HGドム試作実験機(モア・グレイシー仕様)

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皆さんこんにちは

∠(`・ω・´)

今年もあと2ヶ月を切りましたが、いかがお過ごしでしょうか?最近はストーリーを練りつつ次へのガンプラを必死こいて作っております

(;´Д`)

最後にお知らせもありますのでね。

今回ご紹介は「YMS-08Bドム試作実験機(モア・グレイシー仕様)」です!

これが完成したのはだいぶ前なんですが、今回トライバル隊隊長機が満を持しての登場です!!カラーリング、武装等、カスタマイズされた宇宙の挽歌ジオンサイドの主役機!展開も熱くなりデジラマも少しマイナーチェンジし、物語と共に気合を入れました( ー`дー´)キリッ

そして今月もお戯れ「月刊GUNSTAエース12月号」!!!!表紙に以前コラボさせていただいたGUNSTAの人気MSV製作者『モトッチ』氏をお迎えいたしました!モトッチ氏のジョニー・ライデン高機動型ザクⅡの物語が宇宙の挽歌とクロスオーバーする所があり、そちらもぜひご覧いただけると2度美味しく楽しめるかと思いますヽ(=´▽`=)ノ表紙オファー承諾ありがとうございました!また、一緒に表紙になっていただける方がいたらお待ちしてます〜では宇宙の挽歌第三幕episode4、デジラマストーリー行きます!UC:00079、11月後半。地球に近い宙域にてホワイトユニサス旗艦の艦隊はレッド・タトゥー事、トライバル隊と交戦開始。少数精鋭ながらトライバル隊は攻めの姿勢を崩さず、地球連邦軍のMS隊を圧倒する。訓練を重ねてきたアグレッサー隊だが、練度の少なさから防御網に綻びが生じてしまう。すかさず飛び込んでいくジオン軍のMS隊にホワイトユニサスのパイロット、チェスターとゼノにも緊張が奔る。戦いは激しさを増し、漢達の魂がぶつかり合う!ではどうぞ〜!

そして今月もお戯れ「月刊GUNSTAエース12月号」!!!!

表紙に以前コラボさせていただいたGUNSTAの人気MSV製作者『モトッチ』氏をお迎えいたしました!モトッチ氏のジョニー・ライデン高機動型ザクⅡの物語が宇宙の挽歌とクロスオーバーする所があり、そちらもぜひご覧いただけると2度美味しく楽しめるかと思いますヽ(=´▽`=)ノ

表紙オファー承諾ありがとうございました!また、一緒に表紙になっていただける方がいたらお待ちしてます〜

では宇宙の挽歌第三幕episode4、デジラマストーリー行きます!

UC:00079、11月後半。地球に近い宙域にてホワイトユニサス旗艦の艦隊はレッド・タトゥー事、トライバル隊と交戦開始。少数精鋭ながらトライバル隊は攻めの姿勢を崩さず、地球連邦軍のMS隊を圧倒する。訓練を重ねてきたアグレッサー隊だが、練度の少なさから防御網に綻びが生じてしまう。すかさず飛び込んでいくジオン軍のMS隊にホワイトユニサスのパイロット、チェスターとゼノにも緊張が奔る。戦いは激しさを増し、漢達の魂がぶつかり合う!

ではどうぞ〜!

「他愛もない…恵まれた環境でぬるま湯に浸かりきったアースノイドなど」モアは左翼から敵陣を切り崩しにかかり、その圧倒的な実力でジムを次々に撃墜していく。それに続くようにリック・ドム小隊も進撃しジャイアント・バズで援護していく。モアの姿はまさに勇猛果敢そのものであった。「トライバルリーダー、ウォーリア01から各小隊へ!中心にモビルアーマーの08が来る。道を作るのに各機、敵MS隊を引きつけろ!!」「了解!!」小隊長達は返答すると更に敵機を引きつける様に派手に動いた。(…さあ、その力、見せてもらおう)モアは心の中で呟くと、後方から凄まじい勢いで前線に飛び込む『バケモノ』がその全容を現した。

「他愛もない…恵まれた環境でぬるま湯に浸かりきったアースノイドなど」

モアは左翼から敵陣を切り崩しにかかり、その圧倒的な実力でジムを次々に撃墜していく。それに続くようにリック・ドム小隊も進撃しジャイアント・バズで援護していく。モアの姿はまさに勇猛果敢そのものであった。

「トライバルリーダー、ウォーリア01から各小隊へ!中心にモビルアーマーの08が来る。道を作るのに各機、敵MS隊を引きつけろ!!」

「了解!!」

小隊長達は返答すると更に敵機を引きつける様に派手に動いた。

(…さあ、その力、見せてもらおう)

