旧キット1/144 ドダイYS

新年最初のGUNSTAエース「お年玉号」です!!

『宇宙の挽歌』は祝一周年を迎えました

(´∀｀∩)↑age↑

これも普段から見てくださる皆さんのおかげです!ありがとうございます!!2025は本編のサイドストーリー特別編からスタートします。

そして、今回は表紙コラボ2名をお迎え致しました!

GUNSTAの有名ビルダー、meg-oceroさん、ろぶやんさんです!お二方には事前にオファーさせていただき、今回ご出演となりました〜、拍手〜

(∩´∀｀)∩

どちらの方もガンプラの腕はもちろん、デジラマ物語も抜群!

meg-oceroさんはギラ・ズールをベースにカスタム!まさかあの子がパイロットになり、様々な人物に繋がるとは…!!前の2作品もハイレベルな作品で秀逸な3部作は必見でございます！

ろぶやん氏はポケ戦より第1話を主体としたハイゴッグの活躍!ディテールアップされたハイゴッグが寒ジムを〜!?私のエース年末特別号の最初に入ってもらいたいです!

まだ見てない方はぜひ遊びに行ってください〜

お力を借りると表紙が映えますね〜。お二人共ありがとうございました!!m(_ _)m

引き続き表紙コラボの方、募集しております!

では宇宙の挽歌特別編episode1、デジラマストーリー行きます！

UC:00079、11月末。ジオン軍はマッドアングラー隊により地球連邦軍本拠地ジャブロー基地攻略の足掛かりを見つける。そこでジオン軍は北米キャリフォルニア・ベースから多数の戦力を投入し基地陥落に挑むが、戦局は既に宇宙に移ろうとしていた。そんな中、ジオン地上軍最後の起死回生をかけるその影で奮闘する者達がいたのである。彼らは元ジオン地上軍試験隊。新型MS開発の成果が残せず戦局の悪化から隊は解散させられると、実戦部隊へと編成され半ば捨て駒の様な任務に着かされる。ジャブロー攻略戦における地球連邦軍後方支援基地への陽動。敵基地に仕掛けるには決して充分な戦力とは言えず、敵の規模も知らされていない。鋼鉄の巨人達はドダイYSに乗り、基地から飛び立つと目的地である北米の地球連邦軍オーガスタ基地へと向かった。

ではどうぞ〜！

「こちらストークリーダー、ウィンド。ジャッカル、オペラ、ファイア、ピクシー、ソードへ。高度3.2から2まで降下。フルード・シックス。ブルズアイアタックまで210秒」

MSを搭載した6機のドダイYSは厚い雲を抜けると、地表の景色が徐々に近づき始める。それぞれ緩やかに高度を下げるとリーダーからの指示にあった定位置へと動く。

「こちらリンドヴルムリーダー、キラー・ビー。ストークリーダー、ウィンドへ」

「こちらウィンド。何か?」

「色々世話になったな」

「よせよキラー・ビー。遺言か?」

「いや、ただ言いたくなっただけだ。他意はないさ」

「まあ今回の任務は不明瞭な事が多いのは確かだ。今頃本隊は南米の辺りを飛んでいる」

「接触回線だから言うが、どちらもハズレくじだろうな」

「……、噂じゃザビ家のプリンスも勇猛果敢に突撃して玉砕したと。無謀な戦いはもはやザビ家の…いやジオン地上軍の美学か」

「人柱の上に成り立つ革新なんてものは存在しない…。そんな事は俺が一番良く知っている」

コールサイン、キラー・ビーはスロットルを力強く握り締めコクピットのメインモニターの一点を見つめる。

「あれは事故だろ?…と言っても慰めにならんな。だが、アンタはソイツの分まで必ず長く生きろ。その手伝いはしてやる」

「…ふっ、随分な口説き文句だな」

「時間は守れよ。俺は待たされるのが嫌いなんだ。じゃあな」

ストークリーダーは通信を切った。

「こちらリンドヴルムリーダー、キラー・ビー1より全機へ。高度2000フィートまで降下後、ドダイによる敵基地爆撃が始まる。対地ミサイル掃射後に我々も降下。敵基地を叩く」

