海賊女の良き相棒　『キュラサメ』

『キュラサメ』

型式番号:CVF-C11C

ムラサメをベースにしたMS。ムラサメ3機分のスラスターを装着したことで、推進力と機動力も通常機の3倍。しかも、最大の特徴とも言える変形機構が4つもある。MS形態や戦闘機形態の他に、水中戦闘を得意とする水中形態、更にはMS形態と戦闘機形態を合わせた高速戦闘形態も存在する。海賊のイメージを印象付けようと格闘武装が多く、更にはアンカーといったモノまでも装備している。

作品紹介にて盛り上げようと毎回加えているストーリー『機動時空転移 ガンダムリベロ』の物語に登場する戦艦トラベラーズの艦長であり、キャプテンと名乗る海賊女『キュリア』の専用機として今回作成した…というのが本音ですね。機体の正式名は『キュリアカスタム　ムラサメ』という名称で、パイロットであるキュリアは『キュラサメ』と略したという設定です。

パイロットであるキュリアについても軽く説明します。まだ語られていない設定もあるので、気になる方は是非読んでください。

キュリア

各ガンダム世界に出現するコピーズによるマルチバースを止めるべく結成された組織『クロストラベラー』のメンバーの一人で、彼女は組織にとって重要とも言える時空転移戦艦・トラベラーズの艦長をしている。船の操縦はほとんどがAI『ハロ』が行っており、状況によっては彼女自身が船の舵を取ったり、時には自らMSで出撃することも。そんな彼女もまた別の世界の人間で、リーダーであるX（クロス）に救われた者の一人。トラベラーズを彼から任されて以来、彼女はトラベラーズの艦長としてクロストラベラーの為に働いている。ちなみに、苦手なことは料理。野菜を切るだけで部屋が何らかの事件が起きたかのような悲惨な現場と化す。

「アタシをMSに乗せたこと！後悔させてやるよっ！！」

MSで戦うキュリアの台詞です。敢えて載せました。

今回使用したガンプラはベースがムラサメ(アンドリュー専用機)と一般のムラサメ、スカルウェポン、そしてAGE2の頭部を使いました。

武装について紹介します。各武装紹介時に、キュリアのそれぞれの武器を使用した時の台詞を入れました。楽しんで頂ければ幸いです。

キュリアカスタム用高エネルギービームガン+72式高エネルギービーム砲×3

キュラサメ用に開発された専用の手持ちビームガン。スラスターと合体した武装で、常に背中と両脚に計3つ装備されている。取り外し可能で、2丁で持つこともできる。それぞれに『72式高エネルギービーム砲』も備わっており、本来のムラサメでは飛行形態時にしか使えなかったビーム砲もビームガンと同時に発射が可能となった。また、戦闘機形態と高速戦闘形態では他の火器やミサイル等と合わせた一斉射撃によるフルバーストもできるようになる。

「狙い撃つぜぇ！！…違うヤツのセリフだけどな」

背中や脚から手持ち武器として取り外す際、ジョイントパーツを付ける必要があります。

スカルソード

海賊仕様とも言える実体剣。ビーム兵装ではないが、エネルギー切れにならない武装でもあり、その斬れ味はアストレイレッドフレームのガーベラ・ストレートと同等。普段は尻部分のアームに装備している。

スカルナギナタ

ナギナタ状の長い武器。この武装はスカルソードと交換することで使用可能の武器になります。

「細切りにしてやるよ！…いや、乱切り？みじん？」

↑この台詞を言われた場合、全力で逃げるべし。敵だけでなく、味方も…。

ちなみに、武器はスカルウェポンのモノを使いました。

アンカーショット×2

海賊と言ったら、フック！MS形態では両腕に搭載され、可変時は主翼の下部分に搭載されている。AGE2ダークハウンドと似たモノを搭載しているがアンカー射出の際、リード線は見えなくなっており、これは透明で頑丈なリード線を使用しているという設定。その為、敵を捕獲する確率を高めた。パイロットのキュリアはこのアンカーにスカルソードを引っ掛けた状態で投げつける戦法を行い、クロスボーンガンダムと似た戦い方もできる。遠くにいる敵を斬りつける以外に、グルグルと大きく回転することで敵の攻撃をソードで斬って防ぐ回転シールドにも。だが、このアンカーは元々敵を捕獲する目的のモノだったそうだ。また、見えないリード線はMS3機分をまとめて捕獲できる頑丈さを持つが、対ビーム対策は施されていないというのが弱点となっている。