モアは心の中で呟くと、後方から凄まじい勢いで前線に飛び込む『バケモノ』がその全容を現した。

「連邦共、その目に焼きつけろっ!ビグレロだぞっっ!!!!!!」ケリィは自身を奮い立たせるようにそう叫ぶと、ビーム撹乱膜の撒かれたエリアを抜け高出力メガ粒子砲を放った。ビグレロの加速も相まって、瞬きする間もなく光り輝く帯が宇宙を切り裂く。高出力で撃たれたメガ粒子砲の狙いは一点、敵の艦隊旗艦である白き巡洋艦であった。すると同一射線上にあった護衛のボールやジムが巻き込まれ手前からドミノ倒しの如く爆発していく。「やったか!?」

「連邦共、その目に焼きつけろっ!ビグレロだぞっっ!!!!!!」

ケリィは自身を奮い立たせるようにそう叫ぶと、ビーム撹乱膜の撒かれたエリアを抜け高出力メガ粒子砲を放った。ビグレロの加速も相まって、瞬きする間もなく光り輝く帯が宇宙を切り裂く。高出力で撃たれたメガ粒子砲の狙いは一点、敵の艦隊旗艦である白き巡洋艦であった。すると同一射線上にあった護衛のボールやジムが巻き込まれ手前からドミノ倒しの如く爆発していく。

「やったか!?」

「…なんて奴だ…、あの機動兵器はっ…!?」チェスターは見たことのない高出力メガ粒子砲に驚きを隠せなかった。それでも我に返り、展開していた180㎜キャノンで狙いを定める。ロングレンジ対応の重火器だが、敵の新型機動兵器の速さを前に中々ロックオンができない。「くそっ、…いけよっ!!」それでも敵機を艦隊に接近させないよう牽制すべく発砲した。MSより大きいモビルアーマーだが、この機動力は想像を遥かに超えていた。チェスターは第2、第3射と連続で撃つが、忽ちレンジが縮まり2発目の時には既にロングからミドルの射程まで詰められていた。このままでは180㎜キャノンでは対応しきれないと判断すると今度はビームライフルに切り替える。その間にも敵機は接近し、その巨体が分かり始める。「大きい…、モビルスーツじゃない!?」チェスターからはまるで一つ目の大きい顔のモンスターが襲いかかるように見え一瞬怯んだ。

「…なんて奴だ…、あの機動兵器はっ…!?」

チェスターは見たことのない高出力メガ粒子砲に驚きを隠せなかった。それでも我に返り、展開していた180㎜キャノンで狙いを定める。ロングレンジ対応の重火器だが、敵の新型機動兵器の速さを前に中々ロックオンができない。

「くそっ、…いけよっ!!」

それでも敵機を艦隊に接近させないよう牽制すべく発砲した。MSより大きいモビルアーマーだが、この機動力は想像を遥かに超えていた。チェスターは第2、第3射と連続で撃つが、忽ちレンジが縮まり2発目の時には既にロングからミドルの射程まで詰められていた。このままでは180㎜キャノンでは対応しきれないと判断すると今度はビームライフルに切り替える。その間にも敵機は接近し、その巨体が分かり始める。

「大きい…、モビルスーツじゃない!?」

チェスターからはまるで一つ目の大きい顔のモンスターが襲いかかるように見え一瞬怯んだ。

「敵メガ粒子砲、右に抜けます!!」「総員耐衝撃姿勢!!」オペレーターのエリー・スワンナが敵機からの攻撃を伝えると艦長のイズモ・アキヅキが艦橋にいるクルー全員に指示をした。ホワイトユニサスのブリッジ真横を眩いメガ粒子砲が船体を照らす。「何だっ!?戦艦クラスのメガ粒子砲だぞ!?」副艦長のレイ・ローランドも、その威力に驚き目を見開く。「…全くとんでもないのを連れてきたね。ティアンム艦隊は」「でも艦長の指示で直撃は避けられましたよ!」「ただの運だって。でもこれで敵の姿を拝めるね」ホワイトユニサスはこの直前に取り舵へと船首を向け回避行動をとっていた。前線はミノフスキー粒子でレーダーは無力化され敵の配置が分かりづらいが、目視と船外カメラである程度は把握できる。それでも限界があるが、イズモは両翼に引きつけられるMS隊を見て真ん中が手薄になる事へ違和感を感じていた。「敵はルークを真ん中に配置してきたのさ。一発避けりゃ、一先ず次は大丈夫じゃない?」「…ルーク!?」イズモはチェスに例える。チェスの駒でルークは遮る物がなければ前、横に直線的に動ける。一点突破力はあるが、斜めや不規則な動きには対応しづらい為、上手く相手を誘い込む必要がある。「まあ、速さにかなりの自信があったんだろうけどチェックの掛け方が甘いな?」そう言うとイズモはついていた頬杖を止め、座り直し不敵な笑みを浮かべる。(…パオロ中佐の言っていた通りだ。やはりこの男、只者じゃない…!)レイはイズモを見て心の中で囁いた。するとブリッジの真横を黄色巨体が駆け抜ける。「…顔っ!?」ホワイトユニサスの直衛をしていたゼノのジムスナイパーカスタムも、敵モビルアーマーを確認した。「モビルスーツでも戦闘機でもない…!?」

