MG1/100МS-07B グフ[カットモデル・メカニックモデル/電飾仕様]

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■内部メカの塗装 内部メカとしての説得力を塗り分けで演出してみました。塗料は全てラッカー系を使用し、ウッドブラウン+ホワイトで自作したウォームグレーを基調として、ホワイト、MSグリーン、ブルーグレー、ブラウンで塗り分けています。同じ色を隣り合わせさせない立体パズルだと思いながらパーツのブロックごとに塗装し、細かい部分は極細の面相筆で丁寧に彩色していきました。ただし、部品ごとの単色での塗り分けだけでは、プラモデルとしてのパーツ構成が透けて見えてリアリティを損なうため、肩アーマーや腰部サイドアーマーはマスキング塗装により細かい塗り分けを行い、面の情報量を増やしています。

■内部メカの塗装
 内部メカとしての説得力を塗り分けで演出してみました。塗料は全てラッカー系を使用し、ウッドブラウン+ホワイトで自作したウォームグレーを基調として、ホワイト、MSグリーン、ブルーグレー、ブラウンで塗り分けています。同じ色を隣り合わせさせない立体パズルだと思いながらパーツのブロックごとに塗装し、細かい部分は極細の面相筆で丁寧に彩色していきました。ただし、部品ごとの単色での塗り分けだけでは、プラモデルとしてのパーツ構成が透けて見えてリアリティを損なうため、肩アーマーや腰部サイドアーマーはマスキング塗装により細かい塗り分けを行い、面の情報量を増やしています。

■内部メカのディティール追加外装甲と同様に内部メカにもデカールを貼ったり、HIQPARTSの金属製パーツでディティールを追加したりと細部にこだわって仕上げました。腹部側面や股間ブロック等、内部メカと装甲の隙間やモールドが無い箇所については、プラ板やプラ材を切り出してディティールを追加しています。内部メカのマーキングは、1/144スケール用のデカールを使用することで精密感の向上をねらい、レッドのコーションマークを所々配置することで良いアクセントになったと思います。

■内部メカのディティール追加
外装甲と同様に内部メカにもデカールを貼ったり、HIQPARTSの金属製パーツでディティールを追加したりと細部にこだわって仕上げました。腹部側面や股間ブロック等、内部メカと装甲の隙間やモールドが無い箇所については、プラ板やプラ材を切り出してディティールを追加しています。
内部メカのマーキングは、1/144スケール用のデカールを使用することで精密感の向上をねらい、レッドのコーションマークを所々配置することで良いアクセントになったと思います。

■台座 キットには台座が付属していないため、サイズ的に丁度良いタミヤのディスプレイベース・スモール(148mm×108mm)を使用しました。格納庫の一部に見立ててパネルラインのスジ彫りを入れ、下地をグレーサフで塗装した後、油彩によるドッティングにより複雑で奥深い色味を出しています。雰囲気としては、ザンジバルの格納庫をイメージしています。使用したデカールは、ジオン公国章はガンダムデカール1/100ギャンから流用し、文字はスジボリ堂のチッピングデカールを使用しました。

■台座
 キットには台座が付属していないため、サイズ的に丁度良いタミヤのディスプレイベース・スモール(148mm×108mm)を使用しました。格納庫の一部に見立ててパネルラインのスジ彫りを入れ、下地をグレーサフで塗装した後、油彩によるドッティングにより複雑で奥深い色味を出しています。雰囲気としては、ザンジバルの格納庫をイメージしています。使用したデカールは、ジオン公国章はガンダムデカール1/100ギャンから流用し、文字はスジボリ堂のチッピングデカールを使用しました。

■つや消し塗装 仕上げとして、水性塗料のつや消しをプロユースシンナーで希釈してオーバーコートしています。これは、「水性塗料のつや消しをシンナーで溶いて吹き付けると、物凄くつや消しになる」といった記事を模型誌で見たことがあったため、実践してみたものです。乾燥後の塗装面は完璧なつや消しとなり、仕上がり状態は良好でした。

■つや消し塗装
 仕上げとして、水性塗料のつや消しをプロユースシンナーで希釈してオーバーコートしています。これは、「水性塗料のつや消しをシンナーで溶いて吹き付けると、物凄くつや消しになる」といった記事を模型誌で見たことがあったため、実践してみたものです。乾燥後の塗装面は完璧なつや消しとなり、仕上がり状態は良好でした。