「捕まえたぜ！今日の獲物！！」

このフックもスカルウェポンのモノを使いました。

空対空ミサイル“ハヤテ”

ムラサメに搭載されたミサイル。PS2のゲームみたいに、MS形態でも使用可能。

空対空ミサイルポッド

追加で装備可能な大型ミサイル。

「死にたくないヤツは避けな！…まあ、避けられるんならな？」

12.5mm自動近接防御火器

可変式主翼カウリング内に装備された火器システム。威力はムラサメのモノと変わらない。

「こんなモンにやられるヤツぁ〜、マヌケだぜ？」

スカルナイフ×2

腰に装備された小型武装。スカルソードと同等の性能を持ったモノで、投げつけることも可能。

「受け取れ！アタシからの死のプレゼントだ！！｣

こちらもスカルウェポンを使いました。

隠し武器が2種類存在します。

カリドゥス複相ビーム砲

頭部のすぐ後ろに内蔵された大出力ビーム砲。こんなところにビーム砲があるとは誰も想像しないだろう…と考え、この位置に装備。まさに隠し武器。しかし、このビーム砲はMS形態と高速戦闘形態時にしか使えない。

このビーム砲はコレクションキットのアビスガンダムのモノを使いました。昔、このビーム砲をミキシングする時に使おうと思って大切に取っておいたのですが、今回はそれを使用しました。取っておいて良かったです。

もう一つの隠し武器。

ビームサーベル

近接戦闘用武装で唯一のビーム兵器。通常のビームサーベルより小型化されてはいるが、ビーム出力は通常と同じまま。これは胴体の内側に隠されており、使用する際は少し開いた形で取り出すことになります。

「卑怯だって？フッ、こっちは海賊だぜ？海賊らしく、汚ねぇ戦い方をするさ！」

110mm機関砲

胸部分に2門内蔵された大口径の機関砲。この武装の使用は戦闘機形態と水中形態でしかできない。また、一斉射撃によるフルバーストにも使用可能。

「速攻で片付けてやるよ！」

こちらは余っていたパーツを削って、接着剤でくっ付けたモノになります。

シールド

ムラサメのシールドとあまり変わらない。本来のムラサメならシールドを失ったら戦闘機形態に変形ができなくなるが、このキュラサメの場合も戦闘機や水中形態に変形ができなくなる。しかし、高速戦闘形態には変形が可能となっている。

「このアタシに盾を使わせるとは……上等じゃねぇか！！」

シールドは変形時、アンカーなどを取り付けやすくする為、2か所削りました。また、海賊の象徴とも言えるドクロマークのデカールも貼り付けました。これは『キャプテンハーロック』のモノをネットで見つけて購入したモノになります。

シールド以外にも海賊のドクロマークは左肩に貼りました。

ここから変形について説明。それぞれの形態による武装も紹介します。

戦闘機形態（ファイターフォーム）

ムラサメにほぼ同じ飛行形態。スラスターが３機分ある為、通常のムラサメより機動性がアップしている。空中はもちろん、宇宙空間での飛行も可能。更に、一斉射撃によるフルバーストもできる。

使用できる武装は近接防御火器、110mm機関砲、空対空ミサイル　ハヤテ、追加で使用可能の空対空ミサイルポッド、アンカーショット、高エネルギービームガン、72式高エネルギービーム砲、更には後ろのアームに装備されたスカルソード（スカルナギナタ）をアームを動かすことで攻撃することができる。これはスカイグラスパー（ソード装備）の戦闘データを参考にしてできるようになった…という設定。

水中形態(アクアフォーム)

新たに追加された形態、それは水中での高速移動形態。本来のムラサメの戦闘機形態とは異なる形態により、水中戦をアビスガンダムと同等またはそれ以上の移動速度を生み出す。アンカーショットの使用もでき、これは水中で敵を捕獲した状態で攻撃という戦法を行う目的とも言える。