このMSリンドヴルム隊を指揮するビリー・ウォン・ダイク大尉は、コクピット内でモニターに敵基地攻撃開始時刻のタイマーをセットすると、レーザー通信で各MSに転送し共有する。

「こちらグラディエーター2、キラー・ビー1へ。よろしいですか?」

コールサイン、グラディエーターのラカン・ダカラン少尉が聞く。

「迎撃機が来た場合は我々のグフが護衛をしザクはあくまで基地施設破壊優先でよろしいのですね?」

「ああ、機動力の優る07が盾となりバズーカ装備のザクの道を切り開いてやれ」

「…了解」

ラカンは短く返事をすると、それ以上は聞かなかった。するとビリーは話を続ける

「事前のブリーフィングでも言ったと思うが、敵戦力については不明だ。俺にも何が出てくるか分からないが、連邦内では研究施設が中心の支援基地らしい。戦力は規模から言って航空、地上共に1個中隊程度と思われる」

「思われる…ですか…」

若い下士官の隊員がボソッと呟いた。

「各員、懸念はあるだろう。我々は地球に降りてから多くの同志を失ってきた。だが俺達が今日まで生き延びてきたのもまた事実だ。俺達は選ばれた人間だ。だから生きて必ず宇宙に還してやる!」

各隊員は黙ってビリーの言葉に耳を傾ける。

「これから主戦場は宇宙になる。この作戦が終了後、我々はキャリフォルニアベースに向かうが、ここで戦果を上げれば宇宙に上がれるだろう」

「…宇宙に帰れるんですか?」

「ああ、ジャブロー攻略の影の立役者だ。休暇とは行かんだろうが、宇宙に上がり新たな場所が与えられるだろう。最も今よりマシかは保証できんがな」

「宇宙に帰れるなら充分です!もう空を見上げなくていいんだ…」

涙ぐむ若い下士官に周りも伝播し感情が高まる。だがラカンは口を真一文字に表情を変えず聞いていた。

「だから必ず生きろ!これは命令だ!各員降下準備!」

ビリーは隊員を鼓舞すると、プライベート通信に切り替えラカンに通信する。

「ラカン聞こえるか?」

「何でしょう?」

「作戦中のプライベート通信はご法度だが、万一の時は頼んだぞ」

「了解です」

「少尉はあまり口数が多い方ではないが、考えている事は分かる」

「隊の士気にも関わります。不用意な発言はできません」

「マ・クベしかりお偉方、特にザビ家シンパの連中はとうにこの地球から逃げ出してしまった。地上軍は既に風前の灯だ。ジャブロー攻略も宇宙が主戦になるまでの時間稼ぎでしかないからな」