「敵メガ粒子砲、右に抜けます!!」

「総員耐衝撃姿勢!!」

オペレーターのエリー・スワンナが敵機からの攻撃を伝えると艦長のイズモ・アキヅキが艦橋にいるクルー全員に指示をした。ホワイトユニサスのブリッジ真横を眩いメガ粒子砲が船体を照らす。

「何だっ!?戦艦クラスのメガ粒子砲だぞ!?」

副艦長のレイ・ローランドも、その威力に驚き目を見開く。

「…全くとんでもないのを連れてきたね。ティアンム艦隊は」

「でも艦長の指示で直撃は避けられましたよ!」

「ただの運だって。でもこれで敵の姿を拝めるね」

ホワイトユニサスはこの直前に取り舵へと船首を向け回避行動をとっていた。前線はミノフスキー粒子でレーダーは無力化され敵の配置が分かりづらいが、目視と船外カメラである程度は把握できる。それでも限界があるが、イズモは両翼に引きつけられるMS隊を見て真ん中が手薄になる事へ違和感を感じていた。

「敵はルークを真ん中に配置してきたのさ。一発避けりゃ、一先ず次は大丈夫じゃない?」

「…ルーク!?」

イズモはチェスに例える。チェスの駒でルークは遮る物がなければ前、横に直線的に動ける。一点突破力はあるが、斜めや不規則な動きには対応しづらい為、上手く相手を誘い込む必要がある。

「まあ、速さにかなりの自信があったんだろうけどチェックの掛け方が甘いな?」

そう言うとイズモはついていた頬杖を止め、座り直し不敵な笑みを浮かべる。

(…パオロ中佐の言っていた通りだ。やはりこの男、只者じゃない…!)

レイはイズモを見て心の中で囁いた。するとブリッジの真横を黄色巨体が駆け抜ける。

「…顔っ!?」

ホワイトユニサスの直衛をしていたゼノのジムスナイパーカスタムも、敵モビルアーマーを確認した。

「モビルスーツでも戦闘機でもない…!?」

「このままじゃ突破されるっ!」敵の大型機動兵器が強引に突破口を開いた事により、防衛ラインの崩れが大きくなる。着実にジオンのMS隊は前進し攻め込んでいる。「…それでも、だからってっ!?」チェスターはMS-09Rリック・ドムと高機動戦を繰り広げ、引けを取らない操縦テクニックを見せつけた。そしてビームライフルの一撃がリック・ドムの左手へ直撃し、撃たれた部分から火が出ると一瞬バランスを崩す。「チィ、やりやがった!?」リック・ドムのパイロットは姿勢制御スラスターで立て直し、一旦距離を取ると僚機が援護射撃をする。「焦るなチェスター!確実に狙えっ!!」ゼノもレンジのあるビームライフルでG-3ガンダムへの援護を行う。チェスターの後ろに位置していたゼノだが、遠方から一つこちらに向かってくる光跡を捕まえた。直ぐ様、そちらにビームライフルを向け射撃するが虚しく空を切り、その機動力は今交戦しているリック・ドムとは比較にならなかった。MSの性能の差か搭乗しているパイロットの力量の差かは分からないが、チェスターのG-3ガンダムに襲いかかろうとする。「チェスター上だっ!!」

「このままじゃ突破されるっ!」

敵の大型機動兵器が強引に突破口を開いた事により、防衛ラインの崩れが大きくなる。着実にジオンのMS隊は前進し攻め込んでいる。

「…それでも、だからってっ!?」

チェスターはMS-09Rリック・ドムと高機動戦を繰り広げ、引けを取らない操縦テクニックを見せつけた。そしてビームライフルの一撃がリック・ドムの左手へ直撃し、撃たれた部分から火が出ると一瞬バランスを崩す。

