「これは『変身の魔女〈キルケー〉』と『勝利の女神〈ヴィクトリア〉』の名を持つ俺達の武器(ウェポン)だ」
今回も新たな作品が完成しましたので投稿しました。
始めに、MSの武器には様々なモノが存在します。『ブルーフレーム』のソードからガトリング砲台に変形する『タクティカルアームズ』や『エアリアル改修型』のビットをライフルに接続した形態『ガンビットライフル』といった違う形態になる武器。それらに興味がある自分がいます…。
そんな自分はある時、思いました。『MSが武器そのモノに変形したらいいのに』と…。
存在するとしてもSD系ばかり。
という訳で、武器に変形する支援機を考えて製作しました。武器自体に変形するだけでなく、MSにもなるという機体です。
この機体は毎回投稿する度に加えているオリジナルストーリー『機動時空転移 ガンダムリベロ』でクロストラベラーの機体を支援する目的で開発された機体…という設定にしています。最後までお付き合いくださいませ。
『キルトリアW-ウェポン-』
型式番号:LW-01
クロストラベラーのメンバーであるメモリーがX(クロス)のガンダムリベロの可変機能を参考にして開発した支援を目的とする可変MA。単機での運用も可能で、戦闘機形態から射撃形態、ランチャー形態、大型実体剣形態、大型盾形態…等といった形態に変形。支援機と言うが、この機体は全身が強力なシールドとなっており、防御力も組織の機体の中ではトップクラス。ガンダムリベロの武器『ロビンスアロー』や『リベロファン』の要素も加えられており、受けた攻撃の振動・衝撃を吸収して自らのエネルギーに変換することができる。その為、戦いながらエネルギー補給が可能。他にも射撃による攻撃力も高い。様々な武器に変形する機能もガンダムリベロの影響が非常に大きい。
名前の『キル』は『キルケー』のことで、神話に登場する変身の魔法を使う魔女の名。『トリア』は『ヴィクトリア』、勝利の女神。
使用したガンプラはジオニックソード、ガンプラバトルアームアームズ、そしてフリーダムとフォースインパルスのウイングの一部、あとストライクの片方の肩になります。
最初の形態は戦闘機改め『MA-モビルアーマー-フォーム』。
出撃時はこの形態が基本となります。スラスターやウイングがある分、機動性はかなりいいと思います。この機体の防御面はクロストラベラーの中でもトップクラスで、簡単に撃墜はできない。
スラスター以外にエネルギーの内蔵量も非常に多く、エネルギー切れのMSに武器として使用が可能。
ここからMA以外の形態を披露しようと思います。前に投稿した『スペランツァジャスティスガンダム』と共演になります。
高エネルギーによる射撃形態。
『ボウガンフォーム』
連射性が高い射撃ができる形態。単機はもちろん、味方機の武器としても使える。
絶大な大火力を生み出すランチャー形態。
『ハイメガランチャーフォーム』
『Hi-νガンダム』の『ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャー』の形態になります。チャージによる発射の為、発射までのタイムラグがあるが威力は高い。エネルギーの内蔵量が多い為、使用回数は最大で5発。こちらも単機はもちろん、味方機の武器としても使える。
あらゆる攻撃を防ぎきる大型盾形態。
『シールドフォーム』
クロストラベラーの機体の中でトップクラスの防御力を誇るこの機体のシールド形態。単機はもちろん、味方機のシールドとしても使える。
凄まじいパワーで敵を叩き斬る大型実体剣形態。
『ソードフォーム』
大型実体剣による形態。こちらは味方機の武器として使用しなければなりませんが、MAフォーム状態で敵に突っ込む際にこの形態に変形すれば特攻兵器へと早変わり。頑丈なミサイルとなり、シールド並みに防御が高いのでパイロットの生存率は非常に高い。
そんな大型剣の形態ですが、あまりの大型の武器の為、持てるMSは腕のフレームが強化されている機体に限られてしまいます。クロストラベラーの機体ではリベロ、スペランツァジャスティス、そして…現在製作中のザク用となってしまいます。ちなみに、ザクに関しては完成までのお楽しみになります。
大型実体剣から大型ビームソード形態。
『ヴェリテビームソードフォーム』
