今回はMS『ブラックナイトスコードルドラ』のプロト機という自分なりのオリジナリティ溢れる塗装をし、更にはオリジナルの設定を加えて製作しました。
パイロットはアコード……と言いたいところですが、アコードの失敗作という設定の女性パイロットになります。『カナード・パルス』みたいなキャラ設定で、毎回投稿するたびに加えている『機動時空転移 ガンダムリベロ』に登場しようと考えました。
映画のネタバレも含まれていますので、まだ観ていない方はご注意下さい。
それでは、最後までご覧下さいませ!
ブラックナイトスコードラーマ
型式番号:NOG-MP0
新興国家『ファウンデーション王国』が最初に開発したMSで、ルドラのプロト機。PS装甲の次世代型とも言える『フェムテク装甲(FT装甲)』を初めて搭載した機体で、並の威力のビーム射撃の無効化と実弾にも高い耐久性の実証・検証させたのがこの機体……という設定の機体。武装からして近接戦、高機動タイプのMS。特徴となるビームマントはおろか背中の装備がまだ搭載されておらず、その代わりと言って良いのでしょうか?両肩にヴォワチュール・リュミエール発生器を内蔵しました。それにより機動力が上昇。デスティニーのような残像もこの時はまだ生み出せないが、後に開発される『ルドラ』等のMS開発に大きな改善面を生み出した機体とも言えます。
ちなみに、後に背中の装備が追加され、その姿をラーマの『最終決戦仕様』と呼ばれる…。
頭部のモノアイはシールで、それ以外の各部分は全てマーカーで塗装しました。両肩はヴォワチュール・リュミエールを意識してトランザムカラーのマーカー、あと各所に黄色がありますがそれは宝石『シトリン』を意識したからです。また名前の『ラーマ』とは、ヴィシュヌ神の代表的な十化身『アヴァターラ』の七番目になります。ヴィシュヌの化身の中では最も尊崇を集める一人である……とのこと。まあ、カッコいい名前かなと思って使いました。
パイロットについても説明します。
ラティア・スクライド
デスティニープランを管理し、人々を導く存在として生まれたコーディネイターの次の進化人類『アコード』の唯一の失敗作の少女。並のコーディネイターでは太刀打ちできない戦闘能力、パイロット能力を備えられているところは他のアコードとは変わらないが、テレパシーによる精神を読んだり心を読む力や一種の洗脳といったアコードの特徴とも言える能力があまり上手には使えない。使えたとしても彼女はすぐに発作を起こしてしまい、しばらく戦えない状態になってしまう。そのこともあり、彼女はアコードを生み出した『アウラ・マハ・ハイバル』に見限られ捨てられてしまうが、予備戦力として宇宙の友軍施設に滞在。ファウンデーションが本格的に動いた際、彼女に何の連絡も無く、彼女は独断で戦場へ向かうが戦いは既に終わっていた頃だった。アコードの失敗作であり、唯一の生き残り……という設定の自分が考えたオリジナルキャラです。
その後、ラティアは『機動時空転移 ガンダムリベロ』の敵勢力『歴史革命団』にスカウトされ、革命団のメンバーに入る。だが、それははただの捨て駒に過ぎず、そのことに気づいている彼女は自分の居場所を求めながら戦っていた。
「コーディネイターにもアコードにもなれない私に居場所なんて無いのよ!だったら、戦って死ぬしかないじゃない!!」
↑戦いの中、そう叫ぶ彼女の台詞を敢えて載せました。
そんな彼女を救うのは、あの『自称男』だとは誰も知らない……。