「チィ、やりやがった!?」

リック・ドムのパイロットは姿勢制御スラスターで立て直し、一旦距離を取ると僚機が援護射撃をする。

「焦るなチェスター!確実に狙えっ!!」

ゼノもレンジのあるビームライフルでG-3ガンダムへの援護を行う。チェスターの後ろに位置していたゼノだが、遠方から一つこちらに向かってくる光跡を捕まえた。直ぐ様、そちらにビームライフルを向け射撃するが虚しく空を切り、その機動力は今交戦しているリック・ドムとは比較にならなかった。MSの性能の差か搭乗しているパイロットの力量の差かは分からないが、チェスターのG-3ガンダムに襲いかかろうとする。

「チェスター上だっ!!」

「……なっっ!?」ゼノの声にチェスターは咄嗟に機体を動かすと、目の前に見た事のないMSがビームライフルを切り落とした。瞬間的でほんの僅かであったが、敵のモノアイが不気味に光り、こちらを睨んでいるようであった。チェスターは寸断されたビームライフルの爆発に巻き込まれないよう、ライフルを投げ捨てると切りつけてきたMSと距離を取ろうとする。しかし、敵のMSは立て続けに両手に構えたヒートホークを振り下ろし攻撃の手を緩めない。「…っっ!?」G-3のマグネットコーティングの反応速度によりチェスターは寸分の差で避けているが、そう長くは持たせられる程の余裕は微塵もなかった。ゼノも援護しようにも敵とG-3の距離が近すぎて、決め手が出せずにいた。「引き剥がせ!チェスター!!」ここまでくると、チェスターもゼノの声が届いておらず目の前で手一杯になる。すると斬り掛かってきた機体は急に後ろに下がり間合いを取った。チェスターは猛攻が終わったと気が緩んだ瞬間、G-3ガンダムに衝撃が奔る。斬り掛かったMSの後ろからリック・ドムがジャイアントバズーカで狙っており、それがG-3ガンダムの左脚部にヒットしたのだ。「やったぜ、これで同じだなっ!!」撃ったのは先程左手を飛ばされたリック・ドムで借りは返したとばかりに勢いづく。

「……なっっ!?」

ゼノの声にチェスターは咄嗟に機体を動かすと、目の前に見た事のないMSがビームライフルを切り落とした。瞬間的でほんの僅かであったが、敵のモノアイが不気味に光り、こちらを睨んでいるようであった。チェスターは寸断されたビームライフルの爆発に巻き込まれないよう、ライフルを投げ捨てると切りつけてきたMSと距離を取ろうとする。しかし、敵のMSは立て続けに両手に構えたヒートホークを振り下ろし攻撃の手を緩めない。

「…っっ!?」

G-3のマグネットコーティングの反応速度によりチェスターは寸分の差で避けているが、そう長くは持たせられる程の余裕は微塵もなかった。ゼノも援護しようにも敵とG-3の距離が近すぎて、決め手が出せずにいた。

「引き剥がせ!チェスター!!」

ここまでくると、チェスターもゼノの声が届いておらず目の前で手一杯になる。すると斬り掛かってきた機体は急に後ろに下がり間合いを取った。チェスターは猛攻が終わったと気が緩んだ瞬間、G-3ガンダムに衝撃が奔る。斬り掛かったMSの後ろからリック・ドムがジャイアントバズーカで狙っており、それがG-3ガンダムの左脚部にヒットしたのだ。

「やったぜ、これで同じだなっ!!」

撃ったのは先程左手を飛ばされたリック・ドムで借りは返したとばかりに勢いづく。

「各機前に出過ぎるな!ラインを固めろっ!!」ジム隊を指揮するバル・エルマー少尉は崩れた防衛線を立て直すよう指示を出すが、軌道に乗れずにいた。敵は少数ながらも練度の高さと機体性能が相まって確実に撃墜してきており、こちら側の被害だけが拡がっている。「スマイル02!部隊損耗率25%だ。ラインをもう1段階下げろ!!」「くそっ、数では勝ってるの何故だっ!?」アグレッサー隊隊長のトム・スクリット少佐から部隊の被害状況が伝えられるとバルは焦りを露わにする。「シューティングスター03からサーペント01へ!こちらも押し込まれてます!?」シューティングスター03は同じアグレッサー隊でジム隊を指揮するミッシェル・フリーマン少尉だ。「03、そっちもラインを下げろ!」「かなり下げてますが、敵の指揮官機と思われる角付きの機体が……あっっ!!」「どうした03!?」「…チェスターがっ、チェスターがっっ!!」「なにっ!?」バルはビームライフルの手を止めるとミッシェルの方へ機体を向ける。「チェスターがどうした03!?」トムは聞く。「ガンダムがやられていますっ!!」「…チッ!」ミッシェルのその言葉を聞くと直ぐ様バルは機体を飛ばす。「おい!02エルマー少尉、持ち場を離れるなっ!?」「これより友軍試験隊の援護に向かいます!!」「馬鹿たれっ!!今の自分の立場を理解しろっ!!」トムは無線の音が破れる位に怒鳴りバルに静止を呼び掛けるが、ジムは全速力で駆け抜けた。(アイツ!!悪い癖がまだ抜けてないのかっ!)トムも目の前の戦闘が激しさが増し、今はエルマーが抜けた分もフォローすべく搭載された火器で応戦するしか術がなかった。