「………」

「だから今の内に若い彼奴等や少尉には宇宙に帰り、また大切な人に会ってもらいたい」

「……大尉、貴方は重たい十字架を背負っていらっしゃる。貴方がそれを降ろす為にも貴方が宇宙に上がるべきです」

「…フランクの家族には合わす顔がない。俺はこの十字架を死ぬまで背負うさ」

ビリーの言葉には、他人には分からない底知れぬ重さがあった。

「ストーク、フルードシックスコンプ。ミサイル発射用意」

全てのドダイが定位置に着くと、攻撃目標にミサイルの照準を合わせる。望遠カメラとレーザー測量器で主に基地の滑走路や司令部施設と思われる建物に狙いを定める。

「ストークリーダー、ウィンド。ミサイル1から8番全て発射!全機攻撃開始!!」

ドダイ全機は号令により、腹に抱えたミサイルを全て発射すると無数に伸びる白煙が空を駆け抜ける。

「……では次は我々の番だ」

ビリーはこれを合図に命令をだす。

「リンドヴルム隊全機降下!!敵基地へ攻撃を仕掛ける!!」

「降下っ!」

リンドヴルム隊のグフ4機、ザクⅡ2機は空中でそれぞれドダイから離れて行く。離れる時はドダイがバランスを崩さない様に、MSは後ろに倒れる形になる。ジャンプするように跳ねるとドダイにも反動が伝わり最悪墜落しかねないからだ。彼らはそれを心得、可能な限り丁寧な離脱をした。離れてからMSは直ぐ様、姿勢を整える。リンドヴルム隊のMSには降下用パラシュート等はなく、ドダイに限界まで降下してもらいMS自身のスラスターで軟着陸をする。その時、自由落下により身体が宙に浮いたように軽くなるが、その反面重力に逆らうスラスター噴射時は途轍もないGがパイロットを襲う。各員は高度計に集中しながらその時を待つ。

「ミサイル多数接近!!着弾まで36秒!!」

「多数とは幾つだっ!?」

「分かりませんっ!」

「とにかく迎撃しろっ!!」

オーガスタ基地指令部はドダイからの不特定多数のミサイル攻撃に泡を食ったように慌てていたが、対空自動迎撃システムがミサイルを捕捉する。すると対空バルカン砲が火を吹いた。基地の様々な場所に配置されており毎秒75発で撃たれる弾丸がミサイルを狙う。そして唸る回転音と共に放たれた弾はミサイルを次々に撃ち落とし、空には赤く燃えあがる炎と濃煙が立ち込めた。それでもドダイの圧倒的な手数により滑走路と基地施設に着弾を許してしまう。

「第1滑走路ミサイル着弾!」

「被害状況確認急がせろ!、第一種戦闘配置、基地守備隊出れるヤツは出撃だ!!」

「ストークリーダー、ウィンド。ジャッカル、オペラ、ファイア、ピクシー、ソードへ！頭を上げろっ!対空砲火の餌食になるなよっ!!」

ドダイはMS降下後、着弾を確認する前に機首を上げ高度を取る。こちらも重力に逆らうように上昇する為、パイロット達はGと戦う。ミサイルがなくなりMSも離れた為、機体が軽くなるとレバーを限界まで引き急上昇すると対空砲の射程外まで出る。

「インターセプター(迎撃戦闘機)はいないようだな」

「ええ、もしくは既に出払って我が本隊に向かっているのかもしれません」

「その可能性はあるな。全く、俺達は運が良いのか悪いのか…」

非武装となったドダイは予定ポイントでのMS隊と合流時間まで上空を旋回する。迎撃機がいない事からその間は上から索敵し地上MS隊のアシストを行う。

「…距離1000。スラスター全開」

ラカンはスロットルレバーを押し込み全てのスラスターを噴射させる。それとほぼ同時に身体には巨大な岩が押し潰すように重圧が掛かり、生半可なパイロットではこれに耐えられず気を失ってしまう。だがコールサインさながらラカンの強靭な肉体はこれをものともせず耐えた。

「…距離200、150、100、50、…着陸」

脚部が衝撃を和らげるよう着地と同時に関節部分を屈曲させる。轟音と共に砂煙を舞い上げグフは着陸したが、直ぐ様戦闘態勢に入る。これだけ砂煙を上げればレーダーだけでなく、目視でも敵に位置を知らせているようなものだ。ラカンは敵基地を座標中心に周囲の状況を確認する。

「敵MS3、車両1、接近中。降下中に見えた連中か」

接触の早さから恐らく基地からスクランブルで出たのではなく、警戒中の部隊と遭遇戦になったと考えられる。

「こちら基地守備隊第2小隊!航空機から降りた敵MS隊と交戦開始!増援求む!!」

オーガスタ基地周囲をパトロールしていた陸戦型ジムの小隊が、無防備になる着地を狙い舞い上がる砂煙に向け射撃をする。深い砂煙により姿が見えないが目測でとにかく先手を打とうとする。

