投稿2作目はMG百式壊です。百式を元にしたアレンジ具合が実に格好良く、以前から組んでみたかったキットの1つでした。
本キットはToshiyaさんとNAOKIさんによるコラボ作品「灰銀式」がベースとのこと。原型に近い形状のまま商品化してくれてありがとうバンダイ。
今回は形状の大きな変更を制限し、灰銀式の造形や百式本来のシンプルな格好良さを引き出す事を第一に、整面と研ぎ出しを特に力を入れて仕上げています。
以下、写真と共に各工程を振り返りたいと思います。
今回はサーフェイサー無しの鏡面仕上げとするため、下地処理の番手は320→600→800→1000→2000の順に変更しました。ここでやすりの親父が大活躍。角や面も満足の仕上がりです。
そういや接着剤の瓶が机上で倒れ、脚部やバインダーがお亡くなりになったのもこの頃でした。長く再販のない本キット、部品注文の在庫が残っているとは知るよしもなく、数日死んだ魚の目をしてました。
次は塗装工程です。メインはブルーゴールド、塗り分けにスターブライトゴールド、シャンパンゴールドを控え目に使い外装にメリハリをつけました。胸部/バックパックはダークブルーイッシュパープルとグレー5の混色、最後まで配色候補に残ったサファイアブルーパールも一部に使用し、仕上げはつや消しで。足底は黒下地からのプライマリーメタリックレッドで金属感のある暗赤色とし、内部フレームと共に半光沢処理を行っています。
デカールは元キットの百式壊版から、同型の金メッキ外装を持つ百式ライズカイン版に変更しています。
こうして配色だけでなく機体のマーキングや型式番号までライズカイン仕様に。後日、作品のタイトルをどうするかという非常にどうでもいい悩みで頭を抱える羽目になりました。
大型化されたバインダーがまたいい感じです。
ところで、灰銀式の背面だけはどこをどうやっても画像が見当たりません。こうして『原型のデザインが不明→背面に限りちょっとだけ手を加えて良し』と都合のよい解釈がマイルールに追加され、イメージを壊さない範囲でいくつか改修を行いました。詳細は後ほど紹介させていただきます。
研ぎ出し用のクリア吹き付けはデカール段差分の厚みを確保したかったのですが、砂吹き2回、通常吹付け3回目で微細な凹凸の角が若干緩くなってきたため終了としています。角の鋭さを維持する方が優先順位が上だったので、この続きは曲面がキレイなキュベレイダムドで改めて挑戦してみたいものです。
その後、デカール上のクリアを削る事で段差はほぼ目立たなくなったため、ひとまずの目的は達成できたということにします。
最後の研ぎ出しは神ヤス6000→8000→10000→タミヤコンパウンド(仕上げ目)→ハセガワのセラミックコンパウンド→同コーティングポリマーの順に使用しました。段階を追うごとに深くくっきりとした反射に仕上がる様にいちいち感動が止まりません。浮かれて角の塗膜やデカールまで削がないよう、家に帰るまでが遠足と念仏を唱えて作業してました。
ここからは部位ごとに改修箇所をご説明します。
ツインアイはクリアパーツの裏にデザインが彫り込まれていて塗装で隠れてしまうので、プラ板で自作しています。2本のアンテナの1つはHIQパーツ、もう1つは ICソケットを基部に、マスト部を虫ピン(0.6㎜)で制作した自作品です。センサーは蛍光塗装後にHIQの透過ミラージュグリーンシール。通常照明でも偏光・反射効果で見栄えするため、非発光状態でも楽しめます。
胸部はプラ板でディテールを追加しましたが、原作イメージを崩さない改修とはなかなか難しいものですね。それっぽい形状の追加装甲を接着するも、違和感から大半を剥がす事に。説得力のある装甲のアレンジは今後の課題になりそうです。その他、メタルパーツや蛍光塗料を使ったワンポイントを追加しました。