「各機前に出過ぎるな!ラインを固めろっ!!」

ジム隊を指揮するバル・エルマー少尉は崩れた防衛線を立て直すよう指示を出すが、軌道に乗れずにいた。敵は少数ながらも練度の高さと機体性能が相まって確実に撃墜してきており、こちら側の被害だけが拡がっている。

「スマイル02!部隊損耗率25%だ。ラインをもう1段階下げろ!!」

「くそっ、数では勝ってるの何故だっ!?」

アグレッサー隊隊長のトム・スクリット少佐から部隊の被害状況が伝えられるとバルは焦りを露わにする。

「シューティングスター03からサーペント01へ!こちらも押し込まれてます!?」

シューティングスター03は同じアグレッサー隊でジム隊を指揮するミッシェル・フリーマン少尉だ。

「03、そっちもラインを下げろ!」

「かなり下げてますが、敵の指揮官機と思われる角付きの機体が……あっっ!!」

「どうした03!?」

「…チェスターがっ、チェスターがっっ!!」

「なにっ!?」

バルはビームライフルの手を止めるとミッシェルの方へ機体を向ける。

「チェスターがどうした03!?」

トムは聞く。

「ガンダムがやられていますっ!!」

「…チッ!」

ミッシェルのその言葉を聞くと直ぐ様バルは機体を飛ばす。

「おい!02エルマー少尉、持ち場を離れるなっ!?」

「これより友軍試験隊の援護に向かいます!!」

「馬鹿たれっ!!今の自分の立場を理解しろっ!!」

トムは無線の音が破れる位に怒鳴りバルに静止を呼び掛けるが、ジムは全速力で駆け抜けた。

(アイツ!!悪い癖がまだ抜けてないのかっ!)

トムも目の前の戦闘が激しさが増し、今はエルマーが抜けた分もフォローすべく搭載された火器で応戦するしか術がなかった。

「チェスターっ!!今行くぞっ!!!!」バルはミッシェルと合流すると残弾のないビームライフルを捨てビームサーベルを抜いた。「ミッシェル、援護しろっ!!」「お前っ、隊長の命令を無視してっ!?」「言ってる場合じゃねぇ!アイツは…、チェスターは俺達の仲間であり誇りだっ!」「そりゃ…、そうだけど…」「ナイメーヘンでも底辺を這いつくばっていた俺達を上まで引っ張り上げてくれたのはアイツのおかげだろ!?」「………そうだったな。名ばかりお坊ちゃん学校でドン底貧乏学生だった俺らを分け隔てなく認めてくれた同期はチェスターだけだった」「そうだ!何でも熟して成績抜群!その上良い奴なんて出来過ぎで心底ムカつく野郎だぜ!!だからそんなアイツをジオンの連中なんかにヤラせはしねぇ!!」「全く、お前は褒めてるんだか貶してるんだか…、ホントお頭が弱いんだな」「うっせぇ!!」「けどお前の気持ちは伝わった!!一気に行くぞ!!」ミッシェルのジムもバルに続くとビームライフルを構え引き金を引く。するとG-3ガンダムに畳みかけようとしていたリック・ドム数機は放たれたメガ粒子砲に気づき注意がこちらに向く。「俺達だって教導隊だっ!」2機のジムに気づいたのはリック・ドムだけではない。モアが乗るドム試作実験機も構えていた2本のヒートホークを下ろすとバルとミッシェルのジムへ、不気味に光るモノアイを向ける。「………愚かな」次の瞬間、モアのドム試作実験機が動いた。

「チェスターっ!!今行くぞっ!!!!」

バルはミッシェルと合流すると残弾のないビームライフルを捨てビームサーベルを抜いた。

「ミッシェル、援護しろっ!!」

「お前っ、隊長の命令を無視してっ!?」

「言ってる場合じゃねぇ!アイツは…、チェスターは俺達の仲間であり誇りだっ!」

「そりゃ…、そうだけど…」

「ナイメーヘンでも底辺を這いつくばっていた俺達を上まで引っ張り上げてくれたのはアイツのおかげだろ!?」

「………そうだったな。名ばかりお坊ちゃん学校でドン底貧乏学生だった俺らを分け隔てなく認めてくれた同期はチェスターだけだった」

「そうだ!何でも熟して成績抜群!その上良い奴なんて出来過ぎで心底ムカつく野郎だぜ!!だからそんなアイツをジオンの連中なんかにヤラせはしねぇ!!」

「全く、お前は褒めてるんだか貶してるんだか…、ホントお頭が弱いんだな」

「うっせぇ!!」

「けどお前の気持ちは伝わった!!一気に行くぞ!!」

ミッシェルのジムもバルに続くとビームライフルを構え引き金を引く。するとG-3ガンダムに畳みかけようとしていたリック・ドム数機は放たれたメガ粒子砲に気づき注意がこちらに向く。

