」(ドイツ語で電撃)のコードネームのとおり、敵陣深くへの電撃侵攻を目的として開発された[4]。右腕の攻盾システム「トリケロス」をはじめ、他の4機には無い特殊兵装を試験的に装備しており[5]、格闘戦において高い戦闘力を発揮する
「フェイズシフト装甲(PS装甲)」の採用による高い防御力に加え、新機軸の光学迷彩(光学的ステルス)システム「ミラージュコロイド・ステルス[7]」を搭載する。このシステムの採用のため、ブリッツは機体本体の固定火器を廃し[6]、フレームはX100系標準フレームに特殊機能を加味したX200番台の特殊改装フレームを採用[7]、装甲構成に至るまで最適化がなされている[8][注 1]。
初期GAT-Xは人体の動きを忠実に再現することを目的に作られ、本機もまた従来のMSより可動範囲が広い。そして、他の4機同様に大気圏内での飛行能力は持たない。
後に本機の実験機と105ダガーをベースとしたNダガーNが登場している[9]。
武装
攻盾システム「トリケロス」
右腕に装備された複合武装。実験的な兵装を多数装備するために考案されたもので[10]、シールドの裏面にビームサーベル、50mm高エネルギービームライフルの2つのビーム兵器、3連装超高速運動体貫徹弾「ランサーダート」を搭載し、攻守の切り替えを素早く行うことができる[6]。なお、これを失うとPS装甲を持つ敵機への攻撃が不可能になる。
50mm高エネルギービームライフル
中距離用の射撃武装。なお、本装備をレーザーライフル、またはレーザー砲であるとする資料も存在する[10][4]。至近戦闘を重視した設計から、他のGAT-Xナンバーに採用されているビームライフルと比較し威力は低い[12]。
3連装超高速運動体貫徹弾「ランサーダート」
杭状のロケット推進弾。敵装甲を貫徹後炸裂し、内部から打撃を与える[10]。アニメ『機動戦士ガンダムSEED』第29話(リマスター版第27話)では手持ちの槍として使用された例もある。
ピアサーロック「グレイプニール」
左腕に装備された有線式ロケットアンカー。クロー後部に内蔵されたブースターにより射出後の軌道変更を可能とする。クローは開閉させる事で打突攻撃に使用でき[6]、ほかに敵の捕獲に使用できるとした資料、自機の固定に使用できるとした資料もみられる。
ミラージュコロイド・ステルス[13]ミラージュコロイドを用いたステルスシステム[7]。ガス状の物質を機体周囲に展開する事で、電子・光学双方で機体を隠匿する[10][注 2]。この特性に対する説明として、ミラージュコロイドはマイクロプリズムに近似する特性を持った物質であり、機体の裏側の映像を投影して隠匿を行っているとした資料がみられる[14]。また、ミラージュコロイドは微粒子ガスによって視覚・電波・赤外線における自機の存在を隠匿することを可能にするものとした資料もみられる[12]。その他には、ミラージュコロイドは電荷担体(キャリア)として機能し、様々な帯域の電磁波を歪曲・干渉するため、ステルスに使用できるとした資料[15]、磁場によって機体周囲に覆われたコロイド状粒子がレンズのような役割を果たし、レーダー波を完全に吸収するとともに可視光線を歪めるとした資料が見られる
このミラージュコロイドを展開している際はPS装甲が展開できないため、著しく防御力が低下する[12]。ミラージュコロイドとフェイズシフト装甲が併用できない理由として、磁場によってコロイドを定着させる事を挙げた資料もみられる[14]。また、スラスターなどを使用すると熱源探知が可能になってしまう他、水中ではコロイド粒子が流出してしまうため使用できない。PS装甲同様に電力消費が著しく、ブリッツガンダムの場合連続80分間という使用時間の制限がある
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