#マゼラアタックを使わずにマゼラアタックを作る

「マゼラアタックは『マゼラアタック構想』とでもいうべき、航空機＋駆逐戦車という開発コンセプトのもと造られた、一連の新兵器群のことを呼ぶ」

「マゼラベースからのマゼラトップの分離はいわば奥の手である。VTOL機であるマゼラトップによる戦闘は、MSの装甲を貫く大口径滑空砲による一撃離脱が基本戦術となる」

「マゼラトップの設計においては砲手と操縦手をわける複座式も検討されたが、最終的に、複雑なマゼラベースとの合体・分離シーケンスを戦術AIに移管することで、高度なハンドリングと操縦手の負担軽減が図られている」

「マゼラベースは戦隊間での相互リンクを確立することで、リモートコントロールが可能となっている」

「マゼラベースとしての武装は25ミリ機銃が2門だけと貧弱であるが、友軍のMS部隊支援を目的にスモークディスチャージャーが6器、またマゼラトップの帰還を円滑に支援すべく分離後の生存率を高めるためのリアクティブアーマーが装備されている」

「マゼラベース単独運用のバリエーションとして考えられるのは、ドーザーブレードを装着した制圧兵器としての運用である」

「...以上、マゼラアタック構想に基づく量産兵器の戦線投入は急務であり、キシリア閣下のご裁可を切に要望するものである」（第603技術試験隊管掌 技術少将　アナベルト・シャハト）