「俺達だって教導隊だっ!」

2機のジムに気づいたのはリック・ドムだけではない。モアが乗るドム試作実験機も構えていた2本のヒートホークを下ろすとバルとミッシェルのジムへ、不気味に光るモノアイを向ける。

「………愚かな」

次の瞬間、モアのドム試作実験機が動いた。

「…え、……チェ…?」バルとミッシェルは何が起きたか分からなかった。2人のジムのコクピット内は瞬時に赤く燃え盛る炎に包まれ、その身を焦がそうとしていた。火を手で振り払う事もできず、機体は胴体から爆散する。(チェスター……、お前は俺達のっ…!)「……………」ドム試作実験機による近接格闘の連撃は2機のジムを電光石火の早業で沈黙させた。モアの表情は無とも感じられる様相で息一つ切らしていない。(…気に病むな。貴様達よりも私の志が遥かに上だったというだけだ)チェスターはこの様を目の前で見て頭が真っ白になった。「…あの2本差しは……バル?…ミッシェル?」まさか。あの2人がやられる筈がない。(バル…、…ミッシェル、…士官学校の仲間、…いつも一緒、…大切な…)チェスターの頭の中で走馬灯が過る。それまで必死で動いていたG-3は突然電源が落ちたように止まり無重力に身を任せた。「チェスターっ!!どうしたっ!?動けぇぇっ!!」ゼノが呼び掛けるが不安を頭が過る。(ヤバいっ、…もしやアイツ!?)

「…え、……チェ…?」

バルとミッシェルは何が起きたか分からなかった。2人のジムのコクピット内は瞬時に赤く燃え盛る炎に包まれ、その身を焦がそうとしていた。火を手で振り払う事もできず、機体は胴体から爆散する。

(チェスター……、お前は俺達のっ…!)

「……………」

ドム試作実験機による近接格闘の連撃は2機のジムを電光石火の早業で沈黙させた。モアの表情は無とも感じられる様相で息一つ切らしていない。

(…気に病むな。貴様達よりも私の志が遥かに上だったというだけだ)

チェスターはこの様を目の前で見て頭が真っ白になった。

「…あの2本差しは……バル?…ミッシェル?」

まさか。あの2人がやられる筈がない。

(バル…、…ミッシェル、…士官学校の仲間、…いつも一緒、…大切な…)

チェスターの頭の中で走馬灯が過る。それまで必死で動いていたG-3は突然電源が落ちたように止まり無重力に身を任せた。

「チェスターっ!!どうしたっ!?動けぇぇっ!!」

ゼノが呼び掛けるが不安を頭が過る。

(ヤバいっ、…もしやアイツ!?)

「チェスターっ!!チェスター・ハイマン!!返事をしろっっ!!」張り裂けんばかりの声でゼノは叫んだ。チェスターからの応答を求めつつ、2機のジム指揮官機が作った僅かなチャンスを活かすべくビームライフルを連射しG-3ガンダムから遠ざけようとする「しっかりしろっ!!お前も引っ張られるぞっ!!」(…俺を、…俺をこれ以上一人にしないでくれっ…!)

「チェスターっ!!チェスター・ハイマン!!返事をしろっっ!!」

張り裂けんばかりの声でゼノは叫んだ。チェスターからの応答を求めつつ、2機のジム指揮官機が作った僅かなチャンスを活かすべくビームライフルを連射しG-3ガンダムから遠ざけようとする

「しっかりしろっ!!お前も引っ張られるぞっ!!」

(…俺を、…俺をこれ以上一人にしないでくれっ…!)

「…おれ、…俺も行くのか?アイツらの所に?」チェスターはスロットルレバーを握ったまま瞬き一つせず、残骸漂う宇宙空間を見つめた。その黒目は深く闇に包まれたように漆黒で、全てを飲み込みそうであった。G-3ガンダムはビームサーベルに手をかけたまま動けず流される。「…何で、…何でアイツらが、…何で俺をかばってまで」……濡れている?、……涙?、…俺は泣いている?ふと手を顔にやろうとするとヘルメットでその涙を拭う事はできなかった。

「…おれ、…俺も行くのか?アイツらの所に?」

チェスターはスロットルレバーを握ったまま瞬き一つせず、残骸漂う宇宙空間を見つめた。その黒目は深く闇に包まれたように漆黒で、全てを飲み込みそうであった。G-3ガンダムはビームサーベルに手をかけたまま動けず流される。

「…何で、…何でアイツらが、…何で俺をかばってまで」

……濡れている?、……涙?、…俺は泣いている?

