グリプス戦役セット

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過去作になります。旧HGUC3体セット(2006年発売)品。
カラバリの「百式・ガンダムMk-Ⅱエゥーゴカラー・Zガンダム」
成型色はそのままに、色が足りない箇所への【部分塗装+つや消し塗装】のみ。何処に色を足したのかは制作工程の項にて後述。基本的にはゲート処理のみで、表面処理や合わせ目消しの類は一切していません(他の投稿作品も同様)。

セット版を選んだ理由は「リヴァイブ版・EVOL版の評価が散々な中、旧HGUCが再評価されている」というのを何処かで見たのと、今年1月頃のBS放送でTV版Zが終わり「急に欲しくなったから」です。新版の方は未所持で比較できませんが。若干の手を加えたレビューに近い形になります。上記の3体をこれから集めたい方の参考になれば、幸いに思います。
カラーバリエーションキットで、仕様自体は通常版と全く同じです。

左から単品版の発売年が古い順(1999・2002・2003)。百式に至ってはHGUCの5作目で、同シリーズが始動した最初期の年代モノ。今年10月で発売19周年、HGUCシリーズとして見ても来年で20周年ですね。各所のマーキングは付属している専用の物。百式の肩の「百」も、マーキングシールのを使っています。ドライデカールは斜面だと転写し難いので。宇宙戦を想定しているのか全体的に暗めの成型色になっていて、大きく評価が分かれそうです。発売の古い順に作っていくと、ガンプラとしての技術進化の過程や新素材の導入があり、その意味でも楽しめると思います。古いキットなので3体とも「アクションベース接続の専用穴や補助パーツ」の類はありません。浮かせて飾るなら、股関節に引っ掛けるコの字型ジョイントやドリル開口など対策が必要。
左から単品版の発売年が古い順(1999・2002・2003)。
百式に至ってはHGUCの5作目で、同シリーズが始動した最初期の年代モノ。今年10月で発売19周年、HGUCシリーズとして見ても来年で20周年ですね。
各所のマーキングは付属している専用の物。百式の肩の「百」も、マーキングシールのを使っています。ドライデカールは斜面だと転写し難いので。

宇宙戦を想定しているのか全体的に暗めの成型色になっていて、大きく評価が分かれそうです。発売の古い順に作っていくと、ガンプラとしての技術進化の過程や新素材の導入があり、その意味でも楽しめると思います。
古いキットなので3体とも「アクションベース接続の専用穴や補助パーツ」の類はありません。浮かせて飾るなら、股関節に引っ掛けるコの字型ジョイントやドリル開口など対策が必要。
百式の成型色は、光沢の無いつや消しの金メッキ仕様に。元のはギラギラとして指紋が付くほどのメッキでしたが、顔や部屋が映り込まない程に落ち着いた色になり、大きく印象が変わっています。他の成型色も暗めになり、紫だった胴体は青っぽく。今ではまず見かけない「PC-120」が使われており、そこに平手が左右分付属するものの、この百式の手首接続はBJではなく軸なので使えず。腰の可動自由度は低め)。
百式の成型色は、光沢の無いつや消しの金メッキ仕様に。
元のはギラギラとして指紋が付くほどのメッキでしたが、顔や部屋が映り込まない程に落ち着いた色になり、大きく印象が変わっています。他の成型色も暗めになり、紫だった胴体は青っぽく。
今ではまず見かけない「PC-120」が使われており、そこに平手が左右分付属するものの、この百式の手首接続はBJではなく軸なので使えず。腰の可動自由度は低め)。
最初期HGUCという事だけあって、流石に現在の目で見ると可動は厳しめで、関節部のポリキャップ露出も多いです。合わせ目も出る所は出ますが、脚部はMGのようにフレームに外装を組む構成になっていて、脛部分は合わせ目が出ません(元キットと変化なし)。一部には段落ちモールドもあり、古いといえど考えられて設計されている事が分かります。
最初期HGUCという事だけあって、流石に現在の目で見ると可動は厳しめで、関節部のポリキャップ露出も多いです。合わせ目も出る所は出ますが、脚部はMGのようにフレームに外装を組む構成になっていて、脛部分は合わせ目が出ません(元キットと変化なし)。一部には段落ちモールドもあり、古いといえど考えられて設計されている事が分かります。
ガンダムMk-Ⅱの成型色は、単品版の色変え(暗め)。明るめの白に映っていますが実際にはG-3のようなグレーの成型色で、クレオスカラーの「明灰白色」とほぼ同じ。紺は黒に近くなり、黄色は黄橙色に、赤は朱色っぽく。ムーバブルフレームの彩度も印象が異なります。Mk-ⅡはPC-123プラスになり、バックパックにGディフェンサー接続用の3mm穴があり、3体の中で唯一アクションベースの保持可能。出た時期を考えると可動は優秀な方だと思います。堅実な作りで関節強度も十分。でもガルバルディ蹴りは流石に厳しめかも。フライングアーマー版ではないので、メッシュパイプは使われていません。Mk-Ⅱの成型色はセット内の中でも不人気な傾向にあるようですが、劇中の宇宙シーンと比べてみてもそこまで違和感はありませんでした。個人差が大きいのだと思われます。光の届かない宇宙空間であれば、これ位が丁度良いのかもしれませんね。
ガンダムMk-Ⅱの成型色は、単品版の色変え(暗め)。
明るめの白に映っていますが実際にはG-3のようなグレーの成型色で、クレオスカラーの「明灰白色」とほぼ同じ。紺は黒に近くなり、黄色は黄橙色に、赤は朱色っぽく。ムーバブルフレームの彩度も印象が異なります。