水中形態による武装は近接防御火器、110mm機関砲、アンカーショット、高エネルギービームガン、72式高エネルギービーム砲、そして戦闘機形態と同じくスカルソード(スカルナギナタ)が使える。水中ではビーム兵器は半減してしまう為、ビーム砲は接近時または水中から一時脱した時にしか使わない。

そして、MS形態と戦闘機形態を合わせた4つ目の形態。

高速戦闘形態(ハイスピードバトルフォーム)

上半身がMS形態で、下半身が戦闘機形態に変形したことで驚異的速度を出した状態でMSとしても戦える新たな形態。

この形態による武装は近接防御火器、110mm機関砲、空対空ミサイル ハヤテ、アンカーショット、高エネルギービームガン、72式高エネルギービーム砲、そしてスカルソード(またはスカルナギナタ)。

〜ここから久々の『機動時空転移 ガンダムリベロ』の第７話〜

この日、またしてもマルチバースが起きる。

C.E.の世界である。しかも、エターナルがザフトに追われ、少ししたらキラ・ヤマトが現れることで彼の最強MS・ストライクフリーダムが起動するという重大な展開の場に。

歴史を変える訳にはいかない。その世界に現れるコピーズの撃退に参加したのは、トラベラーズのキャプテンことキュリアだった。憂さ晴らしに自ら出撃したのだ。

そんな彼女は愛機であるキュラサメで、先にこの世界に来ている仲間との合流を待つ。

しばらくして、一機のムラサメが近づく。

「お待たせ、キャプテンさん」

「カロウか。…何だ？そのムラサメは？」

「あぁ、この機体は俺専用。『メモリー・カロウ専用ムラサメ』だ」

合流してきたのはメモリー・カロウだった。

彼のムラサメは上半身が黄色、下半身が一般カラーの色をしていた。それに対してメモリーは話す。彼が言うには、元々自分用に機体全体を黄色にしようとしていたみたいだったが、黄色いムラサメは『砂漠の虎』の異名を持つパイロットが使っていた。そこで、彼は上半身と下半身の色を分けた…とのこと。ちなみに、性能は一般のムラサメの２倍になっているらしい…。

キュリアとメモリーが会話しているすぐ傍に、コピーズが出現。相手はまさかのガンダムタイプだった。

「ヴァーチェ、作戦行動に入る！トランザム！！」

相手は『ソレスタルビーイング』のガンダムマイスター『ティエリア・アーデ』とMS『ガンダムヴァーチェ』。

向こう側で戦うエターナルとザフト艦隊の戦闘に、彼は武力介入に入ろうと『トランザムシステム』を発動。GNバズーカのバーストモードで、しかもトランザムによる大火力ですぐに終わらせようとしていた。

「あかんあかんあかん！！」

「アンタの相手はアタシらだ！」

妨害すべく、ヴァーチェの前に立ち塞がる2人。

コピーズのティエリアは2人の機体を見て、攻撃対象を変更する。

「対象を変更。ヴァーチェ、目標を破壊する！」

「行くぜ！生けにーーーじゃなくて、カロウ！！」

「今、とんでもないこと言おうとした？」

2人はその後、トランザム状態のヴァーチェ相手に苦戦を強いられたが、何とか倒すことに成功したのだった。

ちなみに、エターナルの方はストライクフリーダムが既に出撃し、全て終わった後だった…。

「アタシはキュリア！トラベラーズのキャプテン、キュリアだ！！」

「誰に言ってるの？」

こうして、C.E.の世界は再び救われたのだったーーー

『機動時空転移 ガンダムリベロ　第７話:キュリアとキュラサメ』

今回のストーリーはここまで。

最後に。キュラサメの顔は常にマスクが装着されていますが、これは00FのアストレアタイプFのようにガンダムタイプであることを敵に悟られない為、またはオーブのMSを使用していることを悟られない為……などといった理由で装着しているという設定になっております。

マスクありと無し、見比べてみてください。

では、今回はここまで。次回も宜しくお願いします。