「こういうときはサーモ(熱源探知)だろうに…」

ラカンは射撃が定まっていない事から敵が焦っていると判断し、煙を利用し回避した。

「全機怯むなっ、怯えたやつから死ぬぞっ!!グフは前にっ!!一気に行くっ!!」

ビリーは全員に通達すると既に1機の連邦軍MSを撃破していた。脇腹をやられた陸戦型ジムはぐらつくと膝から崩れ落ち小さな爆発を繰り返し黒い煙を上げる。

「まだ基地から増援は出てこないようだな」

ビリーは指揮官ながら隊の士気高揚の為に先陣を切り、グフを走らせる。陸戦近接格闘に特化したグフはザクより機動力に勝り強襲作戦には向いている。だが対MS装備が多い点から大型施設の破壊等には火力不足は否めない。よって拠点制圧作戦では僚機に高火力装備のMSや戦車、爆撃機との連携が必要不可欠である。今回はドダイの先制爆撃からグフが突破口を作りバズーカ装備のザクが敵重要施設を破壊する算段だ。

「………!!」

ラカンも隙を見て砂煙から飛び出すと左手の5連装フィンガーマシンガンでジムに応戦する。弾は幾つかジムに当たるが、撃墜まで至らない。距離が少しばかり遠いのと、この陸戦型は通常のジムより装甲が厚い。

「行くぞぉぉっ!!!!」

ラカンもヒートサーベルを抜き、気合いを入れ叫んだ。

「オーガスタ司令部へ！こちら第2小隊レトリバー4！敵MSはグフが4、ザクが2！1番機が沈黙!?2番機もっ!?至急増援をっ…、う、うあぁぁっっ!?」

戦闘支援車両は次々に倒される友軍機を前にパニックになる。生身の人間が見える訳ではないが、グフ4機からは凄まじい気迫が伝わってくる。彼らは自分達が負けると思っていない。その気迫に押された連邦軍は恐怖を覚えた。