ふと手を顔にやろうとするとヘルメットでその涙を拭う事はできなかった。

「戦いは生か死だ…。次は確実に仕留める!!」ケリィ・レズナーが駆るビグレロは連邦軍の艦隊中心を通過すると、上昇してから大きく旋回し次の攻撃準備に備える。最高速度、火力、この戦場では最高峰とも言える機動兵器は、その男の青く輝く炎を纏った魂を宿し、戦場を駆け抜ける。〜to be continued〜

「戦いは生か死だ…。次は確実に仕留める!!」

ケリィ・レズナーが駆るビグレロは連邦軍の艦隊中心を通過すると、上昇してから大きく旋回し次の攻撃準備に備える。最高速度、火力、この戦場では最高峰とも言える機動兵器は、その男の青く輝く炎を纏った魂を宿し、戦場を駆け抜ける。

〜to be continued〜

ご覧いただきました皆様ありがとうございます!(・∀・)今回はデジラマも然ることながら物語も熱が入りました。モアの無双から急な展開、ケリィさんも何処かで聞いた台詞に最後の『青く輝く炎』はまさにですね(^.^;あまり語ると長くなるのでガンプラ紹介します!こちらはHGMSDのドム試作実験機がベースでございます。完成したのはだいぶ前で今じゃあまりお目にかかれないキットです。隊長機という事でツィマッド系には珍しいですが角付きです。ビルダーズパーツからですがポイントは1/144だとバランスがいまひとつなので1/100を採用し敢えて目立つようにしてます。武装のマシンガンとヒートホークはアクトザクから。肩のドクロツインホークは自作デカールです。 

ご覧いただきました皆様ありがとうございます!

(・∀・)

今回はデジラマも然ることながら物語も熱が入りました。モアの無双から急な展開、ケリィさんも何処かで聞いた台詞に最後の『青く輝く炎』はまさにですね(^.^;

あまり語ると長くなるのでガンプラ紹介します!

こちらはHGMSDのドム試作実験機がベースでございます。完成したのはだいぶ前で今じゃあまりお目にかかれないキットです。隊長機という事でツィマッド系には珍しいですが角付きです。ビルダーズパーツからですがポイントは1/144だとバランスがいまひとつなので1/100を採用し敢えて目立つようにしてます。武装のマシンガンとヒートホークはアクトザクから。肩のドクロツインホークは自作デカールです。

 

後ろは旧キットドワッジ改からタンクを移植。パイロットのモアのイメージは部隊名、トライバルタトゥー発祥の地、サモアの方々の様に大柄で逞しい男性です。ダブルヒートホークも勇ましい戦士を表す装備として採用しました。本人にもタトゥーがありスペースノイドの誇りを胸に秘めています。そして…!

後ろは旧キットドワッジ改からタンクを移植。パイロットのモアのイメージは部隊名、トライバルタトゥー発祥の地、サモアの方々の様に大柄で逞しい男性です。ダブルヒートホークも勇ましい戦士を表す装備として採用しました。本人にもタトゥーがありスペースノイドの誇りを胸に秘めています。

そして…!

第3幕は次回最終回ですが、宇宙の挽歌に新たな展開!その為のガンプラ&小道具を急遽製作中です( ゚∀゚)・∵. グハッ!!年内にご報告できたらと思います。今回は構成上ミニコーナーなしですが、またいつか。次回ご紹介は今年の力作ケリィさんの『ビグレロ』をご紹介!!また見てくれたら嬉しいです!(人∀・)タノム

第3幕は次回最終回ですが、宇宙の挽歌に新たな展開!その為のガンプラ&小道具を急遽製作中です

( ゚∀゚)・∵. グハッ!!

年内にご報告できたらと思います。今回は構成上ミニコーナーなしですが、またいつか。次回ご紹介は今年の力作ケリィさんの『ビグレロ』をご紹介!!

また見てくれたら嬉しいです!

(人∀・)タノム

デジラマストーリーできました!

