ASW-G-X09　ガンダムザグレウス

――ガンダム・フレームＸナンバーの奪取、果たされぬ願い

民主化を遂げたギャラルホルンの内部にて指導者ラスタル・エリオンの動向を探り暗躍するものたちがいた。
ギャラルホルンに敵対する武装勢力、非合法組織のスパイである。
彼らは巧みに組織の中へ溶け込み、ラスタルの始動させた計画「ガンダム・フレームＸナンバー計画」のもと回収、新造されたガンダム・フレームの奪取を目論んでいた。

Ｘナンバー計画は順調に推し進められ、新たなるガンダム・フレームは次々にロールアウトされていた。
そんな中、事は起こる。
組織内部に潜伏していたスパイによる製造基地の爆破、基地外部からの敵の侵入。
鮮やかともいえる電光石火の手口によりＸナンバーを持つガンダム・フレームの３機が奪取される――。

「ASW-G-X09　ガンダムザグレウス」

ガンダムザグレウスはギャラルホルンに敵対する組織により奪取されたガンダム・フレームＸナンバー機体の１つである。
新生したギャラルホルンの清廉潔癖をアピールする純白の機体装甲が最たる特徴であった。
しかし敵対勢力により奪取され、再びギャラルホルンの前に現れた際、その姿は一変していた。
機体は血のごとき深紅に染め上げられ、本来装備されていなかった大型武装が背部にマウントされていたのだ。

死神を彷彿とさせるその武装を手に、ガンダムザグレウスはギャラルホルン艦隊を強襲した。

ガンダムザグレウスは近中距離戦闘においてその機体性能を発揮する。
腰部には二本のナイフと二丁のハンドガンが装備されている。
これらの武装は扱いが容易であり、状況を選ぶことなく使用することが可能。
ギャラルホルン艦隊が襲撃された際、出撃したグレイズリッターやレギンレイズを破壊、あるいは行動不能としている。

背部にマウントされた大型武装は鹵獲されたガンダムザグレウス用に新たに開発されたものである。
通常時にはメイスとして機能し、ガンダムフレームの持つ二基のエイハブ・リアクターが生み出す圧倒的な力を頼りにギャラルホルンのモビルスーツに襲いかかる。
折りたたまれた刃を展開し、柄を伸ばすことによりメイスから大鎌へと変形する機構を持つ。

腐敗しきったギャラルホルンを正すための願いとして”死と再生”を意味する神の名をラスタルにより与えられた機体ではあるが、皮肉にもその願いが本機により果たされることはないであろう。
大鎌を携え、深紅の死神はギャラルホルンの首を狙う狩人となった――。

以上、「ASW-G-X09 ガンダムザグレウス」の設定文章になります。
ガンダム・フレームＸナンバー計画とは？　という方はこちらを参照してください。

それではガンダムザグレウスをどうぞご覧ください。