Mk-ⅡはPC-123プラスになり、バックパックにGディフェンサー接続用の3mm穴があり、3体の中で唯一アクションベースの保持可能。
出た時期を考えると可動は優秀な方だと思います。堅実な作りで関節強度も十分。でもガルバルディ蹴りは流石に厳しめかも。
フライングアーマー版ではないので、メッシュパイプは使われていません。

Mk-Ⅱの成型色はセット内の中でも不人気な傾向にあるようですが、劇中の宇宙シーンと比べてみてもそこまで違和感はありませんでした。個人差が大きいのだと思われます。光の届かない宇宙空間であれば、これ位が丁度良いのかもしれませんね。

派手なアクションは厳しいものの、それ以外なら結構こなせると思います。付属品は単品版と同じですが、ビームサーベルエフェクトx2が追加。上にある集合写真で、Mk-Ⅱの左手に持ってるモノ。
派手なアクションは厳しいものの、それ以外なら結構こなせると思います。
付属品は単品版と同じですが、ビームサーベルエフェクトx2が追加。
上にある集合写真で、Mk-Ⅱの左手に持ってるモノ。
Zガンダムの成型色も彩度が落とされ、シックな色合いに。明るい青は紺に近くなり、黄色は黄橙色に。赤も少し暗め?PCはMk-Ⅱと共通ですが、Mk-Ⅱには無いABS素材が導入。色不足は単品版と全く同じで、未塗装ではMk-Ⅱよりも寂しく感じます。
Zガンダムの成型色も彩度が落とされ、シックな色合いに。
明るい青は紺に近くなり、黄色は黄橙色に。赤も少し暗め?
PCはMk-Ⅱと共通ですが、Mk-Ⅱには無いABS素材が導入。
色不足は単品版と全く同じで、未塗装ではMk-Ⅱよりも寂しく感じます。
ウェイブライダー変形もカッチリとしていて、安定感があります。シールドの付け根がかなり固く感じました。個体差あるのかは分かりませんが、変形時に折らないように注意(折れたのでプラ材を使って修理しました)。
ウェイブライダー変形もカッチリとしていて、安定感があります。
シールドの付け根がかなり固く感じました。個体差あるのかは分かりませんが、変形時に折らないように注意(折れたのでプラ材を使って修理しました)。
ここからいなくな・・・るのは、どちらか?以下、セット用の付属品・部分塗装箇所・手を加えた点について。
ここからいなくな・・・るのは、どちらか?
以下、セット用の付属品・部分塗装箇所・手を加えた点について。
制作工程ではなくて恐縮ですが、ちょっとだけ紹介。HGUCグリプス戦役セットの付属品。単品版には無し。左は、組立説明書+機体・時代背景解説書の冊子。右は専用マーキングシール&ビームサーベルエフェクト「SB6」マーキングシールは105番まであります。上記付属品のためか、単品版x3よりも定価が少し上がっています。
制作工程ではなくて恐縮ですが、ちょっとだけ紹介。
HGUCグリプス戦役セットの付属品。単品版には無し。
左は、組立説明書+機体・時代背景解説書の冊子。
右は専用マーキングシール&ビームサーベルエフェクト「SB6」
マーキングシールは105番まであります。
上記付属品のためか、単品版x3よりも定価が少し上がっています。
百式本体の部分塗装。バーニア内の赤や、シリンダーの黒鉄色を追加。このつや消し金メッキが良い色をしていて、落とすのは勿体なく感じたので、機体各所のアポジモーターの赤は入れていません。
百式本体の部分塗装。
バーニア内の赤や、シリンダーの黒鉄色を追加。
このつや消し金メッキが良い色をしていて、落とすのは勿体なく感じたので、機体各所のアポジモーターの赤は入れていません。
ガンダムMk-Ⅱ(E)本体の部分塗装。同じくバーニア内の赤や、パイプの黒鉄色など。正面の胸部センサーには、ラッカーのシルバーを下地に水性のクリアグリーンを塗り、光らせています。
ガンダムMk-Ⅱ(E)本体の部分塗装。
同じくバーニア内の赤や、パイプの黒鉄色など。
正面の胸部センサーには、ラッカーのシルバーを下地に水性のクリアグリーンを塗り、光らせています。
Zガンダム本体の部分塗装。ご覧の通り塗装箇所が多め。塗装でない黄橙色はシール。ウイングバインダーの赤の彩度が不一致なのは、成型色と塗装の混在。小羽の赤は塗装するとクリアランスの関係で削られると思い、成型色のままにしました。モンザレッド・つや消しブラック・黄橙色などを使用。上記3体とも足裏を塗り分け(ニュートラルグレー)。肉抜き埋め無し。
Zガンダム本体の部分塗装。
ご覧の通り塗装箇所が多め。塗装でない黄橙色はシール。
ウイングバインダーの赤の彩度が不一致なのは、成型色と塗装の混在。小羽の赤は塗装するとクリアランスの関係で削られると思い、成型色のままにしました。
モンザレッド・つや消しブラック・黄橙色などを使用。
上記3体とも足裏を塗り分け(ニュートラルグレー)。肉抜き埋め無し。
武器類の塗装。Zのハイメガ・ランチャーとシールド以外は単色成型。肉眼で見た時の実際の成型色は、この写真が最も近いです。センサー部をMk-Ⅱのと同じように塗ったり、不足色の追加。ZのビームライフルグリップはABS製のため未塗装。握り込み手首付き単色ビームサーベルも筆で根気よく塗り分けました。百式のサーベルグリップの色は普通のゴールド(クレオス)なので、本体色のつや消し金とは色調が異なっています。調色しようにも微妙な色加減が分からず諦めました。百式のクレイバズーカ・Mk-Ⅱのハイパーバズーカ・Zのビームライフルの、銃口・砲口はピンバイスや電動リューターで拡張。
武器類の塗装。Zのハイメガ・ランチャーとシールド以外は単色成型。
肉眼で見た時の実際の成型色は、この写真が最も近いです。