コメント

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  1. お疲れ様でした😊 「「「アツイ❗❗」」」  拝読していて興奮シッパナし😤フンフン💨コレは自分の制作意欲も掻き立てられました😡ヤッタル⤴️⤴️モア隊長の圧倒的強さ😳ケリィさんのビグレロの凄まじさ❗❗あぁ!WAKU WAKUが止まらない😍💕 遂にラストエピソード俄然!期待が膨らみます😆🎶🎶あっ!GUNSTAエース12月号・・・予約忘れた・・・😭💦💦

    • MSV-K 2時間前

      みずかトモカサさんへ!いつも嬉しいコメントありがとうございます😃

      今号は戦闘が激化し連邦軍が劣勢を強いられております💦しかし、ご存知かと思いますが一年戦争でジオン軍は一部のエースで勝つことはできず連邦軍の圧倒的な物量を前に屈してしまいます。今後、どう戦局が傾くか、第三幕以降の続きをお楽しみください✌️

      フォローして頂いてるのでHOMEからGUNSTAエースの定期購読大丈夫ですよ👍

  2. いや~🎶今回は見応え充分の戦闘が展開されましたね👀🎵散っていく仲間、それに動揺するパイロットの描写❗戦場の哀しさ、無情さも伝わりガンプラ劇場である事を忘れそうになりました😔✨

    機体の方はドム試作実験機の改修ポイント、カラーリングも好みですね🥰マーキングも自作とは素晴らしいです🙌✨

    次回のビグレロ紹介も楽しみですが…なんといっても今回は❕GUNSTAエースの表紙に載る事が出来ました~✨🤩✨前回より表紙のクオリティが上がっていてマジものの表紙みたいになってきましたね👍️

    改めて取り扱って頂きありがとうございます🙇またコラボして掲載されるようMSV-Kさんの作品読み解き狙っていきますね🤭✨

    • MSV-K 12時間前

      モトッチさんへ!

      いつも嬉しいコメントありがとうございます😄

      この度は表紙コラボありがとうございます🙇またよろしくお願いします!🙌

      物語はトミノさんみたいには出来ませんが、戦争で未来ある若者が失われる部分も描写として入れました🥲 

      今後も登場人物達が希望を抱いたり、世界の闇の部分も物語で描くつもりです📖

      GUNSTAエース表紙企画はユーザー同士の交流になると思っていて、載って頂けたらお互いの作品を行き来して、見てくださる方々も拡がるだろうなと思いました💡

      なので表紙も力💪が入りました!

      今後もガンプラやガンダムの好きのユーザーさん達と交流し、モトッチさんにもまたコラボ作品でご出演依頼をお願いします!

  3. meg-ocero 14時間前

    うおーっ!大興奮😆

    これまで登場した機体が大白熱の熱戦!!トライバル隊の恐ろしいまでの強さ!あっけないほどに散っていく命!窮地に落とされるチェスター!最高に熱いっ😫

    モアのドムも素敵過ぎます!ガンスタエースの表紙なんてどんなモデルよりも格好良い!

    終わって欲しくない気持ちもあれば戦いの結末も気になる😵今後の展開も気になって眠れないw

    motottiさんとのコラボもまた素敵過ぎ🤣

    • MSV-K 12時間前

      meg-oceroさんへ!

      いつも嬉しいコメントありがとうございます😆

      まさかのガンダムがボロボロになりパイロットは友の犠牲に喪失状態😱

      トライバル隊とケリィさんの容赦ない猛攻🌋とドラマチックにお届けしました!テンション🆙するコメント嬉しいです🤭

      モアのドムもミリタリー感ある色彩で整えてみました👍

      第三幕は次回ラストですが宇宙の挽歌はまだ続きますからご安心ください😀私の中で一年戦争の中でまだ描写されてない謎がありまして、そこを作る予定です☝️

      今回はモトッチさんコラボでしたがmeg-oceroさんも物語とガンプラが完成したら表紙コラボお願いします!🙏

  4. Sont@ 18時間前

    GUNSTAエース12月号発刊おめでとうございます😄今号のストーリーもまた熱い展開ですね~!特にケリィさんの駆るビグレロ登場…そして『ビグレロだぞっ!! 』のセリフ…ニヤリとさせてくれますね〜😁モア仕様のドム試作実験機も逞しい戦士感のあるカッコ良い仕上がりですね😆

    次回最終回、ビグレロ、新たな展開…どれも楽しみにしております😊

    • MSV-K 16時間前

      Sont@さんへ!

      いつも嬉しいコメントありがとうございます😊

      GUNSTAエース作りは楽しいので今後もやっていこうと思います✌️

      今回はジオン回で圧倒的な力を見せつける形になりました✨

      ビグレロはもう少しカットが欲しかったですが編集上2枚でした💦

      ケリィさんの所は0083のBGMを脳内再生💿です

      モア然りトライバル隊は格闘戦が好きなパイロットが多いです⚔️

      次回、ホワイトユニサスはどうなるか?また新たな展開をお楽しみに〜✨✨

       

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