HGUC アッガイ

とある宙域の小惑星。
ジオン残党部隊の整備工場に今日もまた整備長のため息が響く。

「どうしたんですか？整備長。
せっかくネオジオン正規部隊からジェネレーターとサイコミュシステムが届いたっていうのに。」
「なら聞くが、せっかくそれだけの装備を拝領して、ベースになる機体がアッガイしかないってのはどういうことだ？」
「仕方ないですよ。
普通に使える機体は出払ってるし、地上部隊だって予備の修理部品もままならないんですから。
聞いたところによると、ザクのシールドも足りなくて両肩スパイク付けてる奴もいるらしいですからね。
そういえば、そこの部隊の整備長も苦労してるみたいで、補給隊から『心中お察しします』って伝言がありましたよ。」
「あ〜分かった分かった。
やるしかないよな。
とっととハンガーに入れろっ！」

「出来ましたね、整備長。」
「あぁ、出来たな。」
「こうなりますか。」
「まぁ、こうなるわな。」

「鳥、ですか。鷲ではないですよね？」
「雀、だな。さしずめ『アッグ・スパロー』ってところか。」
「どこぞの海賊みたいなネーミングですね(笑)」
「これ、せっかくのアッガイの爪、超接近戦でしか使えなくないですか？」
「ん、そうか？」

「ファンネル！？」
「刺すも撃つも、こいつなら自由自在だ。」

「シミュレーションだが、爪がある分通常のファンネルよりも戦い方も幅が広がるぞ！」
「なるほど、でも防御面はどうですか？」

「後ろからこいつを追える奴なんてそういないだろう。
背中の対空ミサイルで上からの攻撃にも対応済だ。」

「ファンネル射出した後も頭部の4門に胸部に2門、ビームバルカンを増設してあるからな、『走攻守』かね揃ったモビルアーマーに仕上がったぞ！」
「いや〜高性能は間違いないんでしょうけどねぇ。」

「どうしても『こいつ』が思い浮かぶんですよね(笑)」
「なんか可哀想！！」

ハイ、寒さ増す中、寒い妄想にお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m

今回も仮組みを繰り返し、この形に辿り着いたものの、やっぱり抜け雀にしか見えない(笑)
いや、笑ってる場合じゃなく、とにかく『イロモノ』で終わらせないためにスジ彫りやデカールでディテールアップを頑張りました。
サムネ詐欺とは言わないで〜(笑)

200イイネ突破記念のパラディサエアと。
当時は一整備兵だったけど、今や整備長。
ジオン残党もしっかり年月を重ねています。

なんやかんやであっという間の一年間、今年はこれが最後の投稿になりそうです。

今年も一年、沢山のイイネ、コメント、フォローありがとうございましたm(_ _)m

来年も皆様にとって楽しいガンプラライフになることをお祈りしております！