『自称男』とは誰のことなのかは、察しのいい方ならお気づきでしょう。
でも、その前にラーマの武装を紹介します。
- 高エネルギービームライフル
ルドラが使用するのと同じ高エネルギーのビームライフル。
- ビームランス
2年前の大戦時に撃破されたアビスガンダムのビームランスをファウンデーションが秘密裏に回収し、そのまま装備したモノ。ランスはライフルと同じく腰にマウントできるようにしましたが、どれか一つしかマウントできなくなってしまいました。
こちらは旧キットのアビスのモノを使いました。
- ビームシールド発生装置内蔵シールド
プロト機として装備された試作シールド。そのままでの使用以外に、ビームを展開することでビームシールドの役割を持つことも可。ビームを展開しないまま敵を斬りつけることもでき、ブーメランみたいに投げつけることもできる。
また、隠し武器としてシールドからビームサーベルのビームを3本出す。
- 近接短針投射システム
後の『シヴァ』に搭載される実弾兵装。『シヴァ』の場合は胸部を展開して大量の針を高速射出するに対し、プロト機であるラーマでは両肩に内蔵。
フェイズシフトダウンした敵にトドメを刺す目的で内蔵された……と、映画を観た時に思いました。
高火力の兵装が無いシンプルなMSとはいえ、映画ではメチャクチャ強いMSでした。
随伴機のミサイル誘導が可能だったりと……。
そんなラーマの最終決戦仕様がこちらです。
ビームマント搭載バックパックを装備することで機動性が大幅にアップ。残像を生み出すことができるようになり、敵を惑わせる。ビームマント以外に追加される武装はありませんが、使い方によってビームマントも武器として使用可能。
〜ここから『機動時空転移 ガンダムリベロ』に入ります〜
ニノの新型MS・GNZ(ガン・ズィ)とカナのキルトリアWがコピーズ部隊を相手にした直後、リン・オオハナが脱走。
同時にトラベラーズに近づく謎のMSの存在があった。
と、ここでトラベラーズから出撃する一機のMSが姿を現す。
出撃した機体はメモリー専用ムラサメで、スペランツァジャスティスの主兵装であるツインバスター狙撃ライフルを装備。
それを無断で操縦するのは自称『アスランの再来』などとほざく例の男である……。
「ここは俺が死守する!」
トラベラーズを守るべく、単独行動を行ったと見えるアース。
相手のMSのパイロットはそんな彼に話しかける。
「そんな機体で、私の『ブラックナイトスコード』とやり合えるのかしら?」
「その機体、『ファウンデーション王国』のMS…だな?最近、カロウが入手した資料をこっそり盗み見たから大体は知っている。確か、『フェムテク装甲』という名称のビームを無効化にする装甲を持った機体……だったか?」
「この機体はプロト機の『ラーマ』!プロト機でも十分に戦えるわ!」
ビームが効かないMS、それを既に知っているアース。
だが、効かないのは並の威力のビーム。では、それ以上の威力を持つビームならばどうなるのだろうか?最大出力で要塞を破壊するビームの場合でも無効化になるのか?
アースはその為に、スペランツァジャスティスのライフルを装備したようだ。
「相手は美しい女性だ、出来る限りの手加減はするつもりだ……」
おそらく、モテようとしているのだろう。相手が女、特に美人と知るとアースはカッコつけてしまう。
まあ、彼らしいことだが……。
「ツインバスター狙撃ライフル、発射!!」
アースが駆るメモリー専用ムラサメ、ツインバスター狙撃ライフルを発射……したその時!!
