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パッチワークガンダムが出撃する、10分前
〜アビドス高等学校 校庭〜
メット・パイロット①「どーやら弾薬が尽きかけているってのは本当みたいだなぁ!!」
メット・パイロット②「統率も取れてねえし、ガンダムも使いこなせないんじゃあ宝の持ち腐れだな!!」
ヘルメット団が一斉に笑い出す。
….ヘルメット団の彼女等の言う通り、私達は統率が取れていない。
いつも通りの指揮は出来る筈だ、と高を括っていた所は無いわけじゃなかったが、それでも、今の彼女達なら戦える、シロコもZプラスで来てくれた。これなら勝てると、そう思っていた。
─────甘かった。
確かに彼女等は、“対人戦、且つ万全の状態”なら、そこら辺の暴力組織なんて私が居なくても一捻りだと思う。
だが、今は違う。状況が違い過ぎる。
弾薬は底を突きかけ、精神的余裕も無い。それだけではなく相手はMSを投入してきていた。
移動中に聞いたが、数体のMW(モビルワーカー)や、旧型のMS(ジムや、ザク等の民間に払い下げられている機体)一機ずつ位ならば、彼女も戦ってきたらしい。そしてシロコが操るZプラス一機だけでも軽く撚れる相手らしい。
だが、相手のMSは3機。しかも全機が新型機か、まだ現役の機体。恐らくZプラスよりもスペックが上だろう。その事をシロコも感じているのか、今一歩、攻められていない。
しかし、一番の問題私自身だ。
私は、対MS戦を想定した指揮を取った事が無い。
何故なら、私達がここに来た際、アムロさんが民間のザクに乗り、ナイフ一本で荒くれ者の生徒達を撃退した事がきっかけで、MSを使った暴動はここ一週間起きていなかったからだ。
それらの要因により、私達は、窮地に立たされていた。
だが、
先生「みんな、落ち着こう。冷静になるんだ。」….そう声をかけた。
セリカ「くっそ…あんな奴等にここまでいいようにやられて…!」
ノノミ「先生の言う通りです!焦らず戦えば、いつものように、戦えば….」
シロコ「ん…分かってる….!」
ホシノ「……」
…..不味い展開だ、非常に不味い。
先生「……でも、だけれども、諦める訳にはならない。」
ホシノ「えっ….?」ホシノが不意にこちらを見つめる。ホシノだけじゃない、ノノミもセリカも、豆鉄砲を食らったような顔をしてこちらを見つめる。
しまった。声に出ていたか?
先生「ああ….えーと、アムロさんならこう言うかなってさ。」
ホシノ「….諦めない….か」
ホシノが少しだけ口元を緩ませる。
その姿からは、とても儚い雰囲気を感じた。
────そうだ。
ホシノはここで2年間も通っていたんだ。愛着もあるだろうし、守りたいという気持ちは、ここにいる誰よりも強い筈だ。
─────引っかかる。
ホシノはこの学校を守りたいのは分かる。だが、他の4人は….?ここにたった数ヶ月から1年ちょっとしかいないこの子達の、ここまでの執念は、何処から来るんだ?
先生「…..みんな。」
私の声に反応して、一斉にこちらの方へ視線を向ける。….話を続ける。
先生「みんなはどうして、この学校を守りたいんだ?」
一同「「「「えっ?」」」」
不意を突かれた様子で、声を漏らす。
少しの静寂が訪れた後、シロコが口を開く。
シロコ「….そんなの、決まってる。」
ブルーアーカイブ公式サイト、ファンキットより引用)
シロコ「ここが、私の居場所だから。」
───その言葉で、皆の目に輝きが戻る。
先生「....皆も、同じかい?」
皆「「「勿論!!(です!)(だよ!)」」」
……その言葉に、偽りは感じられなかった。─────この子達は、本当に、この学校が、いや、この場所が好きなんだ。
───それなら、彼女達を助ける為に来た私が、こんなに弱気になってはいけない。
………そうですよね、アムロさん。
その時、アヤネから報告が入る。
アヤネ「皆さん!!アムロ先生がパッチワークガンダムで出撃しました!!」
………パッチワークガンダムとは?と、疑問に思ったが、その直後、体育館の中から飛び出してきた、継ぎ接ぎのMSが見えた。
──────アムロさんが、あんな機体で出たのか.....