肩の凹部にディテールを追加しました。手のひらが若干大きく感じたため、三角屋さんのハンドパーツに変更。細部へのこだわりに溢れた逸品です。シールドの接続孔は他キットからディテール入りパネルを切り出して塞ぎ、丸モールドにメタルパーツ追加。動力パイプは塗り分けのため一旦切り離し、塗装後に再接着しています。ちなみに太いモールドの黒やクリアレッドはエナメル塗料です。ラッカーの重ね塗りに最後まで耐えてくれてありがとう。
腰部もアレンジが実にかっちょ良いです。
脚長化されたキットに見劣りしないボリュームを背面に持たせるため、MGゼータver.ka 2.0のリアスカートと自作パーツを組み合わせました。目立たなければ許されようという何とも後ろ向きな精神で楽しく改造させてもらいました😆
脚部はスラスターを更に重ねた特徴的な構造になっています。この部分を可動させるため元の接続を取り払い、3mmの穴を開けランナーをぶっ差して軸で保持する方法に変更しました。
むき出しの脚部フレームに百式の魂が宿ると勝手に思い込んでいるので、関節やシリンダーも納得いくまで塗り直し、デカールで情報量を追加。丸モールドは穿孔しシルバーで塗装したボルトを埋めるなど愛情たっぷりに仕上げています。
バックパックに三角屋さんのバーニアを接続しICソケットを追加しました。灰銀式に無いドラム式バーニアは、ナイチンゲール制作で未使用のプロペラントタンクに置き換えました。他にもカラーチップや、重機らしさの演出に追加ケーブルをタンクに接続、装甲の隙間を自作パーツで埋める等の加工をしています。
しかしMGのフレームは重々しい兵器感があって本当にいいですね。外装で隠れるのがもったいないです。
武装類です。ギミック展開後のライフルは格好いいのですがロマン溢れる全長のため、なかなか百式と一緒に画角に納まってくれません。銃口を拡張し金属部品を埋め込む等こだわりを持って仕上げましたが、ただの1枚すらまともに写ってないという。
余剰のビームサーベルで塗装テストを行いましたが、今のとこ乳白グラデーション塗装が1番それらしい仕上がりになってくれています。このまま今後の定番になりそうです。
今回は整面処理を中心とした基本工作と、原型のイメージを特に大切に作成しました。そういった点が少しでも印象に残る作品となったなら嬉しく思います。
なお、乾燥の待ち時間で少しずつ作業を進めていた次作のRE/100リントヴルム。今度は遊び心を持って遠慮なく外観に手を入れたいと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
コメント
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もういつものやり取りでの口調でコメントしちゃうね🤣
完成おめでとう!niceリカバリー!👍細かいところまで手の入った作品にただただ頭が下がる思いです🙇♂️
金色の色味も機体に合っていて格好良い!🤩次回作もリントヴルムとの事でめちゃくちゃ楽しみです!
また色々と談義しましょーꉂ🤣w𐤔
いつもありがおおぉぉぉぉぉ!
光沢もなかなかいーよ。ピカピカな部品を音立てて磨くのってなんか心が洗われる気がする(笑)
というわけで欲さんのナイトオブゴールドも超楽しみにしてます。┏○))
コメント失礼します。
ライズカイン私も欲しいのですが手に入らない😅😅
それにしても、もりそばさんの作品は素晴らしいです。こんなふうに作りたいけど、作る道筋が全く見えないし、想像すら難しいです。
少しでも近づけたらと、精進していこうかと思います。
いやぁ、やっぱかっこいいなぁ😻😻
ライズカイン本当に再販掛からないですね…。私もどうしても欲しかったので、組立済ジャンク品を購入して手直ししました。
至る所が接着剤で意味無く固定されてて地獄を見ましたが、振り返ればそれも楽しかった気がします😂
出来映え云々は素体の完成度の高さだと思っていますが、有難いコメントをいただき感謝しております┏○))
自分が満足いくまで手間暇惜しまずじっくりと。
年3〜4体ほどを目安に制作しています。
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