「A MILITARY REVIEW－観兵式に臨む－」

ジオラマを正面から見たところです。ザクたちの目線に気を配り、パイロットの意思や目的が分かりやすくなるように配慮しました。

ＨＧ1/144ドム／リック・ドム改造のドズル・ザビ専用リック・ドムです。両肩のスパイクとモノアイは金属製パーツを使用。大型のヒートホークは、プラ板とランナーからの自作です。エングレービングの表現は、手芸店で入手したシールを使用しました。カラーリングを一部変更したり、エングレービングを簡素にしたりと独自のアレンジを加えたため、設定画からやや離れてしまいますが、雰囲気重視という方向性で仕上げました。

製作途中の様子です。ドズル・ザビ専用機に見えるようにピンポイントでの改造に留め、基本的なプロポーションはキットのままとしています。

ＲＧ 1/144 MS-06R-1A シン・マツナガ専用ザクIIです。本機はドズル・ザビ専用リック・ドムの随伴機として製作し、モノアイやスラスター等、金属部品を各所に取り付けた以外はストレート組みです。個人的には、シン・マツナガ専用ザクⅡは、小学生の時にМＳＶ旧キット（1/144黒い三連星仕様）のカラーリング変更で製作して以来、実に40年ぶりのリベンジとなります！

当初、ジオン公国章の旗はリック・ドムに持たせるつもりで製作していましたが、"大将が持つよりは随伴機に持たせた方が絵になるし現実的"と判断し、急遽、マツナガ・ザクに持たせてみました。

旗の本体は、高機動型ザクⅡオルテガ機のジャイアント・ヒート・ホークの柄にランナーを繋いで製作。旗はパソコンでデザインし、コピー用紙にプリントアウトしました。2枚印刷し、中にアルミホイルをはさんでサンドイッチ状態にしたので、ある程度、たなびく様子を再現できます。

通称サムアップ・ザクは、ＲＧ1/144ザクⅡをストレート組みし、両手のみ改造しました。往年の名キット1/144「プロトタイプドム」のパッケージアートに対するオマージュです。カラーリングは、好みでスキウレの設定画を参考にしています。

ベースは、市販のベースのキットを使用して、宇宙要塞ソロモンのドッキング・ベイの雰囲気を想像して製作しました。手前の岩石は100円ショップで入手したインテリア・バークを敷き詰めています。リック・ドムとシン・マツナガ・ザクは、フィギュア用の半透明の支柱で中空に固定することにしました。

МＳたちの巨大感を演出するために、ビルダーズ・パーツを改造したジオン兵のフィギュアを各所に配置して完成です。

今回、たまたまドズル専用リックドムの資料に「宇宙世紀0079年末には観兵式に参加している。」という一文を見つけ、そこから想像力を発揮して情景を自分なりにジオラマ化してみました。自由な発想で製作でき、とても楽しい経験となりました。