その時、私の脳裏に電流が走る。
先生「………皆、聞いてくれるかい?一つ、策があるんだ。今思いついたんだけど。」
シロコ「今、思いついた....?」
セリカ「...はぁ!?今思いついたって!?」
ノノミ「まぁまぁ、セリカちゃん。先生の話を聞いてみましょうよ。」
ホシノ「ノノミちゃんの言う通りだよ、セリカちゃん。ひとまず聞いてみようよ、その策ってやつをさ。」
………よかった、聞いてもらえそうだ。
アヤネ「その策、というのは?」
アムロさんを送り出したアヤネが皆の代わりに私に問う。
先生「その策は────」
その後の言葉は、ガンダムの着地時のノイズに掻き消された。
だが、確かに、彼女等に伝わっていた。
先生「.......こんな感じ何だけどやれそう?」
シロコ「ん、勿論。」
セリカ「戦えないなら戦わなければいい……確かにこれならやれそうね!!」
先生「この作戦は、ホシノがキーパーソンになる。頼むよ、ホシノ。」
ホシノ「うへぇ.......おじさんには荷が重いよぉ....まぁ、やってみるけどさぁ〜」
口ではそう言いつつも、ホシノの目には、闘志が宿っていた。
──────準備はとっくにできている。
先生「よし、行こう!!皆!!」
アムロ「……成る程、確かに効果的だな。」俺はそう声を漏らした。
先生の策というものは、ごくシンプルな物だった。要約するなら、
「人対MSから、人対人、MS対MSにする」
というものだった。余りにもシンプルだ。
だが、これが今の最適解なのかもな、と、少し納得した。
そして、MSに乗るの俺とシロコが、校外に3機を誘き出し、その隙に歩兵部隊を制圧する、と。
──────それなら、
アムロ「シロコ、お前は好きに動いてくれていい。」
シロコ「ん、どうして?」
.....当然、理由を聞いてくるだろうな。
アムロ「こちらは戦闘中に指揮をできる程器用じゃない。それに一々指示を出されるのも癪に障るだろう?」
シロコ「成る程、わかった。」
(……本当はこちらの邪魔をしてほしくないからなのだが、そのまま言えば面倒になる事に間違いないだろうな。)
そんな俺の心情を察したかは定かではないが、とりあえず彼女は納得してくれたようだ。
アムロ「だが、もし墜とされそうになったなら、俺の所へ来い。俺はこの外の砂漠地帯に奴等を引き込む。」
シロコ「………わかった。」
─────少しシロコの憤りを感じたが、そんな事に気を回す時では無いだろう。
メット・パイロット①「お喋りはもう終わりかぁ?随分と長かったなぁwww」
アムロ「済まない、待たせてしまったな。律儀なのだな、カタカタヘルメット団というのは。」
メット・パイロット②「……全く、いい加減この校舎を渡してくれれば、私達もこんな事しなくて済むのになっ!!」
そう声を荒らげ、彼女の駆るギラ・ドーガが俺のMSに肉薄する。
………いや、ギラ・ドーガだけではない、後ろのドーガタイプのMSもこちらの背後から仕掛けてきていた。
メット・パイロット①「オラァッ!!」
メット・パイロット②「………当てるッ!」
ギラ・ドーガががむしゃらに振り回すヒートホークとギラ・ズールから連射されたビームが同時にパッチワークガンダムに襲いかかる。だが、
アムロ「2機で連携をするか...だが!」
その攻撃は、パッチワークガンダムには届かない。当たる寸前の所で、スラスターを使用せず、姿勢を変えるだけで見事に回避してみせ、2機のMSを引きつけるような動きをした。その動きはまるで、1年戦争時、かつてアムロの駆るガンダムを追い詰めたランバ・ラルのグフの動きと非常に似た動きだった。
メット・パイロット①「チョロチョロ動くなッ!!」
メット・パイロット②「次は当てる.....」
ギラ・ドーガとギラ・ズールが飼い主にリードで繋がれた飼い犬の様にパッチワークガンダムに付いてくる。
アムロ(よし、狙い通りだ……)
パッチワークガンダムを先頭とした3機のMS集団は、見る見る内に学校の敷地内から離れた所に移動していた。
メット・パイロット③「クソっ、アイツらまんまとあいつに踊らされてるじゃねえか……うわッ!」
シロコ「ん、油断しすぎ。」
置いてけぼりになったヘビーガンにZプラスが不意打ちを仕掛ける。だが、ヘビーガンはその身軽さを活かし、即座にビームサーベルを抜き、対応する。
Zプラスの大型実体剣とヘビーガンのサーベルが激しくぶつかり、火花が散る。
メット・パイロット③「させるかッ!!」