内部フレームの可動機構はそのまま残しているため、完成後も自由に動かしてポージングできます。

内部フレームの可動機構はそのまま残しているため、完成後も自由に動かしてポージングできます。

■ノズル 背面に2基あるノズルは、HIQPARTS製の金属部品STDスラスター(ノーマル8.0mm)に置き換えました。ラッカー系のクリアーオレンジとクリアーブルーをランダムに薄く吹き付けることにより、焼けた状態や使用感を演出しました。

■ノズル
 背面に2基あるノズルは、HIQPARTS製の金属部品STDスラスター(ノーマル8.0mm)に置き換えました。ラッカー系のクリアーオレンジとクリアーブルーをランダムに薄く吹き付けることにより、焼けた状態や使用感を演出しました。

本機の主な改造点等についてまとめてみました。

本機の主な改造点等についてまとめてみました。

■電飾 モノアイ周辺、コクピット内の天井・前面・左右のコンソールパネルに電飾を仕込みました。使用した商品は、ワンダーウェイの「W-PARTS  LEDモジュール(磁気スイッチ付) リードタイプ 点灯3モード」の青と黄であり、3か所を同時で光らせることができます。磁石をボタン電池ボックスに近づけることにより、簡単にオン・オフの操作をおこなうことができ、点灯パターンは「①点灯→②高速点滅→③ゆっくりとした点滅→④消灯」の順に切り替わります。ボタン電池(CR927/3v)ボックス兼スイッチはランドセル内部に設置しました。

■電飾
 モノアイ周辺、コクピット内の天井・前面・左右のコンソールパネルに電飾を仕込みました。使用した商品は、ワンダーウェイの「W-PARTS  LEDモジュール(磁気スイッチ付) リードタイプ 点灯3モード」の青と黄であり、3か所を同時で光らせることができます。磁石をボタン電池ボックスに近づけることにより、簡単にオン・オフの操作をおこなうことができ、点灯パターンは「①点灯→②高速点滅→③ゆっくりとした点滅→④消灯」の順に切り替わります。ボタン電池(CR927/3v)ボックス兼スイッチはランドセル内部に設置しました。

ランドセルの近くに磁石を近づけることにより、頭部とコクピットを点灯させることができます。モノアイそのものが光ると対象物を見ることはできないのでは?というこだわりから、モノアイの上部が光るように工作しました。コクピットは天井、前方、左右のコンソールが光ります。

ランドセルの近くに磁石を近づけることにより、頭部とコクピットを点灯させることができます。モノアイそのものが光ると対象物を見ることはできないのでは?というこだわりから、モノアイの上部が光るように工作しました。コクピットは天井、前方、左右のコンソールが光ります。

■左腕 肩アーマーはスパイクをヤスリで先鋭化し、中央で切り離して内部フレームが見えるように加工しました。ピンバイスによる開口やスジボリ、金属部品の取付等によりディティールを追加しています。フィンガー・バルカンにはHIQPARTS製の「イージーガンマズル(1.5mm)」を取り付けました。

■左腕
 肩アーマーはスパイクをヤスリで先鋭化し、中央で切り離して内部フレームが見えるように加工しました。ピンバイスによる開口やスジボリ、金属部品の取付等によりディティールを追加しています。フィンガー・バルカンにはHIQPARTS製の「イージーガンマズル(1.5mm)」を取り付けました。

■左脚部 大腿部の前側、ひざ下、スネのサイド、足の甲の装甲を取り外したままとし、内部メカやフレームを露出させました。細かい塗り分けやマーキングにより、精密感のアップを狙いました。

■左脚部
 大腿部の前側、ひざ下、スネのサイド、足の甲の装甲を取り外したままとし、内部メカやフレームを露出させました。細かい塗り分けやマーキングにより、精密感のアップを狙いました。

■右脚部 左脚部と対比させるため、外装甲を装着しています。大腿部の後ろ側と足の甲の一部を取り外し、内部メカやフレームが見えるようにしました。

■右脚部
 左脚部と対比させるため、外装甲を装着しています。大腿部の後ろ側と足の甲の一部を取り外し、内部メカやフレームが見えるようにしました。

■フィギュア 製作したフィギュアは、ランバ・ラル、クラウレ・ハモン、ランバ・ラル(ノーマルスーツ/着座)の3体で、無改造のまま使用しました。パーティングラインをヤスリで丁寧に消し、極細の面相筆によりラッカー塗料で塗装後、エナメル塗料のダークブラウンでスミ入れしています。遠目で見てもキャラクターが判別できる素晴らしい造形であり、ベースに配置することでグフの巨大感を演出できると思います。

