300年前の厄祭戦末期に開発された72機のガンダム・フレーム採用機の1機。名称の「バエル」はソロモン72悪魔の序列1番目の王を由来とする。
バエルは厄祭戦における伝説の英雄にしてギャラルホルンの創設者でもあるアグニカ・カイエルが駆ったフレームナンバー1のガンダムで、人類を勝利に導いた存在として知られる機体である。アグニカ・カイエルは阿頼耶識システムによってモビルスーツとの人機一体を果たし、アグニカの能力もあって人間離れした超反応と超機動を実現。これにより多くのモビルアーマーを駆逐する圧倒的な戦果を残している。
厄祭戦終結後、アグニカは世界を四つの経済圏に分割し、それを監視する組織としてギャラルホルンを設立。以後の運営は共に戦ったセブンスターズの面々に委ね、自らはバエルと共に眠りについたとされる。それゆえにギャラルホルン地球本部地下のヴィーンゴールヴの祭壇に安置されたバエルにはアグニカ・カイエルの魂が宿っていると言われ、ギャラルホルン内部では神格化された存在となっている。
バエルの特徴は背部に備わっている翼状の可動式スラスターウイングで、宇宙や地上を問わない圧倒的な加速力と高い機動性を実現している。その推力は重力下での自在な飛行を可能とするほどで、機動力を活かした高速三次元戦闘を得意とする。これ以外はスタンダートな構成の機体となっており、他のガンダム・フレーム採用機と比較しても武装面や機体自体の特殊性は極めて少なくなっている。装備されている武装も非常に少なく、二振りのバエル・ソードとスラスターウイングの電磁砲のみとなっている。そのため機体の能力を最大限に発揮するためには、パイロットに高い技量が求められる。また、左肩部には発足当時からギャラルホルンの象徴としてエンブレムが刻まれている。
神格化されている故か厄祭戦後もバエルは手が付けられておらず、当時の姿のまま約300年間モスボール状態で保管されていた。フレーム構造や装備なども厄祭戦当時のままであり、多くのガンダムが機密保持のためにコックピットが撤廃された状態なのに対し、本機のコックピットはオリジナルの阿頼耶識システムを備えた物となっている。アグニカの死後、約300年の間に幾多もの人間がバエルの再起動を試みたものの、いずれも成し遂げられずに終わっている。さらに厄祭戦当時の記憶が薄れていったことで「アグニカに選ばれし者のみが動かせる機体であり、その人物こそギャラルホルンを統べるに相応しい」というオカルティックな認識が刷り込まれることとなった。
ファリド家の跡取りとなったマクギリス・ファリドは、その立場を利用してバエルを起動させるための阿頼耶識システムを長年極秘裏に研究開発し、実証段階として実験機のグレイズ・アインに搭載。そのデータを元にして厄祭戦当時の阿頼耶識システムを復活させ、自身に施術することでバエルを起動させるに至っている。
特殊機能 編集
阿頼耶識システム
ナノマシンを介してパイロットの脳神経と機体のコンピュータを繋げる有機操縦デバイスシステム。本機の阿頼耶識システムは厄祭戦当時そのままである。
バエル・ソード
バエルの主武装となる二振りの剣。刀身には特殊技法で錬成し鍛え上げられた希少金属が使用されており、軽量でありながら凄まじい耐久性を誇る。その威力は技量あるパイロットが振るえばフレームすら切り裂くことが可能なほどである。この剣以外特筆すべき物が装備されていないのは、完全なる人機一体を果たしたアグニカ・カイエルにとって、折れない剣に勝る武装は存在し得なかったためで、いかにアグニカが優れたパイロットであるかを物語っている。非使用時には腰背部のブレードホルダーに帯剣され、可動式アームにより帯剣から抜刀までを最短時間で行えるよう設計されている。
電磁砲
背部のスラスターウイングに1門ずつ計2門内蔵されている小型レールガン。スラスターウイングが可動するため広い射角を獲得している。レールガンであるものの威力は低く、主に牽制に使用される。
コメント
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メタリック塗装で、さらに神々しくなったバエルでしたよ(iori_sei)
ありがとうございます。
大変恐縮です
基本的にメタリックで塗装してます。
週末に、秋葉原工作室さんで塗装しガンスタさんにも投稿しております。
HG.RG.MGが中心です。
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