シロコ「流石に最新鋭の機体……でも!!」
実体剣を展開し、ビームサーベルを弾き飛ばし、ヘビーガンの態勢が崩れた所に蹴りを入れる。
メット・パイロット③「ぐわぁッ!?」
もろに蹴りを食らったヘビーガンの頭部はひしゃげて吹き飛んでいく。そしてヘビーガンの態勢は戻らぬまま、学校の校庭にうつ伏せになって地面に叩きつけられた。
シロコ「投降して、すぐにここから出ていって。さもないと今度はコクピットも潰すよ。」
メット・パイロット③「それはこっちの台詞だ!周りを見てみろ!!」
ヘビーガンとZプラスの周りには、校門付近に居たはずのヘルメット団員達が手榴弾とアサルトライフルを構えて2機の周りを囲んでいた。
メット・パイロット③「装甲剤がガンダリウム合金でも、関節は普通の合金の筈だ!!普通の弾丸と爆弾を使えば容易に粉砕出来る!!お前は今、袋の鼠なんだよ!!わかったら─」
その言葉を遮るようにシロコが口を開く。
シロコ「────計画通り。」
その言葉を、ヘビーガンのパイロットは理解する事が出来なかった。だが、直ぐに理解する事になる。
ヘルメット④「…おい、ピンク髪の奴は何処行った?」
ヘルメット⑤「ピンク髪?」
ヘルメット⑥「そういやいねーなぁ」
そう言って少しだけ体を後ろに向けようとした時、突然手に持っていた手榴弾が手から弾け飛び、爆ぜた。
爆発の影響で、ひどい砂埃が舞う。
メット・パイロット③「何だッ!?何が起こっている!?」
その砂埃の合間から見える黄色と青色の眼光は、獲物を狩る猛獣の様だった。
先生「ナイスだよ、ホシノ!」
ホシノ「いやぁ~、アヤネちゃんのアシストのおかげさぁ〜。」
───最初に手榴弾をアヤネのドローンに搭載されている小型機関銃で狙撃し、誘爆させ、その時に発生する砂煙を煙幕にし、ホシノを特攻させ、敵の盤上を荒らす。
そして、
ヘルメット④「何だコイツ!?」
ヘルメット⑥「各員、ピンク髪を狙え!!」
……敵はホシノに気が取られる筈なので、ノノミの弾幕で敵大多数を無力化する。
先生「ノノミ、今だ!!」
ノノミ「全弾発射〜☆」
───ノノミのリトルマシンガンVから無数の弾丸が発射される。そしてその弾丸は、ほとんどのヘルメット団員の体に食い込む前に爆ぜ、その中の粉末を浴びた者は、戦意を喪失させてゆく。
ヘルメット⑤「何だ…意識が……まさ…か、睡眠弾……!」
先生「その通り、中に睡眠薬を仕込ませてもらったうまく割れてくれるかは賭けだったけどね…。でも、これで私達の、勝ちだ。」
先生の策はこの時、完全な物になった。
シロコ「もう一度だけ言う。投降して、直ぐにここから出ていって。ついでにこの機体も置いてって。」
メット・パイロット③「……クソ……っ」
この少し後、ヘビーガンのパイロット、カタカタヘルメット団のリーダーは、眠りこけてしまった団員らをビークルに乗せ、そのまま退散していった。
───長い戦いは、今、幕を下ろした。
先生「終わった……。」
ノノミ「私達の勝利、ですね☆」
ホシノ「皆お疲れ様〜。」
アヤネ「皆さん、お疲れ様でした!」
セリカ「……私、何もやってないんだけど。」
先生「まぁ、出番が無いことに越したことは無いから……。」
へそを曲げたセリカを宥めていたら、アムロさんから連絡が入った。今からこちらに戻って来るらしい。
先生「アムロさん無事なんだ……良かった。」
アヤネ「パッチワークガンダムも無事………ええっ!?!?」
先生「どうしたのアヤネ!?」
シロコ「……先生、あれ……」
タブレット端末を操作していたアヤネが突然大声を上げた。その理由は、既に視認できる程に近づいてきていた。
それは、アムロさんの乗る、片腕の無いパッチワークガンダムだった。
アムロ「済まない、片腕を無くした。」
先生「一体何があったんですか……?」
─────アムロ・レイは焦っていた。
この程度の腕前ならば、今頃には50機いたとしても全機落としきれていただろう。
ただ、マトモな機体に乗っていれば。
アムロ「まさか、これ程までに限界が低かったとはな………。」
アムロの尋常ではない操縦のせいで、既にパッチワークガンダムは限界を超えて、息絶え絶えになっていた。
メット・パイロット①「確かに乗ってる奴はただもんじゃねえけど……」
メット・パイロット②「………機体が足を引っ張ってる。これなら、やれる。」
───ギラ・ドーガとギラ・ズールが、同時にパッチワークガンダムへ接近する。
そして、至近距離でビームライフルを発射し、ヒートホークを振り下ろした。