センサー部をMk-Ⅱのと同じように塗ったり、不足色の追加。
ZのビームライフルグリップはABS製のため未塗装。
握り込み手首付き単色ビームサーベルも筆で根気よく塗り分けました。
百式のサーベルグリップの色は普通のゴールド(クレオス)なので、本体色のつや消し金とは色調が異なっています。調色しようにも微妙な色加減が分からず諦めました。

百式のクレイバズーカ・Mk-Ⅱのハイパーバズーカ・Zのビームライフルの、銃口・砲口はピンバイスや電動リューターで拡張。
Zのビームライフル銃口に、Mk-Ⅱ用のSB6ビームエフェクトを差せるように。外れ易いのですが、拡張し過ぎると銃口が割れると思います(外径と内径の差がギリギリ)。平手が付かないのと、より長く重くなるので保持し難く感じます。
Zのビームライフル銃口に、Mk-Ⅱ用のSB6ビームエフェクトを差せるように。外れ易いのですが、拡張し過ぎると銃口が割れると思います(外径と内径の差がギリギリ)。
平手が付かないのと、より長く重くなるので保持し難く感じます。
Mk-Ⅱのビームサーベルは、専用右手首付きとビームエフェクトの追加で計3本に。新規ではなく流用エフェクトなので、単品版でも同じ事が出来ます。エフェクト付きを使う場合、右は銃持ち手での保持に。Zにもエフェクトを使うには、握り込みのしかないので加工する必要あり。
Mk-Ⅱのビームサーベルは、専用右手首付きとビームエフェクトの追加で計3本に。新規ではなく流用エフェクトなので、単品版でも同じ事が出来ます。エフェクト付きを使う場合、右は銃持ち手での保持に。Zにもエフェクトを使うには、握り込みのしかないので加工する必要あり。
塗装前の状態ですが、ビルドブースターMk-Ⅱと。ティターンズカラーでなくエゥーゴカラーと合わせたい場合、成形色の暗いMk-Ⅱの方が合うかもしれません。ビルドガンダムMk-Ⅱと組み替えで色を合わせても面白そうです。体感的には【可動重視:後発モデル / デザイン重視:先発モデル】として棲み分け出来ていると感じますし、目的や好みに合わせてで良いと思います。リヴァイブ等は持ってないものの、実物サンプルを見ても特に不満点はありませんでした。旧HGUCのデザインでも不満で「設定画重視」が目的だと、現状では旧キットしか無さそうです。というか設定画通りのガンプラって実在するんですかね??HGの百式・Mk-Ⅱ・Zを今から欲しいのであれば、可動&色分け重視なら後発のリヴァイブ・EVOL、デザインと程々の色分け&可動なら旧HGUC、デザイン重視(改造・改修前提)なら旧キットが向くかなと。先発モデル(旧HGUC)の単品版は多くが高騰しているので、色が気にならなければセット版がお勧めです。ただしMk-Ⅱに関しては注意点があり、ティターンズカラー用の「一部シールが削除」されています。今の目で見ても、言われるほど可動も悪くないように感じます。強度も十分ですが、あくまで初期モデル故に遊び過ぎにはご用心。しかし、後発モデルの登場により先発モデルが検索に掛かり難くなってきたのは、ちょっと寂しく感じます。「旧」と入れても中々出てきませんし...以上になります。いつもと違った投稿形式で失礼しました。なるべく過去作ばかりにならないよう、今後も注意します。
