HGUCザクⅡ サイクロプス隊カスタム

「中心部に侵入できそうか?」

シュタイナーはコロニー内部へ偵察に向かうアンディとガルシアに問う。

「いや、電源が落ちてるので中心部開閉ドアはきっと無理でしょう」

ザクⅡ2機は表の開閉ゲートが開いていた宇宙港からコロニーに入る。先の戦闘のせいか照明の類が切れ内部は暗く瓦礫が散乱していた。

「破壊しても構わん。あの赤の青二才がしくじるとはな…」

「奴は若すぎですよ。まあそのお蔭で俺らは仕事がやりやすくなりましたがね」

「違いねぇ」

アンディとガルシアは余裕を見せつつ機体を進ませる。

無闇にスラスターを使うと噴射の勢いで瓦礫が流されるので最低限の使用と慣性に身を任せる。軽口を叩いてはいるが腕は確かだ。すると経験の長いアンディは何か只ならぬ気配を察知する。

「…何だ?」

言葉では言えない、感のようなものが働く。何かが見ている。周囲は非常灯のみが照らし、暗闇が港を包み込んでいる。アンディは身体の全神経を働かせ見えない何かを探る。するとアンディの目つきが変わった。

「構えろ!ガルシアっ、何かいるぞ!」

アンディが声を張った瞬間、既にガルシアの機体は後方へ吹き飛んでいた。

「チィっ！ビームだとっ！」

更に声を荒げるとメガ粒子の帯と右腕を持っていかれ爆発したガルシア機が港内を照らす。戦艦か砲台でもあるのかとアンディは発射された方向に120mmマシンガンの銃口を向けた。

だがそこにいたのは想像していたものとは違った。

アンディが発砲する前に機体に大きな衝撃が走る。

なんだコイツは…!?アンディはコクピット内で頭を打つとヘルメットをしているとはいえ、一時的に意識が遠のく。何かがぶつかってきた。今分かるのはそれだけであった。アンディ機に体当たりしてきた白い影は噴射剤を全開にし、そのまま外に押しだそうとする。サイクロプス隊のザクⅡは改良型で出力も量産機より上だが押し負けてしまう。姿勢の悪さもあるが根本的に相手とのパワーが違った。そのまま外にでるとアンディはその勢いのまま飛んでいき、バランスを崩すがAMBUC機動で立て直す。

「藪をつついたらまだ蛇がいたかっっ！ミーシャ援護しろっ！」

シュタイナーはフルスロットルで機体を疾走らせる。
「アンディっ、無事かっ⁉」
その問いに返答はなかった。だが機体の状態から見てまだ死んじゃいない筈だ。シュタイナーは120mmマシンガンの有効射程まで白い影と距離を詰める。
「あれが青二才が仕留め損なった連邦の白いMSのようだな…」

アンディを押し飛ばした敵MSもシュタイナー機を見つけると構えて臨戦態勢に入る。

to be continued

今回のメインはザクⅡサイクロプス隊カスタムでございますが、改造といっても余ったジャンクパーツをくっつけたのが主です(^_^;)

カスタム機ではありますが時代背景からオプションは控えめにしてます。

シュタイナー機はシールドにラムズゴックのように試作装備としてヒートクローを装備してます。

頭はビルダーズパーツのツノとゲルググの余ったトサカを付けたら意外にアリでした。ショルダースパイクもビルダーズに変更!

頭のトサカでどことなくR-3な雰囲気もありますね。

リアビューですがお尻もジャンクパーツを合わせてサブバーニアとシュツルム・ファウストを装着。クラッカーよりファウストの方が0080感あります。

足もジャンクを合わせて。機動性アップより姿勢制御用な感じです。

ミニプロペラントタンクも付けて後はお約束ウェザリングとトップコートです。

こちらは頭を付け替えノーマルヘッド。ミーシャ、アンディ、ガルシア達が搭乗します。

今回はサイド7編episode1をお届けしましたが物語は続きます！

次回は最後にメインを飾ったジム、地球連邦軍の視点からストーリーを展開します!

あくまで、いちガンダムファンの妄想ですので温かい目でご覧ください。

興味のある方はまたよろしくお願いします～m(_ _)m