■フィギュア
 製作したフィギュアは、ランバ・ラル、クラウレ・ハモン、ランバ・ラル(ノーマルスーツ/着座)の3体で、無改造のまま使用しました。パーティングラインをヤスリで丁寧に消し、極細の面相筆によりラッカー塗料で塗装後、エナメル塗料のダークブラウンでスミ入れしています。遠目で見てもキャラクターが判別できる素晴らしい造形であり、ベースに配置することでグフの巨大感を演出できると思います。

■外装の加工 キットのパーツ分割をそのまま生かしていますが、カットモデルとしての見せ場を作るため、胸部装甲・股間装甲・左肩アーマー・両足の甲の各パーツを中央でカットしてメカの露出を増やしました。切断はハイパーカットソーを用いたり、BMCタガネでスジを彫り込んでからエナメル溶剤を流し込んで割ったりし、断面をヤスリで整えました。

■外装の加工
 キットのパーツ分割をそのまま生かしていますが、カットモデルとしての見せ場を作るため、胸部装甲・股間装甲・左肩アーマー・両足の甲の各パーツを中央でカットしてメカの露出を増やしました。切断はハイパーカットソーを用いたり、BMCタガネでスジを彫り込んでからエナメル溶剤を流し込んで割ったりし、断面をヤスリで整えました。

■外装の塗装広い面のエアブラシ塗装と極細の面相筆による細部の塗り分けはラッカー系塗料を用い、スミ入れとウォッシングにはエナメル系塗料を使用しました。まず、メカサフヘヴィにより外側と内側の両面に下地塗装を行った後、スパイク・腰部アーマー・脚部にホワイトを部分塗装し、0.4mm幅と0.7mm幅のマスキングテープを使い分けてラインとなる部分にマスキングを行いました。乾燥後、メカサフヘヴィをライン上に吹いて下地の色を均一化した後、全体を「東雲ブルー」で塗装しています。ベタ塗りは避け、各面の下側には濃いグレーが残るようにエアブラシの吹き付け加減をコントロールしました。なお、外装がより立体的に見えるように、東雲ブルーにホワイトを足して各パーツの上面にハイライトを吹き付けています。渋めの色彩による単色塗装により、ミリタリーテイストが高まったと思います。

■外装の塗装
広い面のエアブラシ塗装と極細の面相筆による細部の塗り分けはラッカー系塗料を用い、スミ入れとウォッシングにはエナメル系塗料を使用しました。まず、メカサフヘヴィにより外側と内側の両面に下地塗装を行った後、スパイク・腰部アーマー・脚部にホワイトを部分塗装し、0.4mm幅と0.7mm幅のマスキングテープを使い分けてラインとなる部分にマスキングを行いました。乾燥後、メカサフヘヴィをライン上に吹いて下地の色を均一化した後、全体を「東雲ブルー」で塗装しています。ベタ塗りは避け、各面の下側には濃いグレーが残るようにエアブラシの吹き付け加減をコントロールしました。なお、外装がより立体的に見えるように、東雲ブルーにホワイトを足して各パーツの上面にハイライトを吹き付けています。渋めの色彩による単色塗装により、ミリタリーテイストが高まったと思います。

■外装のデカール ガンダムデカール、アンプコーションデカール、ヴェルテクスデカール、モデラーズデカール、ロボデカール等からチョイスし、”粗密”を意識しながら貼り付けました。意識的に色はホワイトのみとしました。本キットは1/100スケールですが、精密感やリアリティの向上をめざして、1/144スケール用のデカールも織り交ぜてみました。

■外装のデカール
 ガンダムデカール、アンプコーションデカール、ヴェルテクスデカール、モデラーズデカール、ロボデカール等からチョイスし、”粗密”を意識しながら貼り付けました。意識的に色はホワイトのみとしました。
本キットは1/100スケールですが、精密感やリアリティの向上をめざして、1/144スケール用のデカールも織り交ぜてみました。

コメント

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  1. 豆じろー 1分前

    こ、これは楽しすぎます!!!

    旧キットのメカニックモデルに憧れた子どもの頃を思い出してワクワクしました。

    最高です✨

    • 豆じろーさん、ありがとうございます!温かいお言葉をいただき、感謝感激です。励みになります。
      書籍「マスターグレード ガンプラがもっと上手く作れるようになる本」に刺激を受け、「モデルグラフィックス」誌のグフ特集や「HOW TO BUILD GUNDAM」に掲載のカットモデルの作例、大河原先生の設定画等を参考に製作しました。
      グフは普通に組み立てるだけでもカッコいいですが、内部まで作りこむことで一味違った魅力を味わうことができました。

       

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