塗装前の状態ですが、ビルドブースターMk-Ⅱと。
ティターンズカラーでなくエゥーゴカラーと合わせたい場合、成形色の暗いMk-Ⅱの方が合うかもしれません。ビルドガンダムMk-Ⅱと組み替えで色を合わせても面白そうです。

体感的には【可動重視:後発モデル / デザイン重視:先発モデル】として棲み分け出来ていると感じますし、目的や好みに合わせてで良いと思います。リヴァイブ等は持ってないものの、実物サンプルを見ても特に不満点はありませんでした。旧HGUCのデザインでも不満で「設定画重視」が目的だと、現状では旧キットしか無さそうです。というか設定画通りのガンプラって実在するんですかね??

HGの百式・Mk-Ⅱ・Zを今から欲しいのであれば、可動&色分け重視なら後発のリヴァイブ・EVOL、デザインと程々の色分け&可動なら旧HGUC、デザイン重視(改造・改修前提)なら旧キットが向くかなと。先発モデル(旧HGUC)の単品版は多くが高騰しているので、色が気にならなければセット版がお勧めです。ただしMk-Ⅱに関しては注意点があり、ティターンズカラー用の「一部シールが削除」されています。
今の目で見ても、言われるほど可動も悪くないように感じます。強度も十分ですが、あくまで初期モデル故に遊び過ぎにはご用心。
しかし、後発モデルの登場により先発モデルが検索に掛かり難くなってきたのは、ちょっと寂しく感じます。「旧」と入れても中々出てきませんし...

以上になります。いつもと違った投稿形式で失礼しました。
なるべく過去作ばかりにならないよう、今後も注意します。

HGUCセット版 百式・Mk-Ⅱ・Zの、部分塗装仕上げです。

コメント

  1. グリプス戦役セット版でこんなに成型色が違ってるなんて知りませんでした! わかりやすいレビューありがとうございました!

    • レインさん、ありがとうございます!
      照明の関係で正しく発色しない事が多くて恐縮ですが、グリプス戦役セットの成型色は他の通常キットやセットでも中々見ないような、暗めの成型色が魅力です。
      塗装すると塗膜剥がれで動かすのが恐くなるのも多いので、今回のようなカラバリも増えてくると嬉しいですね。

  2. 先発HGUCの方が好きな私にはこういったレビューはとてもありがたいです✨
    マーク2はフライングアーマーやスーパーガンダムで手に入りやすいですが他の2つは中々お目にかからないですよね(^o^;)
    シックな色が好きなので私も購入してみようかなと思います🙋

    • ジャック隊長さん、ありがとうございます!
      単品の百式とZは、リサイクルショップでも限定版しか見かけなくなってきた感があり、ちょっと寂しいですね。
      3体の中では百式が人気らしいのですが、色が暗くなった事で特にZとMk-Ⅱは顔の凛々しさもより引き締まった感じになり、個人的にお気に入りです♪
      フォローもして頂き、ありがとうございました!

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