アムロはスラスターを吹かし、上空へ跳び上がることで攻撃を回避しようとした。────が、
システム「オーバーヒート中。現在使用できません。」
スラスターもこの十数分でかなり酷使し、オーバーヒートしていた。
アムロ「こんな時に!?クソっ……やられる!?」
そう思ったときには、もうそのビームとヒート刃は、パッチワークガンダムの装甲を切り裂き、貫いていた。
………筈だった。
パッチワークガンダムは、上空へ跳び上がっていた。
アムロ「何だ……?どういうんだ?急に反応が良くなった………?」
───着地する時には、既に”変形“は完了していた。
そのパッチワークガンダムのバックパックからは、ビームサーベルと2つのスラスターが展開され、中央部から、緑色の温かい光が漏れ出していた。その光の正体を知る者は、他の誰でもない、アムロ自身だった。
アムロ「この温かな光、それにこの反応の良さ....まさか、サイコフレーム?この世界にもあるのか…?」
メット・パイロット①「何なんだよ!?その光……!?」
そう言いつつも、ギラ・ドーガは馬鹿の一つ覚えの様にこちらへ接近してくる。
だが、
メット・パイロット②「………!!」
ギラ・ズールは、この光の危険性に気がついたのか、何処かへ逃げていってしまった。
メット・パイロット①「…おい!?………まあ、いいさ…!あんな奴が居なくても!!」
そう言い、ギラ・ドーガは更に接近する。
アムロ「…ビームサーベルが使えるのか…!」
パッチワークガンダムはその展開されたビームサーベルを迷いなく引き抜く。そしてその時には、ギラ・ドーガとの距離は3mをきっていた。
先に攻撃を仕掛けたのはギラ・ドーガだ。
アムロ「まだ反応が鈍い!?」
メット・パイロット①「貰ったァ!!」
バックパックのサイコフレームのお陰で確かに機体の限界は向上していたが、それでもこれまでフレームの受けたダメージを消し去ることは出来ない。
今のパッチワークガンダムの不調を、ギラ・ドーガは見逃さなかった。
ヒートホークがガンダムの左腕に食い込み、焼き切る。
だが、それはアムロの策略でもあった。
ヒートホークはサーベルよりも取り回しが悪く、攻撃をする際は必ず、振り下ろした後に大きな隙が出来る。
その隙に、ガンダムは最後の力を振り絞りギラ・ドーガの懐に飛び込み──────
アムロ「その隙を逃がすものかッ!!」
────ビームサーベルで頭部と右腕部を溶断した。
メット・パイロット①「ぐわぁァァッ!!」
頭部と右腕部を失ったギラ・ドーガは、バランスを崩し、そのまま横向きに力なく倒れ込んだ。
メット・パイロット①「こんな……継ぎ接ぎだらけのガンダムモドキ何かに……!」
ショックを受けているらしいギラ・ドーガのパイロットに、アムロは声をかける。
アムロ「最後の踏み込みはとても良かったが、攻撃ががむしゃら過ぎる。次からはしっかり相手の動きを予想した方がいい。」
メット・パイロット①「黙れッ!!アンタなんかに言われても、ただ悔しいだけだ!!」
最近の子は難しいなとため息をつきながら、学校の方を見ると、ヘルメットの彼女らが乗ってきていた軍用クルーザーが学校からどんどん遠ざかっている事が確認できた。
アムロ「ここでしばらく寝ていろ。君の仲間がここに向かっている。恐らく君の仲間も、失敗したようだな。」
メット・パイロット①「ヘビーガンでも駄目なのか…!何なんだよ、彼奴等は……!!」
アムロ「彼女らは、アビドス廃校対策委員会と言っていたな。」
メット・パイロット①「そういうことじゃない!!もういい!!」
────いまいち噛み合わない会話を繰り広げた後、アムロは、先生達が待つアビドス高等学校に戻る事にした。
先生「───で、今に至る…と。」
アムロ「そういう事だ。」
セリカ「あのバックパック、何か凄い物が載ってたんだ……。」
アヤネ「確かに重量が形の割に他のものより重いなとは思っていたんですが……そんな事よりどうするんですかあの腕!?フレームごと焼ききれてるじゃないですか!?それに関節もボロボロだし………」
アムロ「それは……済まない、修復には俺も三日三晩、力を貸すから、それで許して欲しい。」
シロコ「三日三晩………じゃあ、ここで寝泊まりするの?」
アムロ「えっ?」
ノノミ「なら、先生の寝床も作らないとですね☆」
アムロ「お、おい……」
ホシノ「いやぁ~、久しぶりに騒がしくなるねぇ〜。」
アムロ「…………」