実体剣から幅が大きいビームを出すことが可能。『ヴェリテ』の意味は『真実』となっており、戦う相手によってビームを出すか出さないかを自動で切り替えてくれる。フェイズシフト装甲の敵ならば自動でビームを出し、ナノラミネートアーマーの敵にはビームを出さず実体剣のまま戦うことになる。
高出力ビームソード形態
『ハイメガビームソードフォーム』
実体剣の剣先を折り曲げることで、中心部から高エネルギーであるハイメガのビームを放出。超長いビームになるが、その斬れ味は非常に高い。リベロの『タイラントソード』並みの長さまでとはならないが、その武器とはいい勝負になることだろう…。
また剣先はクローとして使え、敵を捕まえた状態でビームを放出する戦い方も可能。
さて、ここでMS形態の紹介です。
『MS-モビルスーツ-フォーム』
宇宙世紀の宇宙用簡易MS『ドラッツェ』に似せたMS形態。脚が無く、代わりにウイングで補っている見た目になります。『ドラッツェ』と違って宇宙だけでなく、空中での戦闘が得意となります。ご覧のとおり、ハンドパーツが無いのでモノを掴んだりすることはできません。
MS形態による武装。最初はこちらになります。
ソードブレード×2
両腕がソードフォームによるソードの部分の為、腕そのモノが武器になります。折り畳んでの使用も可能。
その他の武器。
(1)グレネードランチャー×2:ソードの剣先を折り畳むと出現する実弾兵装。
(2)ビームバルカン×2:グレネードランチャーと同様で、剣先を折り畳むと使用できる低火力の武装。連射性には優れている。
また、ビームバルカンの部分からビームサーベルを出すことが可能という設定になります。
〜ここから久々のストーリーに入ります〜
X(クロス)はコピーズの正体が宇宙世紀のとある時代にあると推測する中、その時代にマルチバースが発生。すぐさま、その時代にクロストラベラーが向かう。
舞台は宇宙世紀136年。宇宙海賊『クロスボーンバンガード』は『木星おじさん』こと『グレイ・ストーク』と名乗る老人から『木星帝国』に奪われた『アムロ・レイ』の奪還を依頼され、敵の基地に襲撃している……という戦いが繰り広げている宙域。
その戦いの陰で、クロストラベラーは戦うのであった……。
「アース・ザラン!ジャスティス、発進する!」
アースのスペランツァジャスティスが出撃。
そんな彼の前に、今回協力してくれるG:ユニバースの小隊長ことアルカのGRガンダムが姿を現す。
「アスラン……じゃなくて、アース・ザランか?会うのは初めてだな」
「確か、G:ユニバースの……」
「ギャザーロード隊のアルカ・アドニスだ。X(クロス)は?」
「リベロの整備に時間が掛かっているらしく、もしかしたら今回は出撃できない可能がある……とのことだ。とにかく、宜しく頼む」
互いのMSを見つめる2人。本来なら直接握手を交わすところだが、今の状況はそれすらできない。
今回初めて共闘する彼らはこの世界、特に何の戦いが起きているのか改めて確認する。
宇宙海賊が木星帝国の計画を阻止すべく、『アムロ・レイ』の奪還を目的として現在奮闘中。『アムロ・レイ』と言っているが、実際は一年戦争で活躍したアムロのデータ(コアファイターの学習型コンピュータの戦闘データ)のことを指している。その戦闘データを移植した『バイオ脳』の実験MS『アマクサ』と戦う……という流れに。
*この戦いは漫画『クロスボーンガンダムスカルハート』に描かれているので、是非読んでみてください。主人公『トビア』とアムロのコピー機との戦いが凄いですので…。
「『アムロ・レイ』…。確か、この世界で最強と言われた『ニュータイプ』の一人だったな?」
「そう…と言いたいが、ヤツは『ニュータイプ』の中で最も最強と呼べるパイロットだ。まさか、50年先のこの時代でこんな戦いが起きているなんて……」
と、アルカがそう呟いたその時。
レーダーに大きな反応が。しかも、2つも。
『小隊長!ユノ・アスタルトです。予想した通り、コピーズの位置が分かりました』
「ん?美しい女性の声!」
「俺の幼馴染だ」
「彼氏いるのか?」
「……ここは任せる。俺はもう一つの方へ向かう」
アルカはアースを無視し、その場を後にした。
もしかしたら、ユノを狙う彼に怒ったのだろうか?