「ちょっと敵襲って何です?」

レーチェル・ミルスティーンはシャトルのコクピットから宇宙港管制官に聞く。

「ジオンのMSと爆撃機が基地付近に現れたようでして」

「基地周囲の索敵網はどうなっているんですか?」

「私に言われましても管轄外ですよ、中尉…」

レーチェルの口調は丁寧であったが何とも言えぬ圧力があった。

「まさか、移送がジオンにリークされていたなんて事はないでしょうね?」

「あまり私を虐めんでくださいよ、中尉?」

「コーウェン准将にも困ったものですわ。私だって地上部隊で手一杯ですのに」

「どこも人手不足なんですよ。特に貴方のような優秀な方は喉から手が出る程欲しいですから」

「あら、煽てても私の気持ちは揺らぎませんのよ。もしマスドライバーがやられたら……解りますね?」

管制官は唾を呑む。容姿端麗で仕事ができると評判のレーチェルだが、つくづく喰えない人だと溜め息をついた。

「あるじゃないかっ!!コイツで行かせてもらうぜ!!」

ノーマルスーツ姿のフォルド・ロムフェローはヘルメット片手にエレベーターから待機中のジムに乗り込んだ。

「中尉っ、それはまだオーバーホールが終わったばかりでチェックがっ!?」

整備兵は慌てて答えた。

「なら安心だ。火は入るな。弾や使える武器は?」

「全く聞いちゃいないんだから。バルカン砲は装填済みです。それと武器はビームガンとバズーカを用意してます」

「ならビームガン借りてくぜ。俺がフォワード、ルースはバズーカで俺のアシストだ！」

「勝手に決めるなフォルド」

「ちょっ、カッセル中尉もいつの間にっ!?」

もう1機待機していたジムにはルース・カッセルが既に乗り込んでおりコクピットハッチを閉めるとシステムチェックをしていた。

「勝手なのは貴様ら二人だっ!!」

出撃で慌ただしいMS格納庫に、基地守備隊指揮官が走って現れた。

「お前達はジャブローの戦艦への異動が命じられてミデアに乗っているんじゃないのか!?」

「仕方ないじゃないですか司令官殿。これじゃ俺達のミデアも出れないし、MSパイロットが輸送機の棺桶なんて死んでも死にきれないですよ」

フォルドはヤレヤレと呆れながら話す。

「五月蝿いっ!基地の防衛は守備隊に任せておけばいい!!」

「ですがフォルドの意見も一理あるでしょう?我々のミデアだけでなく宇宙港でシャトルも発進を控えている筈です。あれもジャブロー本部、コーウェン准将の肝入りでしょうに。本当に何かあった時は目も当てられませんよ」

「何で貴官がそんな事を知ってるんだ!?」

守備隊指揮官はバツの悪い顔を隠せなかった。

「そりゃ俺達ガンダムのテストパイロットだからですよ。あれについても聞いてますよ」

フォルドは自慢げに言う。守備隊指揮官は埒が明かないと判断し一旦うつむくと指示を出す。

「クソッタレ!!前には出過ぎるなよっ!お前達をジャブローに送るのも重要な任務なんだからなっ!」

「了解!フォルド・ロムフェロー、ジムコマンド出るぜ!」

フォルドは意気揚々とジムを歩かせ格納庫から出ていく。

「英断ですよ。始末書はジャブローから送ります!ルース・カッセル、ジムコマンド行かせてもらう!」

後を追うようにルースのジムも歩くとハイパーバズーカを手に取った。守備隊指揮官はそれを歯を食いしばりながら見て地団駄を踏んだ。

そして2機のジムは前線へ向かうと、また1人格納庫に厄介な来客が現れた。

「私が使えるモビルスーツはないのかいっ!?」

〜to be continued〜

新年新作ご覧いただきました皆様ありがとうございます！

ヽ(=´▽`=)ﾉ

いかがでしたか?早速名前が出ていていましたがおさらいです。ビリー・ウォン・ダイク、ラカン・ダカラン、レーチェル・ミルスティーン、フォルド・ロムフェロー、ルース・カッセル、全て分かる方はガンダム検定1級ですwww

一年戦争のラカン・ダカランについてはGUNSTA内で有名なモトッチさんがガンプラストーリーを作られ、物語が繋がっているので、そちらもご覧ください！

(((((((((((っ･ω･)っ ﾌﾞｰﾝ

特別編は本編の第三幕、第四幕を繋ぐ物語ですが、前のケリィさんの影響もあり、公式既存キャラクターのお祭り要素もあります。あともう2人出る予定ですのでお楽しみに〜

ではガンプラ紹介!旧キットドダイYSです。特に改造してませんが基本的な接着合わせ目消し、塗装、墨入れ、ウェザリングです。旧キットは中々手に入らないので、激しくいじるのは躊躇うのです

(^_^;)

後ろはバーニアをちょっと付け足してます。

他にも対空砲台やシャトルも作ったんですがオマケ小道具程度で出します。シャトルはガンプラじゃなくデカールのみ公式です

（；^ω^）

年末は罪(詰み)を軽くするのに突貫で作り、改造はせず基本に近い組み立てでノーマルな物が中心です。ですのでオリジナルはないですが物語中身で盛り上げます!

正月休み、時間を持て余す方がいらしたら、宇宙の挽歌他、過去作もあります見ていってください

(^O^)v

今回はお年玉号なんで通常の2月号は今月出せればと考えてます。

∠(｀・ω・´)

次回はHGUCリヴァイブのグフをご紹介予定です!

また見てくれたら嬉しいです！

(人∀・)ﾀﾉﾑ