発射と同時にムラサメの腕が吹っ飛んだ。
何で!?とアースは驚く。
すると、トラベラーズにいるメモリーから通信が入る。
『バカヤロォォォォ!!腕のフレームが強化されてない機体にそんな武器を持たせるな!発射反動で腕が吹っ飛ぶのは当たり前だろ!』
「フッ……、やはりそうか」
「何が『やはりそうか』よ?負け惜しみかしら?」
「君みたいな美しい女性とは戦いたくない、その理由をただ探していた。それだけさ」
ただの武装の選択ミスだというのに、アースは敵の女性にカッコつけるどころか苦しい言い訳をペラペラと語り出す。
通信で聞いているメモリーも思わず呆れてしまい、ただ会話を聞くことしかできなかったのは言うまでもない……。
そんな苦しい言い訳を語るアースに対し、彼女は攻撃を緩めず、接近戦で戦う。
アースはシールドで防ぐことしかしなかった。
「アース・ザラン!アナタはなぜ戦うの?クロストラベラーはアナタにとって何なの?」
「俺の名前を知っている?普段の人間はよくライバルの名を言ってしまうのに……」
「思考を読んだのよ。だか…ら……ウッ!」
急に苦しみだす彼女。操縦するMSも動きを停止し、攻撃のチャンス……にも関わらずアースは反撃しない。
それどころか、敵である彼女を心配する。
「大丈夫か?」
「ハァ…ハァ……、いつもの…こと。力を使うと……発作が………」
「発作?力って、一体何なんだ?」
「私は……『アコード』、その……失敗作。力を上手く…使えないの」
コックピットで胸を押さえ続ける彼女は思わず、アースに自分のことを語る。
敵である彼に心を許したかのような様子で、自分の今までの生い立ちをつい話してしまう…。
アコードとして生まれ、そして失敗作だとして生みの親に見限られたこと。仲間が動き出したというのに自分のところには何の連絡も指示も来なかったこと。そして、そんな彼女の前に彼ら……、歴史革命団が現れて彼女をメンバーとして迎え入れたことを……全て語ったのだ。
彼女はなぜアースに自分の話をしたのか、自分でも分からなかった……。
「不思議ね?どうして私、アナタにこんな話をしたのかしら?」
「それより、もう大丈夫なのか?落ち着いたか?」
心配するアースに、彼女の機体・ラーマは武器を構える。
敵同士であることを忘れるところだったのだろう。
「忘れてない?私達、戦ってるのよ?」
ライフルを構える彼女のラーマ。
銃口がムラサメのコックピットに向けられる中、アースはあることを聞く。
「なぜ歴史革命団に入った?強制ではないと思うが、どうしてメンバーに入ったのか気になる。戦うのが好きなのか?」
とっさに聞くアースに対し、彼女はここで本当の気持ちを口にしてしまう。
今まで我慢していた彼女の心の叫びなのだろう、アースは真面目に聞いた。
「私は自分の意思で、この世界に生まれた訳じゃない。私の仲間もそうだった。皆、生まれた時から既に未来が決まってた」
「『デスティニープラン』による定められた未来か」
「アコードの皆には未来があった。でも、私は……無かった」
「無い?どういうことだ?」
「遺伝子を調べても答えは同じ。『不明』、それが私の……私の中の答えだった」
『デスティニープラン』、プラント最高評議会議長『ギルバート・デュランダル』が提唱した社会システム構想。
人々にそれぞれ役割、適正職業が与えられるという社会システムの構築を目指したモノ。基本的に強制であるこのシステムだが、中には解析できず『解答できない』、『エラー』となる人間がいない……とも言えない。
おそらく……いや、数人の人間には起こりえるかもしれない。
それが彼女に起きていたのだ…。
『未来が分からない』
それが彼女の心の問題でもあった。
「私は何の為に生まれて、何の為に生きてるのかが分からない。オマケにアコードの失敗作で……」
「………」
「コーディネイターにもアコードにもなれない私に居場所なんて無いのよ!だったら、戦って死ぬしかないじゃない!!」
そう叫ぶ彼女。
と、ここでトラベラーズから自力で脱出したと思われるリン・オオハナのティフォエウスガンダムがその場に現れ、彼女と合流。
2対1になる……かと思いきや、彼女のラーマは構えていたライフルを下ろしてリンのティフォエウスと共にその場から撤退し始める。
話を聞いてくれたからか、見逃してくれたのだろう。そう思ったアースは撤退する彼女に言う。
「居場所が無いなら来ないか?」