「ユノ…と言ったか?小隊長とはどういった関係なんだ?」
『幼馴染であり、良き上司と部下……って感じです』
「付き合っているのか?」
その質問をした瞬間、向こうから動揺したかのように吹いたユノの反応が聞き取れた。
そんなやり取りをしている中、コピーズの一機がアースの前に姿を現す。
「弱い者に正義を語る資格はない。覚えておけ!」
そのコピーズの正体は『アルトロン(ナタク)ガンダム』、パイロットは『五飛』だった。
いくらガンダムタイプでも、相手は一機。余裕で勝てるとアースは自信満々だった。
「貴様の正義を見せてみろ!」
「いくらでも見せてやるさ、俺のジャスティスを!希望の正義を!!」
戦いが始まった。2機のガンダムはそれぞれの武器で戦いを繰り広げる。
そんな状況の中、新たに別のコピーズが出現。
本来その場にいないはずの機体。そして、この時代にすらいないパイロットが搭乗していた……。
「アムロ、行きまーす!!」
伝説のニュータイプ『アムロ・レイ』。その搭乗機、今トビア達が相手にしているはずの『アマクサ』だった。
まさかの事態に、G:ユニバースから通信しているユノは側にいるサクラと思わず話し合う。
『なぜアマクサにアムロさんが!?』
『分からない!でも、誰かが意図的に差し向けてきたのかも…』
『誰かって、一体誰よ!?……まさか、コピーズを生み出している誰かが?』
「その前に気になることがある!!」
アースはシリアスな表情で言う。
『アースさん、どうしたの?まさか、今回のコピーズに何か気になることが…?』
「君と話しているもう一人の女性は誰だ?美人なのか?気になって戦いに集中できない!」
『こんな時に何聞いてるの!?』
くだらないことで怒るユノだったが、サクラはちゃっかり自己紹介したというのは言うまでもない。
だが、そんなバカげた質問をしたせいか、アースのジャスティスは追い込まれてしまう。スピードはジャスティスの方が上にも関わらず、動きが読まれてしまう。
なんたって、一人はあの伝説のニュータイプなのだから……。
「マズイぞ!今の反動でミラージュコロイドが使用不可に…!」
『使えたとしても、アムロさんには通用しないかもね』
『アムロさん、ニュータイプだから……』
呑気に語るサクラとユノに『どっちの味方だ?』とアースは戦いながらツッコむ。
絶体絶命のピンチ。新型に乗れたばかりに苦戦を強いられるアース。
そんな彼だったが、ここであることが起きる。
ジャスティスとコピーズの2機の間に、強力なエネルギーのビームが横切ったのだ。
「これはツインバスター!?…いや、もっと大きい!」
と、ここでユノ達とは別の人物が通信してきた。
『偽物君、聞こえるか?今援軍を送った、使ってくれ』
「カロウか!支援機…のようだが、パイロットは誰だ?X(クロス)?いや、ニノマエか?」
「どうも♪カナでぇ〜す!!」
アースのスペランツァジャスティスのピンチに駆けつけたのは完成したばかりのキルトリアW-ウェポン-。そんな機体のパイロットはまさかのニノの従姉妹のカナだった。
カナは7歳で、まだ幼いというのに戦場に来てしまう。なぜここに…と思う中、メモリーが経緯を説明する。
なんでもコックピットハッチを開いたまま格納庫で放置し、カナがイタズラでイジった結果、指紋認証で彼女専用機となってしまい、今に至る……とのこと。つまり、子供のイタズラがアースを救ったようなのだ。
『キルトリアはシールドそのモノと言ってもいい頑丈な機体だ。狙われたとしても簡単に撃破できない』
「子供に人殺しをさせるつもりか?」
『コピーズはただのコピー、パイロットもそうだ。怒る気持ちは分かる。だが、今は戦いに集中してくれ!……と、リーダーが言ってた』
「X(クロス)も来たのか?」
