「MSM部隊 nostalgie」 1/144ジオラマ

当時あこがれのモデラーであったストリームベースのようなカッコいい作品を作りたいという気持ちだけで、必死に真似をして製作しています。でも完全に真似をするだけではなく、少しでも自分のオリジナリティを出したいと一生懸命に考えて選択したのが水中用ザクでした。同じ機体を使って部隊感を出すために、子供の小遣いで同じキットを2個買うのはさすがに勇気が必要でした。   

エアブラシ、迷彩塗装、キット改造、ジオラマ、どれもこの作品で初めてのチャレンジでした。ネットなどがなかった当時、あらゆる知識は本から得るしかなくHJやHTBGをすみから隅まで読んで参考にして作りました。

水中用ザク3機で編成された小隊が川から上陸しようとしているところです。(1機はまだ水中にいる想定)

隠密行動のため無線通信を使わず、MSどうしで身振り手振りとアイコンタクトでコミュニケーションをしています。

改修部分は、肩アーマーの厚みをプラ板で厚くし、アンテナは針に変更しました。しかし、針は現在はとれてありません。当時、真鍮線など買えなかったので裁縫セットのまち針を使用しました。

迷彩塗装はエアブラシでレベルカラーを吹きました。子供にコンプレッサなどは買える訳もなくエアーのボンベを無駄遣いしないように使っていたと思います。

ウェザリングはエナメル系のシルバーとカッパーを使用しました。当時流行の銀のハゲチョロ汚しです。塗装剥がれ、水垢、錆びを表現しました。         

ジオラマ製作について

・ベースは発泡スチロールに石膏を流して地形を形成

・河川部は学校で使っていた水彩絵具で着色

・地面部はレベルカラーで着色後、シーナリーパウダーを散布、タミヤの情景スプレーも使用 (レベルカラーも情景スプレーも今はもう販売していませんね)

・低い樹木はライケンを使用 (当時は緑色でしたが、長い年月が経って紫外線で色褪せました)

・ヤシの木は手芸の造花の材料を利用して製作 (母の手芸の道具を借りました)

・倒木などは拾ってきた本物の小枝や木の根を使用

 38年前のこの作品を第24回オラザク選手権に応募しました。今になって、まさかオラザク選手権に応募するとは当時、夢にも思ってもいなかったでしょう。当然、結果は切手サイズでしたが、良い記念になりました。あの頃のプラモスピリットが詰まったこの作品に乾杯です ‼️