【Gフレーム】シャア専用ザク【筆塗りメタリック塗装】

MS-06S シャア専用ザク

　ある時、私は筆塗りでメタリックやキャンディー風の塗装に仕上げることに凝っていました。
　（シャアザクも、テッカテカに出来ないかなー）と考えながら、日々を過ごしていました。

　これが原色系の機体なら、何の問題もないのです。例えばサザビーなら、メタリックレッド→クリアレッド→光沢スプレーと塗装を重ねていけばOKです。ただ、いかに赤い彗星といえども、その手順で塗ってしまうと、出来上がるのは“ジョニー・ライデン感満載のザク”になってしまうんです。

　シャアピンクとも呼ばれる、淡いサーモンピンクのメタリックやクリアの塗料なんて売っていません。

バックショット

　悩んだ私は、メタリックピンクにメタリックオレンジやシルバー、パールホワイトなどを混ぜて、オリジナルのメタリック調色をスタート。

　しかし、これがなかなか上手くいきません。なんか普通の塗料よりも混ざりにくい？気がするし、色が近づいた気がしても、
（これでええんか…？）感が、いつまで経ってもぬぐい切れません。

煽りショット

　調色に煮詰まり（もうええわ！）と自分で始めたくせに、業を煮やし始めた私は、”その時点での”傑作塗料（自分の中で）を使って、半ばヤケクソ気味に、塗料を塗ったくり始めました(笑)

　当然、上塗りするクリアカラーの調色は断念しました(-_-;)笑

シャアキック！！

　塗り終わって組み立ててみると、自分の中で渦巻く“コレジャナイ”感に襲われ始めました。

　塗装が満足にいかなくても、デカールアレンジ＋トップコートで
作品が蘇える（誤魔化せる）ケースもあるので、（まだ慌てるような時間じゃない）と強く自分に言い聞かせ、私は思考停止でデカールを貼り付けまくります。

“粗よ、目立たなく成れ”とピンセットに祈りを込めて。

ヒートホーク！！

　幸いシャアが大好きなこともあり、デカールはたくさん持っていました。デカール貼りが終了したザクを見て感じたのは、やっぱり
“コレジャナイ”感でした。もう泣きというか諦めの気持ちさえ芽生え始めておりましたが、（まだだ！まだ終わらんよ！）と心の中で叫ぶ大尉の声に心を奮い立たせました。

ザクバズーカ！！

　最後の砦であるトップコートまで、私とザクはやってきました。筆塗りの場合、ある程度の筆ムラは絶対出てしまうものですし、それをいかに抑えるかが筆塗りモデラ―の腕の見せ所です。

　艶消しトップコートは、その筆ムラさえも“味” に変えてしまう、魔法の調味料。そう、それはさながらハッピーターンの粉のような！
どんな食材をも旨くしてしまうアウトドアスパイス”ほりにし”のような！カルピスを濃いめで飲んだ、あの夏のような！！

　しかし、今回はその“艶消しスプレー”に頼ることは出来ないのです。だってテッカテカに仕上げるのが目標なのだから。

坊やだからさ・・・

　私は、ここまで苦楽を共にしてきたザクに向かって、光沢トップコートを吹きかけました。スプレー→乾燥→スプレーと繰り返し・・・。

　しかし、私が想定した以上の効果は得られず、筆ムラも目立ったままでした。

私は…今回も…

何の成果も得られませんでしたぁあぁぁ！！

認めたくないものだな・・・

すべては“若さゆえの過ちとやら”だったのです。

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　こんな茶番に、ここまでお付き合いして下さった方が、何かの手違いで居られましたら、本当にすみません！そしてありがとうございます！

　完成したザクは、私が作りたかったものとは、少し違うものになってしまいました。しかし、積み重なるトライ＆エラーが楽しかったのも事実で、私を成長させるきっかけになってくれたであろう　

　　　　　　”このザク” を私は気に入っています。

　本当に、シャアザクをメタリック系で仕上げるのは難しい。正直、再チャレンジしてみようという気すら起こりません(笑)

　
　筆塗りだったら、ザク本体は艶消し・モノアイやセンサーをクリア系にしてメリハリをつけるというのが、現状の私の中での“シャアザク作りの最適解” となっております。それを確認できたのも、このキットと向かい合った経験があってこそ(笑)

　このザクはおもちゃ箱の中に、大切にしまっています。こんな、
おふざけ投稿を最後までご覧いただき、ありがとうございました！