「クロストラベラーのメンバーになれって?敵の私をスカウトって……」
「違う、俺と一緒に……って話だ」
その言葉に彼女は静まり返る。
『え?』と、隣で聞いてたリンもビックリ。しかし、すぐに答えは出るはずもない…。
「返事は今度でも構わない」
「……期待しないで」
「それともう一つ!名前、何て言うんだ?」
「『ラティア』…、『ラティア・スクライド』よ」
そう言い残し、『ラティア』と名乗る女性のラーマはリンのティフォエウスと共に姿を消した……。
その場に残るアース、思わず呟いてしまう。
「『ラティア』…、『ティア』か。確か『涙』って意味だったか?……フッ!俺としたことが……一人の女性を泣かせてしまった……」
誰もいないことを良いことに、彼は一人で変なことを口にし始める……。
「ティア、君の涙は俺が拭ってみせる。それが今、俺がすべき戦いだ………」
『ーーーすみません、通信切ってからそう言うことを言ってください』
ずっと通信しっぱなしだったことを思い出すアース、メチャクチャ慌てふためく。
この状況でも、彼はまたしても苦しい言い訳をオンパレードしたのは言うまでもない。
ちなみに、メモリーはアースのやり取りを見て『明日からしばらく休暇取れ』と言い出した。さすがに病んでいると思われたのだろうーーー
その頃、ラティア達はーーー
「捕まってる間、何をされてたの?」
「何も。ニノとカナって女の子達とトランプやオセロ?ってゲームで遊んでた。たまにキュリアって海賊女ともゲームしたけど、キュリアは負けっぱなしでよく泣いてたな」
ラティアと今回脱出に成功したリンの2人が搭乗する互いのMSは空間を移動し、目的地へと進んでいた。
捕虜になってたということで心配するラティアだったが、リンは楽しく過ごしていたそうだ。
「楽しそうだったんだ?」
「た、楽しくなんて……!あとメモリー・カロウがティフォエウスについて、いろいろ聞いてきたけど…ティフォエウスが……」
「え!?まさか、爆弾が?」
「前より動かしやすいし、スピードやパワーも上がってる。もしかして、OSをイジった?」
リンが捕まっている間、メモリーはX(クロス)の指示でティフォエウスガンダムのOSをバージョンアップさせていたのだ。
しかも、同じ女の子同士で遊ばせたりと快適な環境にあったという。
そんな会話を聞いていたラティアはこの時、アースの言葉を思い出していた。
(リンちゃんの言うことが本当なら私…でも、ダメ!未来が無い私なんかが行っても……)
ラティアは歴史革命団に入ってはいるが、本当は何をどう生きるべきか分からずにいた。
そんな彼女の流す涙を止めるのは誰なのか。もしかして、アースなのだろうか…?
『機動時空転移 ガンダムリベロ 第19話:ラティアとアース』
と、ストーリーはここまで。
アースのやり取りですが、漫才芸人・○ンスタイルのあの人っぽくしてみました。YouTubeとかいつも観て、いつも笑ってます。
アハハハ(°▽°)……と、失礼しました。
本日はここまで。
最後に何か載せようと考えた結果、コマ撮りに挑戦してみました!短いですが、画像をクリックしてからご覧下さい。
では、今回はここまで。次回も宜しくお願いします。
コメント
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ランスとシールドが良い味出しています。
コメントありがとうございます。自分もそう思います。
どうも!初めまして。ただの通りすがりのガンダム好きです。
子供の頃からガンプラ作りを趣味にし、10年くらい前にはミキシングに目覚めました。プロというよりは素人程度の技術力ですが、どの作品にも出ていないオリジナリティ溢れるガンプラを少しずつですが投稿するつもりです。
宜しくお願いします。
ちなみに作品はSEED DESTINYが好きで、中学の時には『メモリー・カロウ』と名乗っていた時期がありました。当時は専用のザクを考えており、ストライクフリーダムと互角に渡り合えた…という妄想設定を考える程にガンダム好きでした。最近は『X(クロス)』という名前になったりしています。X(クロス)とメモリーは作品紹介で登場する予定でいますが、性格が違うことから全くの別人ということで承諾して頂くとありがたいです。
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