先生「まぁ、頑張って下さい!!アムロさん!!」
アムロ「ふざけるな。お前にも付き合ってもらう。」
先生「そんなぁ!?」
シロコ「ん、先生も来るべき。」
アムロ「ほら、シロコもそう言っている。お前も来るんだ。」
先生「……………そんなぁ……。」
─────そんな私達の悲痛の叫びを尻目に、アビドス砂漠での慌ただしい一日は、幕を閉じた。
────キヴォトス市街地に何処にでもある、普通のビルディング。だが、室内には何の灯りもついていない。自然の光だけが、キヴォトスの影とも言える彼らを照らす唯一の光だった。
そこには、二人の男がいた。
一人は漆黒のスーツを身に纏った、いずれ先生達から「黒服」と呼ばれることになる男だった。
その怪しげな男が、口を開く。
黒服「....少しはここにも慣れていただけましたか?」
その言葉は、闇の中へと消えていくかのように思われたが、闇の中に紛れていたもう一人の男により、息を吹き返す事になる。
男「ああ、初めは君のような人外や青少年しか居ないこと、そしてMSがこの世界でも存在している事に驚かされたが、君に、いや、君達に拾われた昨日、ようやく脳の処理が追いついた所さ。」
──その男は、かつての「連邦の白い流星」アムロ・レイと同じ世界から転移して来た異邦人。
────そう、嘗て、宇宙世紀最悪の事件であり、サイコフレームの封印、そのきっかけとなった「アクシズ落とし」の主犯、そして「第二次ネオ・ジオン抗争」時のネオ・ジオンの総帥、シャア・アズナブルその人だった。
シャア「それで、どういった要件なんだ?わざわざ私を呼びつけるとは、もしや…」
黒服「そうです。ガンダムが動きました。」
シャア「やはり、か。」
黒服「そこで、貴方にそのガンダムのデータを盗んで来てほしいのです。」
シャア「それはわかったが、何故あのガンダムのデータが欲しい?君達からしたら骨董品、化石もいいところだろう。」
黒服「化石、だからです。あの機体には、貴方の想像を超えた、何か、人知を超えた力を感じるのですよ。」
シャア「人知を超えた力、か。興味深い。」
黒服「それでは、引き受けてくれますね?」
シャア「ああ、いずれ、ガンダムのデータを持って来るとしよう。」
それでは、と、シャアが暗闇の中に消えてゆく。
静かになった薄明かりの灯るオフィスで、黒服は、静かに呟く。
黒服「謎の先生、それに異邦のニュータイプ、ですか。……クックックッ……実に、実に興味深いですね。」
────後に、この男は、このキヴォトスに混沌をもたらす事となる。
次回 機動戦士ガンダム 蒼い閃光
「便利屋68にお任せ下さい!!」
────君は、アウトローになることが、出来るか。
あとがき
皆さん、ご無沙汰してます。syo143です。
今回もここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
今回はアビドス編の1話の後半という感じだったんですが………
終わり方と文章が雑!!
語彙力が無いって、辛いですね。本当に。
助けて下さい。
さて、次回から、「unwelcome school」でお馴染みの便利屋68が登場するんですが……まあ、早い話、まだ便利屋全員のMSが準備が出来ておらず、ベース機ザクにすっか〜みたいな段階なので、来週はお休みさせて下さい。本当に申し訳ありません。
あ、そうそう。前回に引き続き、機体リクエストも受け付けていますので、気軽に「〇〇に□□に乗って欲しい」というようにコメントしてくさると嬉しいです。
さて、今回はこの辺で。
次回には文章面も少しはマシになっている…かもしれません。お楽しみにして下さい。







来週休みます。31弾引いてきます。
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初心者です。不定期に乗せて行きます。
モビルスーツアンサンブル専門です。
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前回https://gumpla.jp/other/2561…
サイドストーリー「Signal of Abydos」
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ガンダム(蒼い閃光版)
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