メモリーの話によると、X(クロス)はアルカの支援に向かったとのこと。
いろいろ言いたいことがたくさんある中、アースはカナのキルトリアWと共に目の前の敵に集中する。
メモリーの指示により、カナはコックピットの操縦を行う。
ここでキルトリアは変形。大型ソードとなり、アースが駆るスペランツァジャスティスの武器に。その光景を見ていたG:ユニバースのユノとサクラは驚きを見せていた。
『武器に変形した!?』
『武器になるMA?あんなの見たことない!』
『ガンダムリベロを参考にした機体だ。様々な武器やMA形態、そしてMSにもなる』
製作者のメモリーの解説にまたしても驚く2人。
いろんな姿に…いや、武器になる。リベロの支援機版…と呼んでもいい機体に違いない。
「俺はアース・ザラン!アスラン・ザラのライバルだ!!(自称)」
「やっちゃえやっちゃえ♪」
スペランツァジャスティスは右手に超大型アックスのラブリュス、左手にはソードフォームのキルトリアWを持ち、二刀流でアムロと五飛に立ち向かう。
どんな強敵だろうと、彼は負けない。なぜなら、『アスラン・ザラの再来』なのだから(自称)………。
『機動時空転移 ガンダムリベロ 第15話:正体-前編-』
と、ストーリーはここまで。
『アマクサ』はプラモが無い為、持っているカードの画像を使いました。ご了承下さいませ。
本当ならキルトリアWを主役っぽく見せたかったのですが、スペランツァジャスティスの方に集中してしまいました。まあ、気にしないでください。
あと、今回舞台となった『クロスボーンガンダムスカルハート』に登場する老人『グレイ・ストーク』の正体ですが、もしかすると『ガンダムZZ』に登場したあのキャラではないか……とファンの間では話題になっています。声優も同じ人ですし、何かの本でも『第一次ネオ・ジオン戦争でガンダムチームを率いた人物』的なことを書かれていたようです。たぶん、あのキャラですね。シャングリラの……。
さて、次回のストーリーはまたしてもリベロの別形態を紹介する予定です。お楽しみに。
今回は以上となりますが、実はキルトリアWにはまだ紹介しきれていないことがあります。それは上の説明にあった分離合体についてです。
分離の際は2つにパーツが分かれ、それぞれの合体には一つのジョイントパーツが必要不可欠となっております。
分離したパーツは左が『ディフェンスアーマー』、右が『ソードアーマー』となっており…………と、その話は後日説明しようかと思います。
では、今回はここまで。次回も宜しくお願いします。
コメント
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武器にもMSにもなるなんて凄いです。
コメントありがとうございます。本日公開したキルトリアの続きも良かったらご覧下さい。
どうも!初めまして。ただの通りすがりのガンダム好きです。
子供の頃からガンプラ作りを趣味にし、10年くらい前にはミキシングに目覚めました。プロというよりは素人程度の技術力ですが、どの作品にも出ていないオリジナリティ溢れるガンプラを少しずつですが投稿するつもりです。
宜しくお願いします。
ちなみに作品はSEED DESTINYが好きで、中学の時には『メモリー・カロウ』と名乗っていた時期がありました。当時は専用のザクを考えており、ストライクフリーダムと互角に渡り合えた…という妄想設定を考える程にガンダム好きでした。最近は『X(クロス)』という名前になったりしています。X(クロス)とメモリーは作品紹介で登場する予定でいますが、性格が違うことから全くの別人ということで承諾して頂くとありがたいです。
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