ベギルペンデ後継機「べギルエンデ」ロールアウト
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その機体を見上げて、彼女はしばし言葉を失った。
戦犯の首謀者が使った機体として体裁が悪いだろうに。敢えてこれを選定したのは、雇い主の彼女等への気遣いなのだろうか。
「ボスが言うにはさー、騎士みたいなシルエットだから護衛機として見栄えが良いんだって」
傍らで同僚が言う。ボス――雇い主が照れ隠しに言いそうなセリフだ。
「理由はともあれ、これに乗るの••••••アガらない?」
そう言って同僚は悪戯っぽく微笑んだ。
刹那、学生時代の日々が頭の中をよぎったが、彼女の理性がそれを表に出させなかった。
「バカなことを言ってないでさっさと自分の機体に乗れ」
「ちぇー、お固いんだから••••••」
そう呟きながら離れていく同僚の背中を一瞥し、自分の機体を再び見上げる。
あの日々のことは忘れない。あの時背負った罪が、今はもう会えない彼との繋がりだから。
だが、心残りはある。
今の雇い主は、彼の想い人だ。ならば為すべきことは決まっている。
「守ってみせるさ。今度こそ」
そう呟いて彼女はコクピットに向かった――。
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本編最終回にてミオリネの護衛となった元シャディク隊のために用意された機体という設定。
サビーネ機になります。
べギル系の集大成という意味でエンデと名付けました。
ベイオネットAシールド
Aはアンチドートの頭文字。ベギルベウのベイオネットにジェターク社から技術供与されたビームトーチを搭載した強化型。
シールドとしても機能するアンチドート発生ユニットの追加により、防御力も兼ね備えた攻防一体兵装
腰部後方に装備された有線式のAバインダーと背部のAユニットを展開することで、ベギルペンデ5機で展開していたフィールドを、範囲は狭いながら単騎で展開可能となった。
ビームアンカークロー
ビームブレイザーを応用した有線式のアンカークロー。
サビーネ機には計4基搭載されている。
アンチドート•ブレス
本機の特徴として、背部のバインダーとベイオネットのアンチドートユニットを展開することで、機体の周囲にアンチドートフィールドを展開可能なことが挙げられる。
このフィールドはパーメット通信を遮断することでガンドフォーマット等のオーバーライドを阻害することが可能となる。
と同時にユニットに蓄積されたパーメット粒子で相互通信し続けることで、機体のシャットダウンを防ぎ、パーメットスコア6以上の機体との戦闘でも短時間ではあるが通常稼働することが出来る。
パーメット通信を遮断するため、機体間の通信が出来なくなるデメリットがあるが、確認された5機はハンドシグナルと光点滅信号で高度な連携を保った様子が目撃されている•••という妄想設定です。
ベギルベウとベギルペンデを見て、ペンデのシールドを花弁のように配置したらカッコ良さそうだな、と。後に萼になってしまうわけですが(^^;
当初はベウのキネティックポッドはポン付けの•••というか全体的にポン付け部分塗装のお手軽ミキシングの予定だったのが•••ペンデのシールド中心部の直径とキネティックポッドの直径がほぼ同じである事に気づいてしまって•••ミキシングの神が降りてきたと思ってしまったばかりに•••(^^;
ベウやペンデの足はカッコよすぎるのでこれは分離させないと嘘でしょ。ついでにビーム発振器つけたろ。
とか思ってたら有線式の兵装が計6基も搭載されていた。
グラスレー機の設計思想は対ガンダムだと思うので、有線式の方がオーバーライドされにくそうだと考えるとまぁ良いんじゃないでしょうか。
サビーネ様なら上手く扱ってくれる。
以上です。
ガンプラ完成させたのが久しぶりすぎて加工とか塗装とか撮影とか反省点は多いですが、まず完成させられて良かった。
ご覧いただきありがとうございました。
妄想SSなど書いてみました。宜しければご覧ください。
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牛歩で色々作って完成しない人です。
目標は完成させること。
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